ひょっこり猫が我が道を行く!

カオスなオリジナル小説が増殖中。
雪ウサギが活躍しつつある、ファンタジー色は濃い目。亀スピードで更新中です。

ひょっこり猫を振り返って・・・

2010年01月31日 19時09分47秒 | 日記
皆さん、おコンバンハッ。ブログ管理人ラクトでっす

私がブログデビューしてから、約4カ月経ちました。
2009年の10月11日から始めたから、2月に入れば5か月・・・。いや、ブログの中身を充実させようと無我夢中で書いてたもんだから、もう半年経ったと思ってましたよ。
時間が早く過ぎると思うのは、きっとブログを書くのが楽しいからでしょうね。楽しいって言っても、殆ど自己満足に過ぎませんが。。

振り返ってみるとブログで小説書き~の、ラクガキやり~の、ホントにあっという間でした。
仕事でもこんな感じで時間の流れが過ぎれば良いのに・・・世の中はなんて無駄に出来てんだ!と愚痴の一つも呟きたくなります。

愚痴と言えば、この前のアルバイトの面接は結局ダメでしたので、友達の紹介で別の派遣会社に登録しに行きましたよ。
二月か三月くらいから工場の募集があるって聞いたので、もしかしたらそこに働きに行くかもです。ただ、他にも良い条件の求人でもあれば、そっちも行ってみますが。。

私の家は車が無いと不便な場所なので、出来れば登録した派遣会社サンの所で働きたいです。どうしてかというと、家の近くまで車で送迎してくれて、工場まで連れてってくれるから。。私の友達も、そこの派遣会社さんにお世話になってるらしいので、私もおこぼれにあやかりたいと思います(送迎料金は一日往復300円くらいだったと思います)


*** gooブログを使った今までの感想 ***

・・・goo以外のグロブバーツの貼り付け、gooアクセス数水増し疑惑の件以外を抜きにして考えると、ブログ初心者の私にとってはやりやすい部類に入るんでしょうね。
おえかきツールは今でも重宝してます。はっきり言って、これだけの為にgooブログさんに即決しちゃったくらい(テンプレートの豊富さも最強ですので、いつでも簡単に着せ替えが出来ますしね)

ただ、物凄く辞意したかったのは何と言ってもログインした中で見れるアクセス数。。
IP・・・ユニークアクセスが1日100人以上って・・・ひょっこり猫のブログに、そんなに来てる訳ないじゃんか(泣)
他のサイトさんの推察と照らし合わせても、検索ロボがそんなにブログを巡回してんのか・・・みたいな(苦笑)
他所のアクセスカウンターを貼り付ければ、一目了然だっだけどね(あの時の高揚感を返してよgooさん・・・)

ブログはアクセス数だけじゃないけど、10倍もアクセス数が違うと困惑しちゃいます。
(7、8人しか来てないのに、90以上のIPなんて、酷すぎる。。)
なので、二重カウント防止のアクセスカウンタをブログに貼らせて貰いました。
今のひょっこり猫のブログが白色のテンプレートなので、アクセス数も見えません。。
・・・が、文字の色を反転すると、見れるという事を最近知りました。(驚)
これで見たい時に気軽に見れて、必要以上にアクセス数を気に掛けるという縛られた状態から解放されます


以上、ブログ初心者が4カ月使った、gooブログの感想でした♪


リオの甲冑姿

2010年01月30日 21時13分18秒 | 日記
本編:白呪記

ひょっこり猫を見てくれてる人、おコンバンハッ。ラクトでっす・・・
ゼェゼェ・・・きょ、今日は騎士の鎧を着た人間版リオでっす!
リ、リオ~~こっちにおいで!


「おっ、ラクト。また私を呼んでくれたんだね♪」

「じゃんっ! どう、今日のラクガキは?」

「はわっ、私だ! 
 ・・・今日は騎士の甲冑を着せてくれてるんだね。私をようやく人間扱いしてくれる気になったの?」

「えっ、そんな事はナイヨ。ただ、おえかきツールに向かって適当にフンフンしてたら、いつの間にかこんな事になってんだよ」

「フンフンッて、それじゃあラクトの描きたい絵柄は、いつも違うってこと?」

「悲しきかな、描きたいと思ったものが全然描けん! 想像してた物と全然違う絵柄になっちゃうよ~~!」

「前からおかしな奴と思ってたけど、ホントにおかしかったんだね・・・」

「憐みの目を向けられてる・・・だってさぁ、私の絵はちゃんとしたデッサンは出来てないし、描けないと思ったらもう違う構図に
入ってるんだもん。とにかく何かラクガキしたいって思ったら、自然に手が動いちゃうんだ。
 だから、私が創る小説とラクガキ、たまに合ってない時があったでしょ? ラクガキから先に描くとああなるんだよね♪ 
 その代わり想像力が増して、白呪記の番外編が書けるんだけどサ」

「ほぉぉ~~。シャラ・ステアさんの番外編の製作秘話には、そんな理由があったのか」

ソルトス殿下とシャラ・ステアさんのラクガキを描くまでは、実際小説を書こうとは思わなかったのね」

「じゃあ、いつ番外編を書こうかと思ったの?」

「シャラさんが閉じ込められてる、土台の黒水晶を描いてる時だよ。これ描いてる時に話が出来あがっちゃった♪ 
 おかげで白呪記の始まり部分が浮き彫りになってきたんだよ~」

「そ、そうなんだ。私とシャラさんは、繋がってる・・・って事で理解して良いの?」

「そういう予定。はあ、大ざっぱなプロットしか立ててないから大変だ。これからどうしようかと考えなきゃ・・・良い考えも
 浮かばないから、番外編で周りを固めて行こうかと模索中・・・」

「そっか、ラクトのペースで頑張って行くしかないんだね。応援するよ」

「ありがとさん♪」


****

「今日のひょっこり猫はここまで! 皆さん、おやすみなさい♪」 
「良い夢みてね、おやすみ!」




シャラ・ステア 

2010年01月29日 13時53分35秒 | 小説作業編集用カテゴリ
 本編:白呪記
 番外編:シャラ・ステア



自由を渇望する鳥は飛び立てる?

愛を欲して、違う枝へ飛び渡る私は愚か者?

次への生を呼び止める愚者(ぐしゃ)どもの、嘆きの叫びが耳に纏わりついて離れない――・・・
 




「パンナロットは、私が人間に転生するのは反対?」

 深海とも呼べる不変の領域は、既に私達三人の憩いの場と化していた。
 瞳に海を象徴とする色を宿すほど青色を心から愛する、女神エリシュマイルが作り出した揺り籠の世界。心身を安らげるべく為に作られた、第二の故郷とも取れるだろう。

『転生などしたら、ワレらとの記憶が一切失くなってしまう。サミシイ。シャラが居なくなる事など考えられない』  
「わ、私も! シャラが、シャラが居なくなったら、私達二人だけになっちゃう。転生なんてしないで・・・」

 白精霊のパンナロットと、女神エリシュマイルが飛び掛かって来た。
 白色の光の塊から一転、白い猫の姿となったパンナロットは私の膝に乗っかり陣取る。
 反対側で寝そべっていたファインシャートの女神、エリシュマイルも負けじと甘えてきた。

「シャラは今のままじゃ満足しないの? エリーはずっと、このままが良いよ」
『ワレはエリシュマイルはどうでも良いが、シャラとなると話しは別だ。大反対スル』 
「ムムーーッ、エリーを雑に扱って! パンナロットってば弟の癖に生意気!」 

 彼の喉を優しく撫でてやれば、パンナロットが気持ちよさそうな猫鳴き声を出す。
 草の絨毯の上で、エリーちゃんがパンナロットを投げ捨てようとやっきになった時、少し離れた場所へと彼女は転移させられた。
 優越感に浸った白い猫は、にんまりとした表情でエリーちゃんを眺めている。

「あーーっ、まただ! パンナロットの奴、空間転移の魔法を覚えたからって、すぐに私をシャラから離そうとする。悪戯(いたずら)に使っちゃダメなのにぃ!」
『お前がワレを投げ捨てようとするからダ。なにぶん、魔力が有り余ってナ。ワレの練習台には持ってこいだろウ。光栄に思えヨ』

 お馴染みの姉弟(きょうだい)ゲンカを目にするのはもう幾度とないかもしれないので、しっかりと目に焼き付けておいた。ケンカに勃発しそうな二人の姉弟は、先程の“転生”という言葉を思い出して慌てて私に向き直る。

