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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

デイジーデイジー・195 『300』のオーディション・テープ

2007-03-23 18:41:16 | DW・300

昨日ちょっと言及した、『300』のザック・スナイダー監督がデイヴィッド・ウェナムに触れた記事のご紹介。
The West.com.au

まったく同じ記事が NinemsnSMH 等、各豪メディアにも出ていますが、ソースはAAPだったようです。

「デイヴィッド・ウェナムの隣人は、彼が発狂したと思ったに違いない。およそ1年前、このオーストラリア俳優は、シドニーの自宅の裏庭を憤ろしくうろつき回りながら、『スパルタ人よ、栄誉に備えよ!』『スパルタのために!』などと叫んでいたのだから」

という文章で始まる記事ですが、この「裏庭の大演説」は、つまり『300』出演のためのオーディション・テープを作っていたという訳です。

彼の友人が撮影したというそのテープを送られたスナイダー監督は──

「デイヴィッドは裏庭でビデオを回して、素晴らしいオーディション・テープを作ってくれた。凄いものだったよ。彼は歩き回りながら、叫んだりわめいたりしていた。これぞまさに紀元前480年のスパルタ戦士だと思ったよ。──けど、背景に目をやると、彼んちのプールと裏庭が映ってるんだよね」
と、笑いながら語っています。

デイヴィッドが、『ヴァン・ヘルシング』の時にも、ソマーズ監督がびっくりするようなオーディション・テープを送っていたというのは、ファンには有名な話。
と言うか、DVDのコメンタリで、ソマーズ自身が明かしています。今になると、なぜそこまでしてあの映画に出たかったんだろう?と疑問に思いますが。

ところで、そのテープとやらを撮影した「友人」って誰?
まさかロバート・コノリーとも思えないしね。

しかし、このテープは、スタジオ側を納得させるに足るもので、デイヴィッドは初期の頃からキャスティングされていたとのこと。
実は、監督は前からデイヴィッド・ウェナムをいう俳優を評価していたそうで、
「僕は前から彼のファンだった。『ロード・オブ・ザ・リング』でちゃんと英国アクセントが使えることも知っていたし、実に多才な役者だしね。『ムーランルージュ』の彼を観たら、きっと『えっ、これが同じ人?』って言うよ」

そして、この映画の為に、デイヴィッドは筋肉をつけなくてはならず、一方レオニダス王ことジェラルド・バトラーはウェイトを落とす必要に迫られた訳ですが、この後のジェリーさんの言葉も可笑しいですよ。

「僕が休暇でイタリアにいた時には、三人もの知らない人たちから、太ったって言われたよ。山ほどケーキを食ったせいで、腹が出てたんだ。で、その人たちはとても婉曲な表現で『随分お太りになりましたねぇ』って言ったもんだ」

デイヴィッドは逆に筋肉を10キロも増量したそうで、「それを聞いたら、彼のファンはショックを受けるかもしれない」と書かれています。
まあ確かに、かつて見たことのない彼の姿には驚きました。

『300』では、特別トレーナーとして世界的に有名なクライマー、マーク・トワイト氏が招かれ、氏は8週間のトレーニング・プログラムを組んだとのこと。
この辺りの話は、以前ジェリーさんへのインタビューでも読んだ記憶がありますが、とにかく彼にとって、苛酷なトレーニングを積むことは、精神までもがスパルタンになって行くという過程であったようです。
鍛えられた肉体を誇示することで、敵に威圧感を与えることが出来るというのが、スパルタンの考え方だという訳で、
「訓練を積むのは自分ではなく、レオニダスその人だった」
と思うに到ったとのこと。

以前ムビスタで読んだ記事に、英国俳優はフィットネス等に熱心ではないから、と渋る監督とNYのカフェで会い、目の前で脱いでみせた、なんて話もありましたが、その時は或る程度絞った後だったんでしょうか?
彼も油断するとすぐ体型が崩れると、ファンを嘆かせていますが、この映画で経験したみたいなトレーニングは、何度もするもんじゃないでしょうね……

そしてまた、デイヴィッドと例の衣装に関するお馴染み(?)の話題が、監督からも語られています。
「デイヴィッドは困惑の態で言ったよ。『映画の中では何を着るんだい?ちょっと心配なんだ。原作では、登場人物はあるかなきかの革の衣装を着けてることもあるけど、まったく全裸の時もあるじゃないか。どうするつもりなんだ?』
僕は言った。「君はずーっと全裸だよ」って。もちろん冗談だとは言っておいたけどね。それでデイヴィッドが言うには『オッケー。つまりあの革パンだけってことだな。俺、少しトレーニングしなきゃ』」

という訳でした。
それにしても、豪映画以外で彼が仕事を選ぶ基準って何なんでしょうか?
まず脚本が重要と言いつつ、『ヴァン・ヘルシング』や『300』のことを考えると、ハリウッド大作に於いては、必ずしもそれを最優先事項にしてはいないように思えます。

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