ブログを書いて公開していること自体が恥ずかしくなるくらいご無沙汰してしまった。前回投稿したのが昨年の5月6日、約8か月のご無沙汰である。こんな情けないブログにも関わらず、信じられないことに運営会社の報告を見ると毎週数十人程度の方はご覧になっているようで誠に申し訳ない限りである。
さて、昨日は新年早々、「北朝鮮が水爆実験に成功」との物騒なニュースが飛び込んできた。水爆実験の真偽は疑わしいとのことだが、北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)がトップの座についてからというもの、北朝鮮の生みの親とも言える中国のメンツをつぶす行動ばかりが続いている。トップ就任から1年後の2012年12月には、金正恩の義理の叔父で中国と太いパイプを持っていた事実上のナンバー2・張成沢を処刑、その後も中国の自制を求める要請をたびたび無視してミサイル発射などを繰り返し、習近平も相当頭にきていることであろう。
ただ、金正恩からすると中国自体が変質し、北朝鮮を軽んじたからこういう事態になっている、中国とておれ様をバカにするととんでもないことになるぞと反発しているということなのであろう。確かに北朝鮮や金正恩からすると、元々の北朝鮮の生みの親である中国が、敵対してきたはずの西側の韓国と1992年に国交を正常化し、今では経済的にも外交関係も超がつくほどの蜜月になりつつあることは許しがたい裏切り行為だと映るであろう。
また、中国の北朝鮮に関する報道の扱いもかなり変質している。かつて私が北京に駐在していた90年代には、中国で北朝鮮やそのトップである金日成を批判する記事を出すことはまずありえなかった。それが今はかなり批判的な記事も自由に報道させている。それどころか金正恩の変てこな髪形や突飛な行動を揶揄する報道はおろか、金正恩をバカにし、こき下ろす一般大衆の意見も一部野放し状況でネット上に放置されている。中国共産党批判や共産党最高幹部の悪評が出るとすぐに削除させるのが中国政府であり、そうした北朝鮮や金正恩に対する批判は自由にやってよろしいとのお墨付きを与えているようなものである。
例えば、金正恩の中国でのニックネームは「金三胖」という。「胖」はデブという意味で、まあ金一族、金王朝の三代目のデブ(祖父の金日成が「金大胖」、父親の金正日は二代目のデブで「金二胖」)といった意味だが、国交のない日本でもこんな下品な呼び方はしないだろう。それなのに盟友であるはずの中国の報道や書き込みに、平気で「金三胖」という表現が溢れているのである。金正恩はこうした自分に対する批判報道や嘲笑意見を直接目にしたようで、この呼称に関して、北朝鮮政府は正式に抗議しており、それでもそうした報道やネットを規制しない中国が、プライドの高い金正恩としては憎らしくて仕方がないのではあるないか?
昨年末にも北朝鮮の女性音楽グループ「モランボン楽団」 が、中国・北京で12月12日から3日連続で予定されていた公演を、直前になって突然 キャンセルし帰国した。この原因については様々な憶測があるが、リーダー格の女性が金正恩の元カノであったことなどがネット上に平気で出回ったことに腹を立てた金正恩が急きょ帰国させたのではないかとの話もある。こうしたネット上の情報もある意味で中国政府が制御しようと思えば、できた情報であるが敢えて放置してきたということは、中国が故意に金正恩をいら立たせているように仕向けていると見えて仕方がない。もしかして、中国自身が金正恩のある程度の暴走を望んでいるということはないだろうか?
北朝鮮は確かに中国が生みの親であり、契りの兄弟であり、米軍が駐留、活動する周辺地域における中国にとっての重要な緩衝地帯であるが、その役割は韓国との関係強化により大きく変質を遂げたと言って良いであろう。戦略上は重要ではあるが、経済的にはただのお荷物、外交上も中国のいうことを何でも聞くわけでもなく、ましてや国際社会で発言力のある国でもない。それどころか長年、食料供給を含め金銭的にも莫大な援助を行ってきたのに今のままではただの金食い虫、問題ばかり引き起こす放蕩息子である。かといって中国にとって現時点で北朝鮮を切るという選択肢はありえないとも思う。しかし、言うことを聞かない金正恩を消し、中国のコントロールの効く誰かをトップに据えるという選択肢は視野に入れているのではあるまいか?
中国が戦略上極めて重要な北朝鮮を切れるはずがないとの確信の下、金正恩はやりたい放題行動してきたが、北朝鮮は切れなくても金正恩を切る可能性は十分にあると思う。もしかしたらその可能性を一番強く認識しているのが金正恩自身かもしれない。そうなると金正恩の中国とのパイプ役への疑心暗鬼はますます募り、さらなる(中国とのパイプ役になる)側近の粛清、中国との関係悪化が続くような気がする。
暴君金正恩の最後の時は着実に近づいているのではあるまいか?