「ねっ、ねえ。シャラの考えは変わらないの? そんなに人間が良いの?」
「エリーちゃん・・・」
『ワレらよりもカ?』
 
 涙目のエリシュマイルと、拗ねたパンナロットを宥(なだ)めて抱きしめた。
 自分に向けられる愛情は、決して虚像なんかではない。縋り泣く幼い彼らを置いて、一人で転生するのは引け目を感じるが以前から決心していた事だ。
 
「二人とも大好きだよ。勿論人間もね。だけど、私の力を次代の女神・エリーちゃんに譲らないといけないんだ。世代交代って奴かな?
 女神のエリーちゃんと、白精霊のパンナロット。貴方達二人が居れば、ファインシャートもデルモントも、仲良く平和に暮らせる筈だよ」
 
 シャラ・ステアの持つべき力を、エリーちゃんに委ねる事は出来る。
 しかし、女神が二人いて世界に支障が生じてしまう理由については、所詮は私の出まかせなのだ。私の話にすっかり騙された二人は、泣きながら鼻水を出して悲しみにくれている。

「うー・・・、私達二人で?」 
『ワレとエリシュマイルが協力して二つの種族を取り持てという事だろウ。しかし、どうしてそこにシャラがイナイ? 
 今まで、女神が二人居ても不自由ナド無かっタ。納得の行く答えを聞かせて欲シイ。しなかったら転生なんてさせナイ』
 パンナロットの必殺技、おねだり攻撃。白い猫の状態で金色の瞳が特徴のパンナロットが、瞳を潤ませて覗き込んで来た。
 純なる子猫の瞳とやらで真実を見極めようとする、狡賢い白精霊に内心バレナイかと言葉に詰まりつつも、冷静に口を開いた。

「えっ・・・えっと。さっきも言った通り、私の力をエリーちゃんに譲るって言ったよね。エリーちゃんに委ねれば、ファインシャートに“覇者”と呼ばれるスゴイ人間を喚び出す事ができ、覇者がいる間はずっっと豊作で、実り豊かな世界になるんだよ!」
「は・・・、覇者?」

 ズビビッと、私の服に鼻水を垂れ流すエリーちゃん。
 それでも彼女はひっつきむしの如く、離れてくれません。

『それで?』
「(パンナロットはなまじ頭が良いからなぁ・・・)ううっと、パンナロットには、六種の精霊を統べる統括精霊になって貰います。光、闇、火、水、風、土を合わせて六種の精霊。パンナロットが精霊を創るんだよ」 
『ワレガか?』

“精霊”という言葉に、顔を傾げて思い悩むパンナロット。逡巡して、私の顔を見る。

『精霊・・・光の精霊とやらは、シャラが使っていたナ。確か名は――』
「コンドルフォンちゃん、おいでっ」

 私の呼び声に反応して、光の粒子が青色の空間に凝縮する。
 光の凝縮体は、次第に鳥の姿を模(かたど)り黄金の翼を大きく広げて鎮座していた。
 大きな翼を羽ばたく度に降り注ぐ黄金の鱗粉に、エリーちゃんや私はついうっとりして触りたい衝動に駆られる。巨大な鳥から、小鳥へと姿を変えた光の精霊コンドルフォンは私の肩に止まって頬ずりを始めた。
 
『光の精霊コンドルフォン・・・後に残った精霊とやらをワレが生み出せば良いのカ。シャラみたいに――?』
「そうだよ。パンナロットと六種の精霊、女神のエリーちゃんなら次代をより良い世界に導く事が出来るよ」

 この言葉は嘘じゃない。彼らなら、この世界を幸せへと導く事が出来る。
 後は生命の素となる、太陽(プリズムボウル)の管理を彼らに任せれば、女神としての生を終え、人間に転生するだけだ。

『シャラが居なくなったら、ワレとコイツの気持ちはどうなル? それに仮にもシャラは魔族側の女神だ。その女神の存在が居なくなるなど、奴らは気が気じゃないだろうナ。ワレらの創造主、シャラ・ステアの恩恵が失われたと知ったラ、奴ら魔族は何をするかワカラナイ』

 尤もな意見だ。
 それでも私の意思は揺るがない。

「私も、前に進まなきゃいけないんだ。だから皆もって訳じゃないけど、協力して欲しいの。後の事はお願い!」
「シャラぁ・・・」

 コンドルフォンも、パンナロットも、エリーちゃんも私からまだ離れない。
 彼ら二人に負けじと、白い猫パンナロットは鼻先をグイグイ押し付けてくる。
 永遠とも取れる気が遠くなるような時間をこれからも過ごさなければならないなど、冗談ではない。

「普通の人間で、生活してみたい・・・」
『シャラ?』

 悠久の時ともとれる長い月日を、年を取る事もなく過ごすには疲れ果てた

 寂しさを埋めるために、女神の力で生みだしたエリーちゃん

 私が居なくなった後の、世界をエリーちゃんと共に統べる様にと生みだしたパンナロット

 ねぇ、そろそろ私に“本当の休息”を下さい


「私、ちょっと疲れたんだ・・・だから人間に転生するよ」
『ソレが本心だったのカ』
「人間になったら、シャラは、私達の事を忘れちゃう・・・!」

 私の“生みだす”力に長けた能力(ちから)を、女神エリーちゃんと、白精霊パンナロットに譲り渡す。淡く光る七色の光が、彼らに取り込まれた。それと同時に太陽(プリズムボウル)の支配権を彼ら二人に移した。
 違和感なく佇む彼らを確認してから素早く離れ、頬に擦り寄るコンドルフォンを私の肩から離れるように命令する。その後、巨大な魔方陣を出現させた。地面からは光の奔流が天高く突き抜ける。

「彼らに必要とされる女神は、一人で良い・・・エリーちゃん、ファインシャートを頼むよ」
「いやっ、い、行かないで」
『シャラ!』

 最後の力を振り絞って、女神としての消滅を選ぶ。
 魂は不変なのだ。体や記憶が消えようが、転生のサイクルは今ここから始まるだろう。

「どこに居たって、エリーちゃんを愛してる。もちろん、パンナロットもね」
「うう・・・っ、しゃ、シャラッ、お母さん・・・ううっ」
『行くナ! ワレは、ワレは・・・! アアァァ――』
   
 純白の猫、パンナロットの影が伸びて魔方陣の中に侵入してきた。この土壇場で、闇の精霊を創り上げたパンナロットは流石だ。
 凄まじい産ぶ声を上げ、足元から這い上がってくる闇の精霊にぞわりと背中が泡立つ。
 私の体に纏わり付き、体の消滅を塞がれてしまった。後一歩遅かったら、転生の魔法は解かれていただろう。

「二人とも、私の愛する子供だよ。だから協力して、二つの世界を平和にしてね」

 女神の生を終える私を、赦して下さい
 


 ****


「おめでとうございます! 元気な女の子の赤ちゃんですよ」 
「はあ、はあ・・・」

 病院の分娩室では、一つの命が誕生した。
 へその緒を処置して貰い、お湯で血液を拭ってもらった赤子を目に移す。
 寝台に横たわる母親と寄り添う父親は、我が子を腕に抱えこんで歓喜の声を上げた。

「百合奈、よくやった! 」
「はあ、はあ、私の、赤ちゃん・・・」

 産まれたばかりの赤ん坊は猿の顔にも見えるが、ぷっくりとした頬と元気な産声にそんな事はどうでもいいように思えた。 
 涙目の父親の恒星が、布に包(くる)まれ、産まれたばかりの我が子を優しく抱き寄せる。 
 
「純白の雪の積もった日に産まれたんだ。この子はきっと元気に、健康に育つぞ」

 病院の窓から見える景色は、白銀の世界。
 建物も、地面も、空も。雪に覆われた白色だけの雪景色。
 白色は全ての穢れを祓う。単なるこぎつけかもしれない。それでもこの子がとても愛おしく、誇らしげに思えた。

「百合奈、この子の名前は決めてあるのか?」
「ええ、この子の名前は――・・・」


 ****

「へぷしょんっ」
「理緒、上着を着て」

 公園に連れて来た親子五人は、理緒と一緒にハトに餌をやっている。
 ハトは理緒に懐いたのか、小さな体に寄り添っている。頭や肩に飛び乗るハト、膝の上に乗るハト、ハトだらけ。

