9月24日(土)
昨日の夜の雨が嘘のように晴れあがり、今日は暖かい。たぶん、日中は20℃を越えているだろう。今週は、19日(敬老の日)と23日(秋分の日)が日本は休日だったようだが、アルゼンチンは関係なく仕事。ここは国民の休日が少ない。日本に帰ったら、休日の振替はあるのだろうか?
土曜日はいつも、エビータの墓の前で待ち合わせて、イタリアン・レストラン“Milano San Balila”で昼食。実は、このレストランのPaula(パウラ)という女の子が英語がうまく、我々が行くと、いつもスペイン語のレッスンをしてくれる。可愛くて愛想がいいので、つい、土曜日の定番になってしまった。レコレータの公園の一角に、金持ちの墓地があり、その中に有名なエビータの墓もある。タクシーの運転手に「レコレータ・セメンタリオ(レコレータ墓地)」と言えば、確実に連れて行ってくれる。ここで待ち合わせれば、迷う心配がない。
(レコレータ墓地)
エビータは、ペロン大統領夫人。貧しい生まれから、女優を経て、ペロンに見初められ、大統領夫人にまで登りつめるが、1952年に33歳の若さで亡くなった。今でも国民に人気が高い。いつ行っても、お墓の前には花が飾られている。共同墓地は、広くて何回行ってもエビータの墓の位置を覚えられないが、人が多くいるところを探すとエビータの墓に行き着くので問題ない。日本で、かつてマドンナが演じたエビータを見て、今回出張前にもう一度ビデオで確認しようと探したが、見つけることが出来なかった。
(エビータの墓)
今日は少し早めに出かけて、近所のスーパーで念願の洗濯バサミを見つけ、タクシーを拾って、墓地に出かけた。公園内の蚤の市を歩き、絵描きが自分の絵を売っている場所で、タンゴのセクシーな絵を見ていると、売り込みに、絵を書いた本人が話しかけてくるので、適当にしゃべりながら時間をつぶした。彼女たちにとっても、英語が外国語のため、片言の会話はお互い様。休日の公園は人が多く、少し前の冬の公園とは様相が違う。
(公園前のレストラン風景)
しばらくして、墓地入り口の待ち合わせ場所に I さんが来たが、今日は近くのスペイン料理を試してみようと言う。M君は合気道の道場を見つけて見物に行ったため、今日は4人。住商の人にもらったリストにある、Jose Luis(ホセ・ルイス)に入った。スペインと言えばパエリアだろうと、皆でそれを注文。ここではPaella(パエジャ)と言う。いつものように、地元のマルベック(赤ワイン)を注文し、前菜のエビフライとハマグリのバター煮で乾杯。いつも、こんな食事ばかりしていて許されるのだろうかと多少の後ろめたさを感じつつも、初めてのパエリアは美味かった。ワインを2本あけ、デザートも食べて、これで料金ひとり75ペソ(約2700円)。出張経費の半分にも満たない。給仕してくれたCiselle(シセル:両親が、なぜかフランス語の名前をつけてくれたとのこと。)は英語がうまく、メニューも英語版を持ってきてくれたので全く問題なし。次回から、ここでもスペイン語のレッスンをしてもらう約束をして店を出た。次週からイタリア料理かスペイン料理か、選択がむずかしい。
(イタリアン・レストランのマドンナ Paula)
食事のあと、酔い覚ましにレコレータ公園の絵描き広場にもう一度行くと、その中の一人がマテ茶を飲ましてくれた。形容し難い味だが、お茶の葉もいっしょに飲んでいる感じ。しかし、こちらで有名なマテ茶を飲まない手は無いと、蚤の市でマテ茶の容器を買いこみ(10ペソ=約360円)そのあと、各自バラバラに解散。
(マテ茶の容器)
タクシーでPalermoの公園内にあるプラネタリウムまで行った。公園は広く、芝生立ち入り禁止なんてけち臭い表示は無く、いたるところでサッカーをしている。昨夜の雨で水溜りが少しあるものの、公園内の芝生の上は、春の陽気を楽しむ人でいっぱい。その中を散歩しながら帰ってきたが、約30分、ちょうどいい散歩コースだ。こんな生活を続けていると、日本の会社との往復だけの生活に戻れるのだろうかと心配になる。
(プラネタリウム)
(パレルモ公園)
アパートに帰り、やっと手に入れた洗濯バサミを使おうとベランダに行くと、今朝洗った洗濯物の1/3が吹き飛ばされて、ベランダの土ぼこりで真っ黒になっていた。今日は風があまりなかったはずなのに。仕方が無く、また洗濯。さて、今夜は先週飲んだ残りのワインを使って、牛肉を煮込んでみよう。どんな味になるか?
(追記)
デザート ドンペドロ : バニラアイスクリームにウィスキーをかけてかき混ぜたようなもの。ワインを空けて、デザートでノックダウン。
牛肉のワイン煮:見事失敗。醤油を入れたのがまずかったか?
(また追記)
10月の一時帰国の際、友人にエビータのDVDを探してもらった。もうすでに廃盤になっていて、取り寄せてもらったと言う。内容は、ほとんど記憶に無かったが、エビータの人生をミュージカルで追ったもので、ほとんどストーリー性もなく、面白い内容ではない。すぐに廃盤になった理由もうなづける。ただ、中盤にマドンナが歌う、"Don't Cry for Me, Argentina!"だけは、ストーリーとは関係なくいい歌だ。大統領府、ピンクハウス(Casa Rosa)のベランダで歌うところは、実際の建物で録画されたと言うが、現地に行くと、どうもベランダの形が違うように思える。セットで撮影したのでは?
一人で大変な生活をしているのかなと思ったら結構楽しそうにやられて居るみたいですね。
健康に気をつけて頑張ってください。
又遊びに来させて貰います。