さて、昨日は新年早々、「北朝鮮が水爆実験に成功」との物騒なニュースが飛び込んできた。水爆実験の真偽は疑わしいとのことだが、北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)がトップの座についてからというもの、北朝鮮の生みの親とも言える中国のメンツをつぶす行動ばかりが続いている。トップ就任から1年後の2012年12月には、金正恩の義理の叔父で中国と太いパイプを持っていた事実上のナンバー2・張成沢を処刑、その後も中国の自制を求める要請をたびたび無視してミサイル発射などを繰り返し、習近平も相当頭にきていることであろう。
ただ、金正恩からすると中国自体が変質し、北朝鮮を軽んじたからこういう事態になっている、中国とておれ様をバカにするととんでもないことになるぞと反発しているということなのであろう。確かに北朝鮮や金正恩からすると、元々の北朝鮮の生みの親である中国が、敵対してきたはずの西側の韓国と1992年に国交を正常化し、今では経済的にも外交関係も超がつくほどの蜜月になりつつあることは許しがたい裏切り行為だと映るであろう。
また、中国の北朝鮮に関する報道の扱いもかなり変質している。かつて私が北京に駐在していた90年代には、中国で北朝鮮やそのトップである金日成を批判する記事を出すことはまずありえなかった。それが今はかなり批判的な記事も自由に報道させている。それどころか金正恩の変てこな髪形や突飛な行動を揶揄する報道はおろか、金正恩をバカにし、こき下ろす一般大衆の意見も一部野放し状況でネット上に放置されている。中国共産党批判や共産党最高幹部の悪評が出るとすぐに削除させるのが中国政府であり、そうした北朝鮮や金正恩に対する批判は自由にやってよろしいとのお墨付きを与えているようなものである。
例えば、金正恩の中国でのニックネームは「金三胖」という。「胖」はデブという意味で、まあ金一族、金王朝の三代目のデブ(祖父の金日成が「金大胖」、父親の金正日は二代目のデブで「金二胖」)といった意味だが、国交のない日本でもこんな下品な呼び方はしないだろう。それなのに盟友であるはずの中国の報道や書き込みに、平気で「金三胖」という表現が溢れているのである。金正恩はこうした自分に対する批判報道や嘲笑意見を直接目にしたようで、この呼称に関して、北朝鮮政府は正式に抗議しており、それでもそうした報道やネットを規制しない中国が、プライドの高い金正恩としては憎らしくて仕方がないのではあるないか?
昨年末にも北朝鮮の女性音楽グループ「モランボン楽団」 が、中国・北京で12月12日から3日連続で予定されていた公演を、直前になって突然 キャンセルし帰国した。この原因については様々な憶測があるが、リーダー格の女性が金正恩の元カノであったことなどがネット上に平気で出回ったことに腹を立てた金正恩が急きょ帰国させたのではないかとの話もある。こうしたネット上の情報もある意味で中国政府が制御しようと思えば、できた情報であるが敢えて放置してきたということは、中国が故意に金正恩をいら立たせているように仕向けていると見えて仕方がない。もしかして、中国自身が金正恩のある程度の暴走を望んでいるということはないだろうか?
北朝鮮は確かに中国が生みの親であり、契りの兄弟であり、米軍が駐留、活動する周辺地域における中国にとっての重要な緩衝地帯であるが、その役割は韓国との関係強化により大きく変質を遂げたと言って良いであろう。戦略上は重要ではあるが、経済的にはただのお荷物、外交上も中国のいうことを何でも聞くわけでもなく、ましてや国際社会で発言力のある国でもない。それどころか長年、食料供給を含め金銭的にも莫大な援助を行ってきたのに今のままではただの金食い虫、問題ばかり引き起こす放蕩息子である。かといって中国にとって現時点で北朝鮮を切るという選択肢はありえないとも思う。しかし、言うことを聞かない金正恩を消し、中国のコントロールの効く誰かをトップに据えるという選択肢は視野に入れているのではあるまいか?
中国が戦略上極めて重要な北朝鮮を切れるはずがないとの確信の下、金正恩はやりたい放題行動してきたが、北朝鮮は切れなくても金正恩を切る可能性は十分にあると思う。もしかしたらその可能性を一番強く認識しているのが金正恩自身かもしれない。そうなると金正恩の中国とのパイプ役への疑心暗鬼はますます募り、さらなる(中国とのパイプ役になる)側近の粛清、中国との関係悪化が続くような気がする。
暴君金正恩の最後の時は着実に近づいているのではあるまいか?
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