最近、スクープ的な報道とそれに対する各メディアや国会での動静に違和感を感じる事がちょくちょくあります。
例えば黒川検事長の処分を巡る動き。訓告処分について安倍総理が
「稲田検事総長が決めた」
と言っているのに対して、共同通信が
「内閣が訓告処分を決めた」
とスクープ報道をしました。
それはそれなりに影響がありましたが、その後に当の稲田検事総長がTBSの単独インタビューに
「法務省側から訓告相当と言われ、『懲戒処分ではないのだな』と思った。法務省と内閣の間でどのようなやり取りがなされたかはわからない」
と答えています。
これは完全に安倍総理の主張を崩す発言です。これほどの発言なのに、メディア上ではあまり取り上げられていない印象です。
他にも沢山の国民的議論(コロナ全般のこと、ネット上の人権侵害、甲子園中止etc..)があるので、ただ単にそれに埋もれてしまっているのか。。
そんな中でこんな週刊誌のネット記事を見つけました。
黒川検事長の訓告処分に加え、治療薬アビガンについても5月中の認可にストップがかかった事も内部リークによるもので、
検事長の処分や治療薬の治験状況など、扱う省庁のトップのみが知っている情報がリークされている
点について安倍政権が危機感を募らせている、ということですが、これは逆に言えばリーク元はしかるべき地位の人で、本来極秘の情報がリークされているということてす。
高い地位にあるのに、リスクを負ってまでリークする人達の危機感は安倍政権よりも遥かに高いのだと思います。
スクープ記事のリーク元を考えることでも、その情報の重大さがわかるのだな、と学びました。