「ハトさん、ハトさん、カラスさん♪」
「わぁっ」
「理緒を連れて来たら、カラスもハトも寄って来るんだよなぁ」

 ハトと同じく、一羽のカラスも娘に寄って来た。
 同じ兄妹(きょうだい)でも、長男の陽介、次男の太一にはハトは体を触らせないのに。 

「将来が楽しみだよ。この子はどんな女性に育つんだろうね」
「女版、ムツゴロウかしら? でも、それも良いかもしれないわね」
「きゃっ♪ きゃっ♪」
「ギャーッ! ハトのフンだっ! うわあああん、陽兄ぃぃ!!」
「太一、お前はハトにちょっかい出しすぎだ」

 
 運命に翻弄される少女は、幾多もの世界を垣間見ることをこの時点では誰も知る事は無い。




 番外編:シャラ・ステア(終) 



イルとライ 02

2010年01月27日 20時05分47秒 | 日記
皆さん、おコンバンハッ。ラクトでっす♪
今日のラクガキ絵は、ライ&イルでっす。

本当は三人の構図、右端をガウラにしようかと思ったんですがインスピが湧いてイルにしちゃいました。
イルが居るなら(※ダジャレじゃないです!)ライもセットにした方がイイだろって事で描いたんですけど。

騎士服・・・正直、資料見ながら描けば良かったと後悔してます。
雰囲気だけは出したつもりです。またまたリベンジ図るぞ。。ってな事で、
リオは・・・まあ、愛嬌があって良いかなって思って真ん中に出したら、おかしくなっちゃった!

また恒例のキャラコメントしようかと思ったんですが、今日はちょっと出来そうにないです。慌ただしくてゴメンナサイね。。

ではでは皆さん、オヤスミナサ~~イ





ひょっこりバナー

2010年01月26日 17時15分25秒 | 日記


続けて投稿おコンニチハッ。ブログ管理人ラクトでっす!

今日、この無料バナー作成工房さんというサイトさんで、ひょっこり猫用のバナーを作ってみました!
色々と試行錯誤した結果、なんとか自分のバナーとやらを五つ完成。それらを合体させたものが
上の画像なのですが・・・壁にぶち当たる。

どうすんのコレーー!

「悲しみを糧にして~♪ ずんずん進むよ、どこまでも~♪」

なんだかんだ言いつつ、gooブログって制限が多いからこれも出来ないんじゃないか??
疑心暗鬼でリンクを・・・あれ、ハイパーリンクだっけ? もう分からん。。
(補足:この前、ひょっこり猫のブログバーツに無料アンケートを貼り付けようとしたら、サイトさんのバナーだけしか表示されてなかったヨ! 悲しみが目いっぱい広がるぅぅ~)


「画像をパソに取り込んで♪ どうやって違うページにジャンプする♪」

いじくった結果、gooブログの画像フォルダでアップロードを試みました。すると、見事に画像フォルダに納まってくれたのです。後はタグとバナーをどうくっつけるかだ!
バナーを作ったサイトさんを見て、よく読んでみたら

『バナーを自分のブログに設置する際に必要なHTMLタグのIMGタグが作成できます! 』

って書いてあったんですが・・・出来ません(笑)

多分、どっかのタグを打ち間違えてんだろうと思いまっす。
このままではシャクなので、画像だけブログに貼っときました。ちなみに上のバナー、ちょっと目がチカチカする。。

左下サイドに、ひょっこり猫のバナーを貼っつけときました。リンク出来てないけど。。(゜∀゜) ブログ初心者ですが、ここまで出来ました! 誰か拍手下さい(泣)

・・・拍手のタグなんて、夢のまた夢。目標は高く持とう・・・

***

・・・という事で、今日のひょっこり猫はここまで! 
皆さん、シーユーアゲイン、グッバイ。


***

すみません、追加報告です。
あの後、悔しくてもう一度いじってたら成功しました!
やっぱりタグ打ち間違えと、画像のURLに問題があったようです。
ダウンロードした画像・・・右クリックでプロパティ知らなくて、前に進めなかったです。
後は、順にタグ当てはめたら成功しました。
ナイスガッツ! 
今は大量にメモ帳に入れて保存してまっす



白黒祭り

2010年01月26日 11時45分24秒 | 日記

ひょっこり猫を見てる人も、見てない人もおコンニチハッ!
ブログ管理人のラクトでっす♪
今日の気分は白黒なので、白黒祭り・・・ルビリアナちゃんがひょっこり猫に遊びに来てくれましたよ。
コメントお願いしまっす!


「おはよっ、ラクト。今日もまったりした顔でご機嫌はいかがかしら?」

「(まったり顔? え、とぼされてる?)や、やだなー、ルビリアナちゃん。まったり顔なんて、
そりゃいつもボケーッと生きてるけどさ」

「そんなことよりラクトッ! キャラ絵整理ページに私の白黒絵を置いてくれたの? 嬉しいわ♪ 
ひょっこり猫が私色に染まって来た証拠じゃない!」

「う・・・うん?」

「ようやく私の時代がやって来たのね。ラクト、もっといっぱい私の絵を描いてくれて良いからねっ。
モチロン、バフォちゃんも一緒だと尚良いんだけど・・・」

「ルビリアナちゃん、私は人外キャラ描くの下手なんだよぉ。その証拠に、獣状態のガウラを描いて、失敗したもん」

「あー・・・アレね。下手かもしれないけど、誰が見てもあれはカイナ・・・ラクトの世界で言うライオンとやらに
見えるわよ」

「ホント?」

「下手こそモノの、上手なれって言うでしょ。もっといっぱい練習して描けば上手くなるわよ♪」

「そうだね。頑張るよ」


****

「白黒の落書きは基本的に、整理ページにファイルしません。たまにこーやって出します。あしからず
今日のひょっこり猫はここまで。皆さん、シ―ユーアゲインッ、グッバイ♪」



ガウラ?

2010年01月25日 08時51分31秒 | 日記
皆さん、おはようございまっす♪
ブログ管理人のラクトでっす!
今日は獣状態のガウラと、
白い猫のリオをひょっこり猫に呼んでます。
では、コメントどおぞ~♪


「グルル(リオ~~)」

「ガウラ、私にじゃれつくのは良いけど、あんまり力を込めて擦りつけないでよ。ちょっと痛いよ」

「グルルゥ・・・(愛してるよ、リオーー・・・)」

「聞いてないし・・・あ、ラクト!」

「今日もガウラとリオはラブラブだねぇ~~。でも、小説内ではいつもガウラがリオの言葉を通訳してるのに、
逆転してる。ちょっと新鮮だ」

「うう~~ん。ひょっこり猫では何でもアリなんじゃなかったの?」

「分かんない。てか、今日のラクガキは初めて獣ガウラを描いたんだけど、おかしくなっちゃった! 見てよコレ」

「ガウラでかっっ!!」

「なんとなく失敗しちゃったよ~~。絶対リベンジしてやるぅ~~」

「グルルル(オレはリオと一緒なら、別に何も悪く言わない)」

「えへへ、かみ殺されるかと思っちゃった(汗)」


****

「今日のひょっこり猫はここまで! 皆さん、グッバイ」


リオとコンドルフォン

2010年01月23日 21時20分13秒 | 日記
本編:白呪記

皆さん、おコンバンハッ。ブログ管理者のラクトでっす!
今日のラクガキは
リオ
光の精霊コンドルフォンでっす!
本当はコンドルフォンもひょっこり猫に呼ぼうかと思ったんですが、まだ小説はそこまで進んでないので
ラクガキだけどさせて貰いました。リオ、おいで~~♪

「おコンバンハッ、ラクト

「やっ、リオ。今日のラクガキ見た~~? リオがなんかスンゴいんだヨッ」

「? ・・・はわっ、こ、これは! 私だっ。でも、少し雰囲気おかしくない?」

「いや~~、今日のラクガキはこの構図で描きたかったのと、カッコイイリオをどうにか描けないかなと
思ってさ~~。ちょっと心残りがあるけど、雰囲気は出せたかなと・・・」

「ふ~~ん。でも、一緒に載ってるコンドルフォンってのはドコに行ったの?」

「あー・・・実はまだ出番じゃなくてさ。。引っこんで貰っちゃったよ。小説の本編が進まないとどうにも
出せなくって」

「は、早く書いてよ・・・前にも言ったけど、私はいまだに猫のまんまじゃないかっ。
ヒロインなのにこの扱い、どうにかしてよぉ」

「てへっ、ゴメンよ、しか言えないわ・・・」

****

「今日のひょっこり猫はここまで! 皆さん、グッバイ」






パラサイトイブ

2010年01月22日 22時42分29秒 | 日記



初めてユーチューブの貼ってみました。
この音楽はプレステのRPG、“パラサイトイブ”のオープニングの曲です。
ああ、懐かしい!
んで、下がエンディング曲。
大昔、攻略本を見ながらクリアしたのを覚えてます。見ながらじゃないと、とてもじゃないけどクリア
なんて出来ない、難しいゲームでしたので。今は手元に無いけど、またやりたくなって来た!!




