『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

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素直にこわがる

2006-07-27 19:36:43 | Weblog
『子どもはその姿をはじめ素直にこわがり、そしてその分だけ素直にその形を受け入れることができる』

つい最近読んだ、よしもとばななの本の中にあった文。


土日、風布川で行う子ども達のキャンプ「アドベンチャーキッズ」にイントラとして参加してきました。
このキャンプは3度目です。


*アドベンチャーキッズのメインイベント、「川のぼり」でのひとコマ


いろんなプログラムがあるなかで、ナイトハイクはやはり印象的。
真っ暗闇のなか、グループ7人がロープ1本につかまって、懐中電灯1個で山道を進んで行きます。
2、3メートル後ろを懐中電灯もなしに歩く私達イントラ…。

時々立ち止まり、たったひとつの明かりをグルグル動かしたりしている子ども達を見ていると、“あー、こわいんだろうなー”と思う。
一番後ろの子も怖くなると、どんどん前に行くから(一番前の子が懐中電灯を持っている)、まっすぐだった列がすぐぐにゃぐにゃになってしまう。

大人は危険がない限り介入しない。子ども達の世界。

うちのグループの子は、そんな暗闇の中で蛍を見つけたらしいのです。
それをきいて、冒頭の文章が頭に浮かびました。


大人になると「こわい」より「平気」と言う回数が増える気がします。
それは「意地」になっている場合もあるし、本当に「平気」になった場合もある。

「意地」になっている場合は、そうやってこわさを受けいれないことで、大事な何かを受け入れる機会も失っているのかもしれません。
また「平気」になっている場合は、想像力がどんどんしぼんでしまっている証かもしれません。

去年のナイトハイクでは、私のグループが一番最後で、その中でも私は一番最後を歩きました。
「平気、平気、なんともない」と思っていたのに、ふと何気なく後ろを振り返った私。
何もない。
でも・・・あれ・・・?
急に私の中で、色んな妄想とも言える想像力が目まぐるしく動き始めました。
その前に道で野良犬に会っていたので、実は野犬で追いかけてきていたらどうしよう。
誰もいないはずなのに人がいたらどうしよう。
あれ?なんか音がするような気がする・・・ etc.

その時にはじめて思いました。
「こわさ」は「想像力」の証なんだな、と。


他のグループの子で「人がいた気がする」「明かりが通った気がする」そんな声も聞きました。
でも、ナイトハイクをし終わって、彼らは眠いながらも、スッキリした顔をしてました。
こわさをくぐり抜けてきたからこそ、もたらされる「安心感」や「満足感」がそうさせているのでしょうか。


「素直にこわがる」ことって、ほんとはすごく大切なことかもしれません。
はずかしがるなんて、もったいないくらいの。


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いよいよ、来週から北海道にて4泊5日の「グロースセミナー」がはじまります!
なので、今本部は準備でてんやわんや。
今年は一体どんなドラマがあるのでしょうか??


written by mackey

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