少し前から、『指輪物語』系のサイトやブログを賑わせているのが、トールキン教授のご子息クリストファーさんが、教授の遺稿に加筆、構成を整えて "The Children of Hurin" という一冊の本として、来年ハーパー・コリンズより出版するという話題。
私も書こう書こうと思っているうちに、リンクするはずの Yahoo! の記事が消えてしまいました…
という訳で、The One Ring.net 経由で下記にリンクしておきます。
CNN.com
「フーリン」ということで、特に執政家ファンの皆さんは色めき立っておいでのようですが、私は(執政家ファンの端くれですが)初めから『終わらざりし物語』(通称UT)の「ナルン・イ・ヒーン・フーリン フーリンの子らの物語」の完全版ということしか思い浮かびませんでした。
『シルマリルの物語』では「トゥーリン・トゥランバールのこと」。そっちの方の「フーリン」でしょう?
早くも映画化…?という話もあるようですが、『指輪』以上に英雄叙事詩としての色彩濃い物語なだけに、なかなかすごいものが出来そうです。
しかし、教授の書くものの常として、この話もかなり悲惨で血腥いです。
そして、トゥーリンは「英雄」と呼ぶには、あまりにもしょーもない。と言うのか、愛する者や恩ある人たちを、次から次へと破滅させながら、自らも破滅へと突き進んで行く男です。
妹ニエノールとの関わりも含めて、北欧のサガの主人公たちを思わせますが、結局「運命によって支配された運命の支配者」ということでしょうか。いえ、私はかなり好きですが。
脳内キャスティングだと、誰がいいかな。ジェラルド・バトラー…?って安直過ぎますね。あとベレグはどうなるかなぁ…
一方、PJが監督するという話が現れては消える『ホビットの冒険』。ちょっと前にまたこんな記事が出ました。
う~ん…どうなるんだ?
私としては、トゥーリンならぬトーリン・オーケンシールドとスランドゥイル王を誰がやるのかも気になるところ。
ガンダルフがサー・イアン・マッケランなら、トーリンはパトリック・スチュアートで決まりですねっ。(何の映画だ!?)
スランドゥイル王は、国内外でさんざん推奨されていたのがデイヴィッド・ボウイ。但し20年くらい前の…… それが無理なら(無理です)、いっそオーランドで、とも思ったけど、彼にはあの王のぶっとんだ感じはないしねぇ。
それにね、グラウルングでもスマウグでもいいけど、竜が見たいの竜が!ナズグルの乗り物とかじゃない、本物のドラゴンを見せてくれ~!
他の人じゃやだもん!
PJの竜は「Temeraire」のプロジェクトがうまくいけば見れるかもしれませんね。
あ、フーリンって執政家の先祖だったんですか?あ、別人みたいですね。
映画化するならトゥーリンよりフェアノールをやってほしいです… > 要・超美形俳優発掘
それにしてもフェアノール一族を見てると、「エルフって…」という気持ちになります
ゴンドリンの陥落とかも映像で観たい気はしますが、『王の帰還』とかぶる上に救いも殆どないし……
『ホビット』の終わり方は、教授にしては珍しく明るいけれど、その後のことやバーリンの運命など考えると、やはりちょっと落ち込んでしまいそうです。