白呪記湯けむりパラレル紀行―2―

2010年01月22日 10時13分09秒 | 小説作業編集用カテゴリ
本編:白呪記
番外編:白呪記湯けむりパラレル紀行―2―


 温泉から上がった私達メンバーは食事を終わらせた後、旅館にある遊戯室で遊んでいた。
 現代版ルーレーット、ダーツ、なんとパンチングマシンまで揃い、それぞれが遊びに没頭していた。
 黒ひげ危機一髪に似た、剣を差し込むゲームでは皆が白熱して穴に刺しまくり、イルさんが見事に引っ掛っ掛かって部屋へと連行される。

――畳の部屋にて――

 罰ゲームと称して、遊戯室から就寝する畳の場所へと戻ってきた私達。
 既に大部屋には布団を敷いてくれていて、襖(ふすま)を閉めれば個室にも早変わり出来る状態だ。中央に集まった私達はイルさんを中心に、丸く円を描くように座り出す。 

「悪いな、イル。運も勝負の内だ。これが敵との戦闘なら命は無かったんだ。精進しろよ」
「は、はい・・・」
 嬉々とした王様が沢山の鼻毛を付け足していく。

「ごめん! イル、僕は賭け事には結構強いんだ・・・恨むなら自分の運の無さを恨んでね!」
「くそっ、早くしろよ」
 同じ近衛騎士のライさんが、頬っぺたを花マルに描く。

「フン、いつもの仏頂面が形無しだな。これを機にリオへの考えを改めろよ」
「それとこれとは別問題だろうが・・・!」
 悪人面でイルさんに近づき、ここぞとばかりに守護獣ガウラが眉毛をズ太く塗り上げている。

「イ・・・イル・・・私、ふざけてこんな事するの初めてなのよ・・・? プクッ、ご、ごめんね?」
「姫、良かったな。良い思い出が出来て」
 悪いとは言いつつも口の周りに丸く円を書いて大爆笑するフリージアちゃんに、恰好よく言葉を返すイルさん。あんまりサマにはなってないけど。

「イル・・・悪いな」
「エディス叔父さん・・・少し体が震えてますよ」
無表情エヴァディスさんは唇に紅を塗って体だけを震わせていた。

「ニャオオォォン、ニャオッ!(イルさん、覚悟は良いですか~? 必殺、ネコの筆書き!)」
「覚悟は良いかと訊いている。必殺、ネコのふでがきだと」
「ッ、早くしろよ」
 ガウラが通訳してイルさんに伝える。
 猫の私がトリを務めた場所とは・・・まつ毛をバツバツにしたイケてるメイクで最期をしめた。完成した顔は・・・

「ギャーーッッハッハッハッ!! イルゥゥ、最高だよ!」
「あはははっ、ごめん、なさっ・・・あはっ、もうダメぇ~~」
「普段のイルからは想像もつかないな。いや、良いモノ拝めたよ」
「フハハッ、普段からリオを小馬鹿にするからこうなるんだ! 日頃の行いの差だっ」
「・・・」
 それぞれが大爆笑。
 無表情のエヴァディスさんは、どこかしら目を逸らしている。
 猫の私はというと・・・

「ニャッ、ニャッ、ニャアアアッ(ギャッハッハッ! 鼻毛に口ヒゲ、眉毛とまつ毛バツバツお化粧最高ーー!)」
 ニャオッ、ニャオッと、馬鹿笑いが止まらない。
 ずりずりと腹ばい移動しながら、隅に置いてある自分のリュック(ガウラに持ってもらっていた)に近づき、あるアイテムを毛むくじゃらの手で掴み上げる。
 硬直した状態のイルさんに、肩によじ登ってやった。コレを付ければ、罰ゲームは完成だ。
 私の意図に気付いた王様が近づき、銀髪に触れる。ゴソゴソと括り付ければ、でかいリボンが頂きに現れる。この状態で、明日の朝までラクガキを消しちゃいけないと王様からの無慈悲な命令をイルさんは受けていた。
 
「・・・ニャアア(あー、お腹痛いな)」 
 猫になって、こんなに楽しい旅行は初めてかもしれない。
 私は放心状態のイルさんを置いて、旅行にはつきもののゲームを提案した。

「「「「「王様ゲーム?」」」」」
「ニャ!(うん!)」
 木の棒で王様と書かれたのと、1から6までの番号に書かれたのをそれぞれが持ち、王様と書かれた人が出す命令に従っていくゲーム。
 人数も多いし、何よりすぐに始めれるゲームだからさっそく皆に引いてもらった。説明した通り、皆も掛け声を出してくれる。

「「「王様だーれだっ」」」
 皆でスッと引き、一番に声を出したのはライさんだった。

「わ、僕が王様だ!」
 ライさんがちらりと本物の王様を窺うと、今日は無礼講だとお許しが出た。胸を撫で下ろした彼は遠慮なく命令を告げる。

「えっと・・・じゃあ、1番が4番の頬にキスをする!! ・・・で、どう?」 
 いきなりキスかよ。
 猫の私が引いた番号は6番。ガウラは2番だ。残るは・・・

「あっ、1番は私です・・・」
「4番は私ですね」
 顔を赤くしたお姫様のフリージアちゃんと、無表情の宰相エヴァディスさんだった。
 フリージアちゃんがエヴァディスさんに近づき、恥ずかしそうに頬にキスをしている。心なしか、王様の視線が刺々しい。その視線に気付いた宰相さんは、頭を低くして謝っていた。 

「陛下・・・申し訳ありません。姫の高貴なる口づけを・・・」
「・・・構わない。これがイルとライなら話は別だが」
 段々この王様ゲームの意図を理解してきた面々。どうやらモチベーションが上がってきたようだ。
 猫の私も、負けられない。目指すは王様(キング)だ。

「「「「王様だーれだ! ニャ!」」」」

 二回目の王様よ、どうか我が手に! と切なる祈りは天に届かなく、無情にもある人物の手に渡った。さっきの罰ゲームで、皆からラクガキの仕打ちを受けたイルさんだ。少し目が据わって、命令を待つと――

「5番に腹芸でもやって貰うか」 
 イルさん。

「私は2番だ」
 王様。

「私は1番です」
 エヴァディスさん。

「僕は3番だよ」
 ライさん。

「ホッ、私は6番です」
 フリージアちゃん。

「オレは4番・・・まさか、リオ??」
 ガウラ。

 ――そのまさかだよ。
 震える体を叱咤して、頭にハチマキを巻き付けて貰い、鼻と口の間に割り箸を挟み込む。
 白い腹にはマジックペンで顔を描いてもらい、籠(かご)を両手で持ってゆらゆらと踊り出す。どじょうすくいやりながら、時たま腹に力を込めると顔の形が変わって、畳の部屋では爆笑の渦に突入した。 

「ニャ、ニャ、ニャッ(エッサホラサッサ♪)」
 やけを起こして踊り狂う。
 笑いすぎて顎が痛み出す面々に、もっと笑えと心の中でせっついてやった。
 滅多に笑わないエヴァディスさんは、私の行動がツボに入ったのだろう。今まで見た事もない腹芸に鉄壁の顔が崩れていた。

「ニャンニャンニャンッ、ニャオ!(ヨイヨイヨイッ、フンッ!)」
「リ、リオ~~・・・」
「ぐっ、くくっ、さ、さあ次、始めようか」
 最早笑っていない人物などこの場にいない。
 ガウラは泣き笑い、苦しそうな王様が次を促した。

「「「「王様だーれだっ! ニャンッ」」」」
 
 見ると今度は王様が王様を引きやがった!
 私って奴は、どうもクジ運がないらしい。自分の思い通りにいかない事に腹を立て、王様からの命令を待つ。 

「3番が王様を抱き締める。どうだ――?」
「えっ!!」
「ニャ??(フリージアちゃん?)」
「姫か・・・」 
 驚いたフリージアちゃんは王様の元へ近づき、両手で体を抱きしめた。
 私の苛立つ心とは裏腹に目がかち合った王様は、ニヤリと口の端を上げて悦に入っている。

「次で終わりにしましょう? ねっ?」
 自分の父親を抱きしめた状態のまま次で最後にしようと、顔を赤くしたフリージアちゃんからの提案であと一回だけ遊ぶ事に。
 勢いよく皆で掛け声を上げれば、血走った野獣どもの目が交錯する。
 さあ、最後の王様は誰?

