警察庁によると、15日午後8時現在、東北など12都道県警が検視などで確認した死者数は3373人に上っ
た。家族や知人から届け出のあった行方不明者は6746人で、死者と行方不明者は合わせて1万人を超えた。
重軽傷者は16都道県で計1897人になっている。
死者のうち午前10時段階で1870人の検視が終了し、約1060人の身元が確認されたが、遺族に引き渡さ
れたのは約420人にとどまっている。遺族も被災し、避難所生活を強いられていることなどから遺体の引き取り
が困難になっている。
各県の死者数は
北海道1人▽青森3人▽岩手1193人▽宮城1619人▽福島506人▽山形1人▽東京7人▽茨城19人
▽栃木4人▽群馬1人▽千葉16人▽神奈川3人。
13日午前に200人以上の遺体が見つかった宮城県東松島市野(の)蒜(びる)地区の海岸では、自衛隊が
15日午後2時までに167人を収容。一方、全国から派遣された広域緊急援助隊を含む警察は15日午後5時
現在で孤立化した被災者ら約3300人を救出したという。
建物の被害は、沿岸部を中心に壊滅的な状況に陥っている宮城、岩手、青森での集計が不可能に近く、報告
がほとんどないものの、福島で2413戸、山形で37戸の全壊を確認。関東では茨城140戸、千葉346戸、栃木
37戸が全壊した。道路損壊は茨城で307カ所、千葉で278カ所、埼玉で145カ所、栃木で242カ所など。
また、警察が把握している15日午後5時現在の避難状況は、7県で計約43万9300人に上っている。各県の
内訳は、岩手約4万6400人▽群馬2万3千人▽茨城約2万2600人▽青森約2100人▽福島約13万1700人
▽栃木約9500人▽宮城約20万4千人。