『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

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私の好きな本

2014-10-30 14:00:43 | Weblog
こんにちは、マッキーです。

気持ちのいい秋晴れが続いていますね。

「あぁ、旅をしたいなぁ・・・」

そう思っていたら、今朝、本棚にあるこの本が目に飛び込んできました。



これは、おそらく私と一番移動距離を共にしている本です。

旅に行く時は、大抵この本を鞄にしのばせます。
数冊持っていくことが多いので、ページを開かないことも多いのですが、私にとってお守りのような本。

著者の星野道夫さんは写真家で、ガイアシンフォニーという映画にも出演しています。

その映画にも、そして、この本の「生まれもった川」という章にも登場している、
ある人物のことが私はとても好きです。

彼の名はビル・フラー。
星野さんは、彼のことを「ヒーロー」と呼んでいます。

本に登場している時点で、75歳。

マイナス40度の世界を自転車に乗って、ひょうひょうとぺだるをこいでいるような老人。

星野さんは、ビルのことをこんな風に書いています。

「人間とは生きてゆく上で時どき励ましを必要とする生きものなら、
ぼくは確実にその力をビルからもらっていた。
ああそうか、やっぱりこうでいいんだよな・・・何かにつまづいた時、
ビルの顔を見るだけでそんな気持ちになれた。」

彼は、60代の後半になってから日本語を学び始め、600以上の漢字を覚えた後、
自転車で北海道から九州まで旅をします。

それまでにも、
海を渡る商船に乗っていたこともあれば、
星を頼りに飛び始めた初期のパンアメリカン空港にナビゲーターとして乗っていたこともある。
サトウキビ畑でも働いていたし、
ヨットの帆作り職人になったこともあるし、
植物病理学の修士号を取ってもいる。
幼稚園の子ども達に音楽を教え、
外国人留学生に英語を教え、
ダンスの集まりにも顔を欠かさないビル。

そして、
そんなエネルギッシュで柔和なビルの目の奥に隠されたきびしさと悲しみ。

人には絶対に語ることのない悲しみを持ち続けながらも、
いつも目の前のことに夢中になって楽しむビルを感じると、
自分もそんな風でいたいなと思うのです。


さて、改めてそんな刺激をうけて。

今までにもご要望いただいていたフォトの単発講座を年明けに開催しようかなと思っています。

今、私ができること。
ひとつずつ。






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