「やった。オレだ・・・」
 KYガウラだった――!
 ガウラは何か渋った後、熱の籠った眼差しを私の方へ向ける。嫌な予感だ。

「3番は明日まで、オレに御奉仕すること!」
「ニャニャニャッ(えぇぇーー!!)」
 なっ?、と手渡されたのはペット用の赤い首輪に、白いエプロンとカチューシャ。まさか私にメイドをやれと? 

「御奉仕だから、もう一回お風呂に入りに行こうか。リオのお腹に書いた落書きも消せるし」
「ニャアア~~(そ、それは嬉しいけど)」
「寝るときはやっぱりオレと同じ部屋な♪」
 再び男湯へ連れて行かれた私。
 ガウラからの指示で御主人さまと呼ばされ、背中を洗ってやった。
 いつもの状態から立場が逆転した私とガウラ。風呂場でペット用の服を着せられ、部屋まで戻る。
 戻る途中、若女将のルビリアナさんと出会った時にデルモント製品のクリスタル残像カードをプレゼントしてくれた。これでいつでもメイド姿の私を拝めるらしい。
 部屋へと戻った私とガウラは、いつもと変わらずに眠りについた。

「リオ~~・・・ごほうしはぁぁ??」
「ニャガガガ・・・(御主人さまぁ・・・もうちょっと離れてよぉ)」

 ファインシャートで湯けむり、良い思い出がまた増えました。ガウラ、これからもよろしくね!
 



 白呪記湯けむりパラレル紀行―2―(終)




※後書き※

ラクガキ書いてて思いついた短編です。長かった・・・! 
オチにいつも手間取ってるし、見直しで加筆したんですがそれでも読みづらいかもです。
結局のところ、白呪記メンバーで王様ゲームしたかっただけなんです。だから2を作りました。
本当はもっとフリージアちゃんと絡めたかったんですが、力不足で書けませんでした。無念です。
※ネタバレ※
ガウラと王様は三番の棒にある、汚れを見て気付きました。そういう細かい所も描写すれば良かったのに、書けなかったです。(無念だらけ。。)

とにかくマイページ、ブログに小説数が増えるように沢山書くぞと無謀な目標立てました。
力のある限りでですが・・・読んでくれてどうもありがとうございます。ではでは。<楽都> 



白呪記湯けむりパラレル紀行 ―1―

2010年01月20日 22時34分46秒 | 小説作業編集用カテゴリ
本編:白呪記

白呪記湯けむりパラレル紀行 ―1―


「ニャアアッ、ニャアアッ(やだっ、やだっっ)」
「行こうリオ、オレと男湯へ!」
「フギャアアーーッ(ガウラのおバカーーッ)」

 ある山奥の温泉地へやって来た白呪記メンバー。
 守護獣ガウラ、ディッセント国の王様、フリージアちゃん、宰相エヴァディスさん、近衛騎士のイルさん、ライさん、そして白い猫の私を入れた七人で木製のロープウェイに乗って外の景色を眺めてまっす! 
 上空から眺めた景色とは、ファインシャートの山村に田園地帯、滝壺だったりと自然が満載なんだ。時折、空を飛ぶ鳥なんかが私達の頭上を飛んだりして楽しませてくれたりする。気分が最高潮に達してるときに、KY<空気読めない>ガウラがいつもの調子で私を困らせるんだ。

「リオぉぉ・・・いつも一緒にお風呂に入ってるじゃないか。恥ずかしがってるのか?」

 情けない声を出すKYガウラにペッと吐き捨ててやった。
 ガウラは琥珀色の瞳を涙に滲ませ、それでも負けじと頬ずりしてくる。
 彼の両腕から逃れた私は、フリージアちゃんのドレスにしがみついた。

「ニャオッ、ニャオォッ(ガウラッ、今日はフリージアちゃんも居るんだよ! たまには女の子同士で入らせてヨッ)」
「リオ様、私と一緒に入ってくれるのですか? 嬉しいです」
 はにかむ様に笑う、ディッセント国のお姫様・フリージアちゃんは、ファインシャートでの初めての女の子友達だ。可愛くて優しい女の子。
 人間だったら私と同じ十五歳だ。きっと将来はとびきり美人で、プリティな女の人になる可能性が大で羨ましすぎる。きっと男性からも引く手数多(あまた)だろう。

 そんな友達と一緒に同じご飯を食べて、温泉に入り、一緒の部屋で眠りに入るんだ。
 女の子同士で(フリージアちゃんには私の言葉は分からないだろうけど)内緒のお喋りとか、ちょっとした枕投げなんかも出来るかもしれない。気分はウキウキして、今からとても楽しみだ。

「何だ、それならオレでも出来る。リオを満足させれるから、風呂も部屋もオレと一緒な♪」
「ニャ、ニャアアッ(えっ、私って今、声に出してた? で、でも私がフリージアちゃんと同じ部屋にならないと、この子が一人になっちゃうじゃんかっ!)」
「ふっ、フリージアは私と同じ部屋で眠るから心配はない」
「えっ、お父様がーー??」
「ニャニャニャッ?(王様がぁぁ~?)」
 親バカがしゃしゃり出てきた。
 父親の発言に、フリージアちゃんは口の端を引くつかせて、少し嫌そうな顔をしている。
 拒否の色を示した彼女の態度を、王様はスルーして知らんふりを決め込んだみたいだ。
 
「陛下、旅館に着きましたよ。では、フリージア姫からどうぞ」
 宰相エヴァディスさんがフリージアちゃんの手を取り、旅館の中へと先導する。続いて王様、イルさん、ライさん、守護獣ガウラと私は旅館“月光(げっこう)”の暖簾(のれん)をくぐった。




「いらっしゃいませ、私がこの旅館“月光(げっこう)”の若女将、ルビリアナです。 
 ディッセント国王陛下様方御一行さま、今日は遠い所からようこそお越し下さいました。荷物をお持ちしますので、拝借してよろしいでしょうか?」

「ニャニャニャッ!(ルビリアナさん!)」
 
 にこやかに挨拶して来たこの旅館の女将さんは、なんと魔族のルビリアナさんだった。
 今日の服装はしっとりした和服だ。白磁色の着物を着こなし、長い黒髪を上で纏め上げ深くお辞儀をしている。
 白く柔らかい両手を打ち叩くと、奥から二人の男の人が慌ててやって来た。
 木綿で作られた簡素な作務衣を装いにしているが、彼らじゃ違和感が出まくりだ。

「う・・・いらっしゃいませ、お客さま」
「く・・・荷物をお持ちいたします」
「ゼル、ハーティス、あんた達そんな対応で、この月光を繁盛させる事なんて出来ると思ってんの? 灼熱の窯鍋に入りたくなかったら、ちゃんと丁寧に応対しなさい。・・・ほら、もう一回!!」
 おしとやかな仕草が一転、紫色の瞳を険しくさせたルビリアナさんが、従業員らしき二人の魔族の頭を押さえてお辞儀させる。
 一通り挨拶が終わった後、荷物をゼルさん、ハーティスさんに任せ、ルビリアナさんが私達を部屋へと案内してくれた。
 受付所(フロント)の近くの階段を上り、通路を歩く。しばらく歩くと靴を脱いで中へと通された。畳の部屋だ。

「この小部屋は、中で仕切っている襖(ふすま)を開ければ隣の部屋と繋がるんですよ。お食事は皆さんがこの一室で、御就寝時は襖を閉めて頂ければ個別の部屋にもなりますので、お客様のご自由にお使い下さい」 
「リオ~~!」
「ニャオオオッ(もぉ、しつこいなぁ!)」
 ガウラの顔を肉球の手で押しやり合ってるうちに、皆が居なくなってしまった。食事までまだ時間があるので、タオルと石けんを用意して湧き出る温泉に向かった。



