まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

境川跡を行く

2006-02-19 16:34:50 | 川・橋・船
境川は、尻無川と安治川を連絡するために明治35年に開削された運河で、
今の大阪ドームの南側から北西へまっすぐ抜けていましたが、
昭和39年に埋め立てられました。

ここは尻無川からの分岐点、左が境川です。
右の堤防が尻無川ですが、こちらも元々ドームを突っ切るように
流れていましたが、ここより上流は埋められてしまいました。
今は岩崎運河を通って木津川の水が流れて来ています。


遊歩道になっています。JR環状線のガードが低いところにありますね。
堤防の上面に近いところで埋めてあるわけですから。


遊歩道はみなと通りまで続いています。境川を背にして多根病院があり、
この緑地帯は入院患者さんたちの憩いの場になっています。


みなと通りから尻無川方向を返り見る。


ここより北は道路になっています。
沿岸は川が埋め立てられたすぐ後に開発されたと見られ、
古いマンションや店舗が川跡に面して建っていますが、
道路がだだっ広くてなんか寂しい感じ。


中央大通りに近い方へ来ると、倉庫や工場が多くなってきます。
水運を利用していた時代から立地していたのがそのまま営業を続けて
いるのでしょう。


中央大通り以北もよく似た雰囲気で倉庫や工場が並んでいます。
上に通っているのが地下鉄中央線と阪神高速。


安治川へ出ました。
前方に見えるのは再会したJR環状線の鉄橋です。



安治川はかつて水運の玄関口でしたから、このあたりの境川沿いにも
古い煉瓦造の倉庫が残っています。


今ではひっそりと他の建物の陰に隠れるように建ち、それでも尚
現役で使われ続けているこれらの煉瓦倉庫は、ここに川があって
繁栄していた時代が本当にあったのだと訴えているようです。

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3 コメント

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環状線の鉄橋 (マユ35)
2006-02-20 08:05:03
環状線の天王寺・西九条の開通は昭和36年ですが、一部の区間は昭和3年開通の臨港線の改良区間です。大阪ドーム横の鉄橋は、昭和3年に完成したものです。汐見橋線をまたぐ高架をよく見ると、昔の高架線路を更にかさ上げしていることが判りますよ。先日、西九条から安治川トンネルを潜って、大阪ドームまで歩きました。阪神の延伸工事が見たかったのですが、先日紹介のSビルのところも、駅の工事がたけなわです。向かいのNTTビルの不自然な壁は、いつ取り払われ階段が姿を見せるのか楽しみです。これで具体的な場所、判ったのでは・・・。
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臨港線の (ぷにょ)
2006-02-21 00:52:35
改良区間は今宮~大正のあたりですね。

大阪ドームのところは、岩崎運河、尻無川、境川と

3つの川を越える鉄橋が並んでいたのでしょうか。



阪神の工事はいつも見てますが、橋脚がみるみる

できてきましたね。鉄道が作られていくところを

間近で見れるというのは貴重かもしれません。

風景が変わるのはちょっと抵抗ありますが。



駅はそんなに南の方にできるのですか。

Sビルも中央大通りあたりと思って見ていました。



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阪神九条駅 (マユ35)
2006-02-21 06:59:53
九条駅の入口は、勿論中央大通りにも出来ますよ。地下鉄の階段(閉鎖中の方)を降りたところと某銀行のビルに・・・。
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