まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

お屋敷がんこ 京都亀岡楽々荘 洋館

2020-08-20 22:14:17 | ディテール
京都亀岡楽々荘の続き。



細長い吹き抜けの階段ホールを見上げると、窓際の壁に張り付くように幅の狭い回廊がめぐらされている。
スチールの手すりで軽やかな印象。


一応歩けるようになっていて、上り口の小さな階段がかわいい。こんなところも手を抜かず丁寧な細工が施されている。


階段ホールの照明の台座は、カキツバタ?あやめ?の模様がペイントされているのかと思ったら、透かしになっていた。
換気口を兼ねているのだろうな。




洋館の2階には2部屋ある。廊下に面した内壁だが、レンガ造の躯体なのでとても分厚く、窓にはよろい戸がついている。


奥は広い角部屋。天井は亀甲模様になっている。「亀岡」にかけているんだろうな。


この部屋の暖炉は黄色いレリーフタイルが使われている。


タイルの大きさいっぱいにのびのびと描かれた花模様、彫の深いレリーフのタイルはリッチな雰囲気をかもし出す。
鮮やかな黄色もお部屋を明るくしているな!


床面のタイルもまたいい。繊細な模様の銅板転写(石版かも)タイル、そのまわりを囲んだボーダーのタイルは
レリーフタイルの黄色と合っている。これは銅板転写に手彩色かな!?見たことのない感じのタイルだ。

皆でドヤドヤと入り乱れて見学していたので人が写らないように撮っていたら、部屋全体の写真が
撮れていなかった(苦笑)。

お庭から見えていた明るいサンルーム。


この部屋の暖炉のタイルを見損ねた(汗)。他の人が見ているから後で・・・と思っていたら見損ねたり
おしゃべりしてたら網羅できていなかったり(苦笑)。まぁいいや、今回は懇親を優先。


廊下の換気口。


食事の用意ができたと呼ばれて、洋館1階の部屋へ。折上げ格天井からシャンデリアが下がり、ひときわゴージャスなお部屋でテンション上がる~~


この辺の写真も、出遅れたために食事後の撮影で、テーブルは食い散らかしたあとだけどご容赦を・・・(苦笑)


この部屋の暖炉もまたビクトリアンタイル使い。銅板転写(石版かも)のピンクの大きな花が華やか!牡丹かな。



皆でランチを頂き、優雅で楽しいひとときを過ごした。

ところで楽々荘の近くに古そうな料亭があった。
玉川楼。現在は右側の新しい建物で営業しており、宝寿殿という結婚式場もやっている。


創業130年の老舗であり、こちらの古い和風建築がもともとの料亭の建物だったようだ。
門から少し覗き込んだだけなのでこの建物が今も使われているのかどうかははっきり分からなかったが、
手前の棟の様子を見ると使っていなさそうだ。。。内部には数寄屋風の意匠がありそうな雰囲気。。。


アプローチには小さな石橋が架かっていて、親柱に「たま川」と彫られていた。この橋が架けられている
せせらぎ(枯れているが・・・)がたま川という名の天然の小川だったのだろうか、それとも屋号に合わせて
洒落たのだろうか。現役時代にはとても風雅な料亭だったことだろうな。


ランチのあとは、高雄の方をドライブして、嵐山で茅葺き古民家リノベーションのお店でゆったりお茶。
洋風建築講座をやめてしまって以来久々の仲間たちとも懇親できて、楽しい遠足だった!

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