****


 【男湯】


 カポーーン・・・


「ニャアア・・・(結局はこうなるんだよね)」
湯気が立ち上る温泉では、お客は私達しか居なかった。遠慮なく猫の私もお湯に浸かれるんだけど。

「リオが溺れない様に、桶(おけ)を持って来たんだ。この中で浸かってくれな♪」
ガウラ。

「温泉なのに桶に入るとは、くくっ、残念だったな。リオ」 
王様。

「間抜け猫にはお似合いだ」
イルさん。

「イル・・・荒立てることはするな」
エヴァディスさん。

「諦めて僕らと大人しく温泉に入ってなよ。何よりガウラが喜ぶんだからさ」
ライさん。

「ニャアア・・・(もう口論する力も出ないよ・・・)」
 
 猫の私。
 あーーと、遠い目をして桶の中で湯に浸かる。
 今の私は、ガウラに用意してもらった桶の中に居る。中にお湯を少しばかり入れて貰って、沈まない様にガウラに支えてもらってる。
 他人から見ればさらに滑稽に見えるんだろう。ただでさえ存在が間抜けな猫なんだ。
 王様もライさんも、隠さずに笑ってる。イルさんなんて、皮肉を込めた笑い顔になってるよ。心の中で罵られてる可能性は大有りだ。

「ニャア・・・(あーあ、私の計画が水の泡じゃん・・・)」
 フリージアちゃんとじゃれ合う、夢の計画が。彼女と一緒なら、私と楽しくお風呂に入れるだろう。 

「リオの計画とやらは子供が考えるようなチャチな事だろう? せっかく男湯に居るんだ。パラダイスを堪能しとけ」

 ――男くさいパラダイスのな。
 何が悲しくて男湯なんかに入らなくちゃならない?
 後ろを見ても男(KYガウラ)、右を向いても男(王様)、その先の斜めにはエヴァディスさん、左を向けばイルさんライさん。
 どうして花も恥じらう乙女の私が野獣共の群れのど真ん中にいる? 私が猫だからって、何しても良いと思ってんじゃないだろうな。

「温泉で景色を眺めながら飲む酒というのも風情があるな。エヴァディス、ガウラも一杯どうだ?」
「少し頂きます」
「オレは少しでいい」
 大人二人は、燗(かん)に入れたお酒をちょびちょび飲んで楽しんでいる。
 ガウラも王様に勧められて、お猪口(ちょこ)に注いでもらったのをクイッと一気に飲み干していた。
 隅ではライさんにお湯をぶっ掛けられてイルさんが怒髪天に達した時、女湯から高い声が聴こえ始めたーー

「あら、フリージアちゃんだわ♪ 一緒に入りましょ」
「あ、若女将のルビリアナさん。こんにちは」

 どうぞと、男湯まで声が聴こえて来た。その声に皆の耳がダンボになる。
 女湯では、本当のパラダイスが始まろうとしていた。
 さあ聞き耳立てるぞ、野郎ども!!!



 ~~以下、ルビリアナさんとフリージアちゃんの会話文のみ~~
 

「ここの温泉は、腰痛、リウマチ、関節痛を和らげる成分が入ってるのよ」
「へぇ~~、そうなんですか」
「しかもこのヌルヌル、美肌の効果もあるのよ。そうだ、ちょっとマッサージしてあげましょうか?」
「ええぇっ、そんな、いいですよぉ」
「遠慮しないで、お姉さんに任せなさい! ん、ここはちょっと凝ってるわね。どう?」
「はぁ・・・き、気持ち良いです・・・」
「ふふっ。じゃあ、ここはどう?」
「きゃんっ! あっ、あぁっ、あうぅ・・・い、痛いですぅ。も、もう良いですから・・・」
「あら、ちょっと強くしすぎたかしら。今度はうんと優しくしてア・ゲ・ル♪」
「キャアッ、ちょっと、ルビリアナさん、どこ揉んでるんですか!」
「うーーん、この肌触りにモチモチした触感、やっぱりぴちぴちの十代よねぇ。今でもモテそうだけど、さらに年を重ねると凄い美女に化けるかもしれないわ。今のうちに触っておこうっと!」 
「ふわっ、あぁんっ! やあぁぁ・・・んんう・・・」



 しばらく続く。






 ~~一方、こちら男湯では~~
 

「・・・」

 静まり返った野郎どもの温泉地帯では、硬直した大人二人とお子さま二人と白い猫・・・ 
 エヴァディスさんはいつもと同じ無表情。
 お子様ライさん、イルさんは真っ赤な顔して俯いている。
 お猪口を湯の中へ落した王様は次の瞬間、冷え冷えとした焦げ茶の瞳でイルさんとライさんの背後に立った。

「フリージアの艶声を聴いたんだ。お前たち、タダで帰れると思うなよ?」

 ドスの利いた声を出して、エヴァディスさんを除いた二人の騎士を連れ出していった。 
 次に彼らが姿を見せたのは、食事が始まる直前だったという。
 それで猫の私はというと・・・濡れた全身の毛を逆立て、桶の上でもんどり打っていた。

「ニャオッニャオッ・・・(ううぅ、聴いてるこっちが恥ずかしっ)」
 体がこそばゆい感じだ。どうしようにも痒くて仕方ない。
 この状態をどうしようかと悩んでいたら、ガウラが体を撫でてくれた。

「ニャ?(ガウラ・・・)」
「なあ、リオ。オレ、今すごくリオが欲しい」
「ニャア?(ほしい?)」
「オレもリオを気持ち良くさせたいーー・・・そして、直ぐにでも子作りを・・・な?」

 な? じゃないでしょ。何熱っぽい瞳で見てくるの。おねだりしたって無駄なんだからね。
 逃げようとしたけど、尻尾を掴まれて逃げれない・・・! 

「ニャ!(痛いよっ、ガウラ!)」 
「グルルル・・・(初めての痛いは、つきものだ。大丈夫、優しくするから。だからリオ、オレと一つになろう)」

 会話が微妙にかみ合ってないし、KYガウラは人間からカイナへ変わりやがった!!
 しばらく獣状態になってなかったのに、見た目ライオンにそっくりなカイナへ変化しちゃったのか!

「ニャア――――ッ(やだ――――っ!)」
「グルル・・・(愛してるよ、リオ)」
 発情したガウラは私を捕まえようとしたけど、猫パンチしてなんとか彼の腕から抜け出した私はエヴァディスさんに助けを求めた。
 私の焦った様子を見た宰相さんは事情を察してくれ、近くに立て掛けてあった珠玉の剣を持ち魔術を発動してくれた。

 
「封・縛・陣、発動、縛朱壁、――アンチウオール――!」






****



「あれ、・・・ここは?」 

 目を覚ましたガウラが居る場所は、エヴァディスさんの魔術で作り出した朱い牢獄の中だった。
 彼は頭を押さえながら、私の存在を探している。
 私の存在を確認したガウラが近くまで寄って来たが、朱い牢に隔てられてこちらまで来る事が出来ない。

「リオォォーー・・・どうしてオレはこんな所に居るんだ?」
「ニャアアアッ!!(どうして? 自分の胸に聴いてみなよ!)」 
「・・・心臓の音しか聴こえない」 
 KYガウラは自分の胸に手を当て、耳を澄ませている。おバカな行動ぶりに呆れてモノも言えない。そっぽを向いてると、エヴァディスさんがやって来た。

「リオ殿、ガウラ殿は先程の酒で酔っていたようだ。もう抜けたみたいだし、許してやったらいいのでは?」

 貞操の恩人、エヴァディスさんに諭されて渋々了承した。
 朱い牢獄を解除して、ガウラが慌てて抱き上げてきた。

 私に何か気に障る事をしたと気付いた彼に、襲われたと言うと何回も謝ってくれた。酔った状態だと、自分でも何をするか分からないからだろう。
 ガウラも自分で驚いていたくらいだから、今まで飲んだ記憶が無いらしい。彼の凶暴振りを知った周りの人が遠ざけてたんだろうと思う。そろそろガウラを許してやるかと尻尾を振ると、喜んでキスしてくれた。
 
 フリージアちゃん、王様とイルさん、ライさんが部屋の中に遅れて入ってきて、皆がそろった所で食事を取ることになった。
 波乱万丈湯けむり紀行、あともう少し続く??



ちょっと早い?

