のち
昨日思った通り、今日は一日家でゴロゴロしていました
雨が降らないうちにと、洗濯は早めに済ませましたが、風が強すぎて干したものが吹き飛ばされそうに……実は(同じく)雨が降る前に外出しようかともちょっとだけ考えたのですが、強風を見てやはり止めておきました。
夜のTVは春の特番編成により、【世界ふしぎ発見!】も【新美の巨人たち】もお休み。フィギュアスケート世界選手権を観るには絶好のタイミングだったのですが、観る気になれませんでした。
冬季五輪後にはありがちですが、金メダリストもロシアや中国の選手も出場しない(ロシアについては当然の措置だと思いますが)いわゆる「隙間」の大会であり、更に現行のシングル競技に於ては、もはや「フィギュア」スケートなど求められていないということが、さきの五輪で明らかになったからでもあります。ロシア人やロシア出身者等が、ドーピングを含むチート行為(本来の意味でのcheat=ズルやまやかし、イカサマ)の何が悪い!と広言し、事実それらが黙認されている現状にも、ほとほと嫌気がさしました。
TV観戦とは言え、五輪競技としては長野やソルトレイクあたりから観続け(アルベールビルやリレハンメルは部分的に憶えています)、バンクーバーからは世界選手権やグランプリシリーズもほぼ欠かさず観て来ましたが、そろそろ潮時かもしれません。既に競技とも呼びたくないような茶番ぷりには白けるばかりです。
それはともかく、先週の『鎌倉殿の13人』をやっと観ました。録画もしていたのですが、再放送で視聴。
冒頭からの小四郎の噂に違わぬ振られっぷりと泣きっぷりに爆笑!八重殿もあんな全力で「お断りいたしします!」しなくても その他、随所にギャグを織り交ぜつつ、一方で謀殺と粛清が進行して行くのが恐ろしいです。サブタイトル「許されざる嘘」。
デキる同母兄である義円を(嫉妬のあまり?)陥れ、結果的に死なせてしまった九郎義経の悪役ムーブは、しかし小物っぽく、またどこか子供じみていて、同じく嘘をつくのでも、兄・頼朝の底知れなさの方がやはり一枚も二枚も上ですね。そしてこの件が、兄弟の後の対立や、このたび新たにスカウトされた梶原景時と義経の不仲への布石となることも暗示されているようです。
歴史的事実としては、鎌倉の御所が完成、頼朝は無官のまま「鎌倉殿」として関東を掌握し独立政権を樹立、これまで彼を支えてきた坂東武者たちも「御家人」となったこと、してやられた清盛が無念の死を遂げたこと、それに先立つ南都焼討などが描かれます。熱病に苦しみつつ「わしの墓前に頼朝の首を供えよ」と言い残す清盛。自らの手で清盛の首を挙げられなかったことに憤懣やるかたないながら、平家滅亡を誓う頼朝——
そして清盛の死後、後白河法皇の院政再開を認め政権返上した宗盛が、それでも頼朝追討軍派遣の院宣だけは要求します。これによって、頼朝たちの叔父・源行家が墨俣川の戦いで敗れ、義円もここで討ち死にすることとなるのですが……この時の義円の死に方が「溺死」だったのは、識者によると僧侶を刃にかけるのは縁起が悪いという理由だったそうで、それも却って怖いですね。
前にも書いたかもしれませんが、義円役の成河さんは、野村萬斎による新演出版『子午線の祀り』では、平家(主人公たる平知盛)にとっては敵役である義経をキレキレに演じていたそうで、それも踏まえてのキャスティングだったのでしょうね。成河さんが出ると聞いた時には、どんなワルくてクセの強い役になるのかと思っていましたが、貴重な「白成河」でした。この人が舞台に於てどういう役者かということ、三谷さんなら当然ご存知のはずですから、あえてのワンポイント起用だったのではないかと。
それはともかく、鎌倉殿となった頼朝の跡取り問題も浮上。男児出生を期待される政子の懐妊に絡め、伊東祐親・祐清父子のその後も語られます。一度は恩赦を受け、放免された後は孫である小四郎の所領となった江間の地で隠居することも決まっていた二人ですが、その直前、そこに現れた刺客によって暗殺されてしまいます。その刺客こそ、伊東家の雑色にして暗殺者だった善児でした。
祐親の死は表向き自害として処理されます。祐清も同じく暗殺された模様。彼の行く末や死については、吾妻鏡に於てさえ諸説あるようですが……
それにしても善児は伊東家お抱えアサシンというわけじゃなくて、その時の「上の人」に命じられれば、相手が誰だろうと任務として遂行する純然たる殺し屋なのでしょうか?そしてこの事件を操っていたのは、千鶴丸を暗殺した者が世にある限り千鶴丸は成仏できず、政子に男児は望めないという全成の卦を信じた頼朝と、その意を受けた梶原景時——
やっと和解できそうだった祖父を殺され、頼朝に向け「恐ろしいお方です」「人を赦す心が徳となるのではないのか」と激昂する小四郎。憑き物が落ちたかのように穏やかな笑顔を見せていた「じさま」が悲しいです。
善児に「わしに仕えよ」と言う景時も不穏ですね。この先、どこで誰にこの新たなる「武器」を向けるのか。そして、何かとインチキな卦を立てる全成の「千鶴丸殿を殺めた者が生きている限り」成仏はできず、生まれた子も長生きできないという予言が、これに関してだけは当たるのか、いろいろ気がかりです。