2010年01月19日 21時29分16秒 | 日記

おコンバンハッ。ブログ管理人のラクトでっす!
今日は我らの看板娘、白い猫のリオ
のナイスなラクガキでっす! ではでは、コメントどおぞ♪


「眠い・・・ラクトぉ。明日で良かったんじゃ?」

「このラクガキ見てもまだ言うか!」

夢の世界へと飛び立ちそうな白い猫に、人間姿のリオを見せました。すると目をひん剥いて跳び上がったのです。
毛むくじゃらの手でラクガキを奪い、二本足で立ち上がり目を釘付けにしている。


「はわわっ、人間姿の私っ! ラクト、あんたって奴は、やれば出来るじゃないか」

「はぁ、はぁ。今日はちょっと忙しかったけど、リオ描いちゃった☆ 
実はラクガキを描くコツ覚えちゃってね。今までどんだけ損してたんだみたいな?」

「なっ、何なの?」

「見て分かんない? リオの輪郭に前髪と指を! 殆ど直線でパッと描いてるんだよ」

「え・・・ほ、ホントだ。私の顔、髪、指がカクカクだ。すんげ・・・」

「いつもの2倍は早くラクガキ出来たんだよ。だから早くブログに載せる事が出来たんだよ~♪」

「ありがと・・・私も一枚欲しかったんだ。前に描いてもらったのは、ガウラにあげちゃったから・・・ううぅ、嬉しい。
これ見ると私はやっぱり人間だったって、安心するよ・・・あ、この時点じゃまだ他の人には言えないのか」

「ごめんね、リオ・・・もうしばらく猫の状態で居てちょうだい。いつか報われる時が来るサッ」

「うん! あっ、ガウラが来た。もう行くね! ひょっこり猫にまた来るよ、ラクト」

****

 今日のひょっこり猫は看板ムスメのリオでした♪
 では、皆さんグッバイ


歯が痛い

2010年01月18日 09時05分20秒 | 日記
皆さん、おはようございまっす☆
管理人のラクトでっす!

おおぉぉ・・・今日は治療中の歯が痛くて、また少しイライラします。また歯医者へ行かなくては。。
歯が痛いからって通販のヒルズダイエット食べてたらエライ高くつくので、何かゼリー系なる物を買って帰ろうかと思います。固くない食べ物をプリーズ。
ああ、虫歯のバカ。虫歯撲滅するには少し遅めの活動ですが、これからは早期の改善を進めて行きますよ! 丁寧に自分の歯と向き合いたいと思います。ハイ・・・もお、年取ると問題が出てくるってのはヤダネ。





白呪記メンバーのラクガキ絵・整理ページ

2010年01月17日 20時20分38秒 | 日記








白呪記:小説ページで活躍中の彼らを見やすく整理してみました。お世話になっている、
「小説家になろう」無料投稿小説サイト様のスペースを借りて、執筆してます。(←修正前の物です)

**主人公リオ:元人間。日本名は大泉理緒。現代から異世界へとトリップ。通称、女神のエリーちゃんによって異世界を渡り歩く類稀な日本人。年は十五歳の花の乙女らしい。
物語では白い猫としてファインシャートの世界を練り歩くハメになる。美味しい物が大好きで、精神はタフの類に入る。今の称号は“悪女”で、嘘泣きとおねだりを特技に持つ。ひょっこり猫のブログでの看板娘としても活躍中。口癖は「猫、舐めんじゃねーぞ」、「猫は食べても美味しくないよっ」ギャグ気質強し。**

リオ 01 02 03 04 05 06 07

**リオの守護獣ガウラ。ある儀式を境に、獣から人間へと進化する。
色々と一悶着を経て、リオ一筋になる。それからは彼女を愛しまくるKY(空気読めない)ガウラとなってしまった。リオに対する独占欲も強烈で、周囲を呆れさせるほどのラブラブ熱で本人を恥ずかしめる、ある意味天才。
属性は氷。しかし条件が合わないと発動出来ないマイナス面を持つ。持ち前のKYさでどんな佳境も乗り越える、野性味溢れるナイスなタフガイ。百五十年生きてはいるが、人間で換算すると十五歳と若者を主張。「リオとの子供が五十匹は欲しい」 言葉にする事を厭わない野生の獣。称号はKYガウラ。**

ガウラ 01 
ガウラとリオ 01 02 03 04 05 06 07 08

ガウラとリオとラクト  01 
ガウラとリオと三兄弟 01 
ガウラとリオと陛下  01

**ファインシャートの世界にある、ディッセント国の王様。本名はハシュッバット・イリオス・ディッセント。
性格はリオいわく「傲慢」らしいが、普通の状態なら優しい部類の人間でもある。
“最強”の言葉がピッタリと当てはまる、元最強魔法騎士。属性は光と風で、二つの精霊を使役する事が出来る。武器は一通り扱え、気分によって武器を使い分ける天才。御歳三十五歳。愛娘フリージアの父親。フリージアを目に入れても痛くないらしい。今の称号は親バカ。**

ハシュバット国王陛下 01 02 

**ハシュバット国王陛下の愛娘。
本名フリージア・イリオス・ディッセント。
職業は第一王女。属性は火。御歳十五歳。馬に乗って草原を駆け、お忍びで町に繰り出す事が大好きなお転婆娘。サブヒロインの座を魔族のルビリアナちゃんに譲り渡してしまうのか、とにかく今の所出番が少ないお姫さま。称号はお転婆ムスメ**

フリージア 01 02 03

**フリージア専属の王族近衛騎士。
正式名はライウッド・カーナリウムと、イールヴァ・ホンバーツ。
二人の実力を買った国王陛下が、幼馴染として馴染んだ二人を愛娘の騎士にと定める。
ライウッドの性格、称号ともに能天気。通称ライ。属性は光。金髪に空色の瞳が特徴。
イールヴァの性格は几帳面で警戒深い性格。通称イル。属性は?で、ホンバーツ家の宝剣・カルナックを所持。称号は頑固。銀髪に灰色の瞳、鳥の象徴で描かれた鎧を装備**

ライ&イル 01 02

**ディッセント国の宰相。本名エヴァディス・オルセウス。
国王の側近を務め上げる。御歳三十八歳。歳に似合わず若い美貌と逞しさで、周囲の奥方の心を掴んで離さない。しかし本人は至ってその気ナシ。ある事を境に、無表情になってしまった。称号は陛下命**

エヴァディス 01 

**魔族の世界、デルモントで生きる上級魔族。
正式名はルビリアナ・レット・クロウ。クロウ家の当主。
特徴は黒い髪、尖った耳と、紫色の瞳。メイスを武器に持つ。金属を軽々と扱う彼女は、見た目と反して力持ち。二つに分けた黒髪に、赤いリボンが特徴。称号は最強お嬢さま。魔族のバフォちゃんを生涯の伴侶として認識する。**

ルビリアナ 01 02 03 04 05


バフォちゃんとルビリアナ 01 
ルビリアナとラクト 01

**上級魔族。本名ゼルカナンダ・ボティアス。
気性は荒くれでもソルトスの友人。称号は単細胞。特徴、紅い瞳。何本ものナイフを装備。
ファインシャートのエヴァディスに捕らえられ、今の所全然活躍のメドが立たない**

ゼルカナンダ 01 

**上級魔族。ハーティス・レット・クロウ。ロッドを装備。
性格は冷静だが自分のポリシーを崩されるのが大嫌い。特徴、長い黒髪とロングコート。
ゼルカナンダと同じく、ソルトスの友人。称号はお嬢の愚弟**

ハーティス 01 

**魔族の世界、デルモントでの第一王子にあたる。
本名はソルトス・アルガ・デルモント。
紫色の瞳、尖った耳、金髪の瞳が特徴。大剣ファントムブレードを装備。背に黒い翼を持つが、普段は出していない。リオいわく、放置されたり頭をはたかれたりと性格は良くないらしい。称号はドエスな塩王子。**

ソルトス 01 02 03


**小説の作者であり、ひょっこり猫のブログ管理者。雪うさぎの被り物が特徴。
とにかく突っ走る傾向にある人物で、自ら執筆する小説は大半がファンタジーが多い。なので称号は永遠の冒険者。**

ラクト 01 02 03 04

フリージアと陛下 01

2010年01月16日 20時19分22秒 | 小説作業編集用カテゴリ
 本編:白呪記
 番外編:フリージアと陛下のある一日 01


「フリージア」 
「お父さま?」

 あらゆる不浄を清めるという意味で建てられた白亜の王宮、“パンナロッタ”。
 六種の精霊を統べるファインシャートの統括精霊・パンナロットの名前を一文字変え、立派な建築物としてディッセント国に君臨する。
 強固な鉄壁と、名実ともに最強の名を世に広めた我が国屈強の騎士団率いた元最強魔法騎士である現国王陛下、ハシュバット・イリオス・ディッセントは荒ぶる国々を地に伏す事に成功し、ファインシャート一のディッセント大国を建国した。

「フリージアも年頃だしな。誰を自分の夫とするんだ?」
「えっ・・・」

 手から本がこぼれ落ちる。
 いきなり質問されて体が硬直してしまった。

「勿論、お前はこの国の女王にと定めている。だから婿を取るんだが・・・お前のおめがねに適った奴は居るのか」
 表情は至って柔らか。しかし腹の中で「フリージアを妻に娶るんだ。軟(やわ)な奴は、私自ら鍛え直してやろう」と、邪な考えを持つ自分の父親。
 美男子で男前な上に、優しい声とにこやかな表情でさらに恰好良く映る半面、未来の舅ぶりが見え隠れしている。
 前髪をさわさわと撫でてくれる父は、幼い頃に遊んでくれた、優しい父の大きな手と変わらない筈なのに。

「あの・・・、お父さま?」
「知・武・精神、この三つを完璧に兼ね備えた人物じゃないとな。まず、この私を倒せるくらいの気概を持った男じゃないと――」

(お父さまを超える男の人なんて、この世界には存在しませんっ!)

「私は光の精霊・コンドルフォンと、風の精霊・ウィンクルを使役するからな。どれか一つ、精霊を喚び出して貰わないと。
 後、私を守る守護獣はディルもいる。殺傷力に長けていないとはいえ、気性は激しいからな。間違えて噛み殺されなきゃいいが・・・まこと、お前の夫となる人物は大変、大変」

うんうんと、一人相槌を打つ父親。しかも瞳は生き生きとして、今にも狩って来ますとでも宣言しそうで怖い。 
 
(精霊を喚び出せる人なんて滅多に居ませんよ。ディルに噛み殺されるって・・・お父さまってば、本当に婿なんて取るのかしら) 

「で、お前が好きな輩(やから)は居ないのか――?」
「うぅーー・・・そ、それはですねぇ・・・」
「本当の事を言いなさい。父親である私が、全て良い様に仕留めてやるから」

(し、仕留めるって? )

「ラビアボロウで的の射撃訓練、フランテスタで一撃必殺訓練人形、タナディノスで私自ら鞭打ちの刑――さあ、どれにする?」

(く、国の宝武器で訓練とは名ばかりの刑って・・・相手が死んでしまいますよぉぉ)

 本腰入れて真正面から探ってきた自分の父。険を纏った焦げ茶色の瞳が、目を反らす事を許さない。
 目頭が熱くなり涙が零れそうになったが、人差し指で拭ってくれた。 
 物騒な言葉の単語をなんとか頭の隅に追いやった後、頭の中を張り巡らす。訓練を無事に通過する事の出来る人物とは・・・ 
 
「あ・・・っ」
「むっ、誰か気に入る相手がいるのか。さあ、私に包み隠さず言ってみなさい」

 非常に困った。なんせ、相手は自分の父も知るあの人だからだ。
 親子でジリジリと腹の探り合いをしている時、部屋の扉から音が聴こえた。

「失礼します。国王陛下がフリージア姫と書斎室に居られると伺い、仰せ仕りました」
 
 この国の宰相エヴァディスと、その親戚にあたるイールヴァだった。 
 宰相と同じ銀髪、灰色の瞳、貴族の爵位を持つイールヴァ。王族の近衛騎士を務めるほどの将来有望な幼馴染み。精霊を喚び出すのは無理でも、宝武器と並び、衝撃に耐え、雷の力を宿したホンバーツ家の宝剣・カルナックの所持者でもある若き使い手。
 ライウッドと友でもあるこの二人の幼馴染みなら、親バカな父親のスパルタ攻撃から生還できそうだと思った。

「エヴァディス、悪いな。今立て込んでるんだ。もうちょいでフリージアの想い人が分かるから、後にしてくれないか」
「はっ・・・、その、・・・謁見の間でバルンムルクス国の第一王子が使者と共に陛下にご挨拶をと、伺いに来られたみたいで」
「バルンムルクス? 第一王子が、わざわざ遠い所からか。用件は何だ」
「フリージア姫を、自国の妻に迎えたいとの所存らしいのですが・・・今は王妃・マトリカリア様が話しをされてるようで・・・」

 ザシュッ! ザシュシュッ! ドゴンッッ!!

 机の上に置いてあった、一冊の歴史書が突然現れたカマイタチによって無残な状態にされ、壁の方へ当たって床に崩れ落ちた。一番手前にある本棚の本が全部落ちていた。
 書斎室では、嫌な空気が流れ・・・ 

「マトリカリアに・・・分かった。その小僧・・・じゃなかった。第一王子の要件を伺いに行こうか。フッ、血が騒ぐ・・・」
 
 片手をならして、既に狩りをする人物へと豹変した我が父。
 戦前で使い慣らした光属性の長剣・アクラシャスを腰から抜き取り、一振りしている。それを見た二人の部下は、自分が仕える主を一身に諭し始めた。 

「陛下、仮にも相手は王族の第一王子です。雑に扱われるなど、この国の威信に係わります」
「この私相手に暴虐を働かれたとでも何処ぞにぬかし、戦争にでももつれ込ますか?
 国の貴重な資源と兵士を使うわけにはいかないし、万一な時は私自ら精霊の同時使役と守護獣ディルで乗り込むか」

 国王が他国に乗り込むと言う言葉に、内心焦りまくりのエヴァディス宰相。
 頭を下げて早口言葉で喋っている様子からは、焦った雰囲気にも取れる。
 ――ああもう、これはマズイと長いスカートをむんずと両手で掴み上げながら、近くに居る幼馴染の近くまで寄った。 

「おっ、お父さま」
「フリージア、ちょっと今から狩って来るから、大人しくしてなさい」
「(目が本気だわ!)あのっ、私の気になる人は・・・」

 力強く相手の片手を両手で握って、父に見せつけた。

「イッ、イールヴァ! 幼馴染のイールヴァと、もう一人の幼馴染ライウッドなの! 彼らが、と~~っても気になるんです!!」
「なっ、なっ、一体何なんだ??」

 一瞬の沈黙。
 その後、父の顔が引くついた。

「ほぉ、イルとライか。一人じゃなく、二人を好きになったのか。さすがフリージア。お前なら一妻多夫制も夢じゃないだろう」
「えっ、えっ? 多夫制って・・・」
「よし、イールヴァとライウッド、バルンムルクス国の王子をまとめて私が相手しよう。剣と鞭はもう持ってるし、そうだな。エヴァディス、長弓ラビアボロウの準備を」
「へっ、あ、あの、陛下? 俺とライまとめてって・・・まさか」

 にやりと笑みが零れている。父がよからぬ事を企んでいる顔だ。

「三人で一片にかかって来い。フリージアの未来の花婿候補として、私が自ら詮議し鍛え直してやろう!」
「「えええぇぇぇ――!!!」」
「・・・」

 二人も気になる人が居ると父に進言すれば、馬鹿なことを考える余地は無いと思ったのに。最早、四つ巴の戦を止めることは出来ないと悟ってしまった――
 書斎室を出て、前に父と私、後ろをエヴァディス宰相とイルの四人で通路を歩く。

「エヴァディス、お前も加わるか? お前なら、私に一太刀は浴びせれるだろう」
「冗談はお止めください。私が加わるなら、陛下側につくだけです。私は間違っても、陛下に刃は向けれません」
「そうか、お前にもチャンスをやったのに。フリージアにイイ所を見せて、好きになってもらったりすれば大逆転のチャンスが・・・」
「陛下、私は参戦出来るほど若くは無いのですから」
「強い上に賢くて美男、おまけに王宮お抱えにある地位の貴族で私の側近なら、安心して任せられるのはお前ぐらいだというのに・・・残念だ」

 大人二人でチャンスがどうのこうのと喋る父に、嫌気がさして終始無言のフリージアとイールヴァ。
 娘を賭けた名ばかりの訓練は、途中参戦のライウッドも加わることとなり、合計五人でする事になった。現国王の父と宰相エヴァディス対、近衛騎士イルとライ、バルンムルクス国の第一王子。
 しばらくして数時間で根を上げたのは、若者たちだったという事を風の噂で聴いたとかいないとか。