昨日思った通り、今日は一日家でゴロゴロしていました
雨が降らないうちにと、洗濯は早めに済ませましたが、風が強すぎて干したものが吹き飛ばされそうに……実は(同じく)雨が降る前に外出しようかともちょっとだけ考えたのですが、強風を見てやはり止めておきました。
夜のTVは春の特番編成により、【世界ふしぎ発見!】も【新美の巨人たち】もお休み。フィギュアスケート世界選手権を観るには絶好のタイミングだったのですが、観る気になれませんでした。
冬季五輪後にはありがちですが、金メダリストもロシアや中国の選手も出場しない(ロシアについては当然の措置だと思いますが)いわゆる「隙間」の大会であり、更に現行のシングル競技に於ては、もはや「フィギュア」スケートなど求められていないということが、さきの五輪で明らかになったからでもあります。ロシア人やロシア出身者等が、ドーピングを含むチート行為(本来の意味でのcheat=ズルやまやかし、イカサマ)の何が悪い!と広言し、事実それらが黙認されている現状にも、ほとほと嫌気がさしました。
TV観戦とは言え、五輪競技としては長野やソルトレイクあたりから観続け(アルベールビルやリレハンメルは部分的に憶えています)、バンクーバーからは世界選手権やグランプリシリーズもほぼ欠かさず観て来ましたが、そろそろ潮時かもしれません。既に競技とも呼びたくないような茶番ぷりには白けるばかりです。
それはともかく、先週の『鎌倉殿の13人』をやっと観ました。録画もしていたのですが、再放送で視聴。
冒頭からの小四郎の噂に違わぬ振られっぷりと泣きっぷりに爆笑!八重殿もあんな全力で「お断りいたしします!」しなくても その他、随所にギャグを織り交ぜつつ、一方で謀殺と粛清が進行して行くのが恐ろしいです。サブタイトル「許されざる嘘」。
デキる同母兄である義円を(嫉妬のあまり?)陥れ、結果的に死なせてしまった九郎義経の悪役ムーブは、しかし小物っぽく、またどこか子供じみていて、同じく嘘をつくのでも、兄・頼朝の底知れなさの方がやはり一枚も二枚も上ですね。そしてこの件が、兄弟の後の対立や、このたび新たにスカウトされた梶原景時と義経の不仲への布石となることも暗示されているようです。
歴史的事実としては、鎌倉の御所が完成、頼朝は無官のまま「鎌倉殿」として関東を掌握し独立政権を樹立、これまで彼を支えてきた坂東武者たちも「御家人」となったこと、してやられた清盛が無念の死を遂げたこと、それに先立つ南都焼討などが描かれます。熱病に苦しみつつ「わしの墓前に頼朝の首を供えよ」と言い残す清盛。自らの手で清盛の首を挙げられなかったことに憤懣やるかたないながら、平家滅亡を誓う頼朝——
そして清盛の死後、後白河法皇の院政再開を認め政権返上した宗盛が、それでも頼朝追討軍派遣の院宣だけは要求します。これによって、頼朝たちの叔父・源行家が墨俣川の戦いで敗れ、義円もここで討ち死にすることとなるのですが……この時の義円の死に方が「溺死」だったのは、識者によると僧侶を刃にかけるのは縁起が悪いという理由だったそうで、それも却って怖いですね。
前にも書いたかもしれませんが、義円役の成河さんは、野村萬斎による新演出版『子午線の祀り』では、平家(主人公たる平知盛)にとっては敵役である義経をキレキレに演じていたそうで、それも踏まえてのキャスティングだったのでしょうね。成河さんが出ると聞いた時には、どんなワルくてクセの強い役になるのかと思っていましたが、貴重な「白成河」でした。この人が舞台に於てどういう役者かということ、三谷さんなら当然ご存知のはずですから、あえてのワンポイント起用だったのではないかと。
それはともかく、鎌倉殿となった頼朝の跡取り問題も浮上。男児出生を期待される政子の懐妊に絡め、伊東祐親・祐清父子のその後も語られます。一度は恩赦を受け、放免された後は孫である小四郎の所領となった江間の地で隠居することも決まっていた二人ですが、その直前、そこに現れた刺客によって暗殺されてしまいます。その刺客こそ、伊東家の雑色にして暗殺者だった善児でした。
祐親の死は表向き自害として処理されます。祐清も同じく暗殺された模様。彼の行く末や死については、吾妻鏡に於てさえ諸説あるようですが……
それにしても善児は伊東家お抱えアサシンというわけじゃなくて、その時の「上の人」に命じられれば、相手が誰だろうと任務として遂行する純然たる殺し屋なのでしょうか?そしてこの事件を操っていたのは、千鶴丸を暗殺した者が世にある限り千鶴丸は成仏できず、政子に男児は望めないという全成の卦を信じた頼朝と、その意を受けた梶原景時——
やっと和解できそうだった祖父を殺され、頼朝に向け「恐ろしいお方です」「人を赦す心が徳となるのではないのか」と激昂する小四郎。憑き物が落ちたかのように穏やかな笑顔を見せていた「じさま」が悲しいです。
善児に「わしに仕えよ」と言う景時も不穏ですね。この先、どこで誰にこの新たなる「武器」を向けるのか。そして、何かとインチキな卦を立てる全成の「千鶴丸殿を殺めた者が生きている限り」成仏はできず、生まれた子も長生きできないという予言が、これに関してだけは当たるのか、いろいろ気がかりです。