もうひとつ、
R複合体という古い脳に連なる脳の変化の考察は、とても興奮しました。
人類が常に平和を提唱しながら、戦争,抗争が絶えないという
アンビバレンツな葛藤をベーシックに理解し、受け入れやすくしてくれましたっけ。
『エデンの恐竜』というタイトルの由来というのが、
私たちの脳の一番深い所のほんのわずかなポイントに宿しているというR複合体、
そこは、恐竜的脳の名残りであるということ。
R複合体のRというのは、爬虫類=reptolの頭文字だそうですが、
それは攻撃性、順位序列性、縄張り性などを司っていると。
(それは大脳辺縁系の中に位置している古い脳。
もっと奥の古い脳になると人になる前の部分もあるそうですよ!
やっぱり?!って、わくわくものです。)
人間が理性を獲得する前の、排他的暴力的脳というのが、
人類として、個人的にも民族的にも国家的にも、連綿と..今も、あるわけで、
これって、いつまでたっても人類って愚か!..と思っていたのが、
なるほど..それってR複合体を宿してるわけねと、とりあえずあるわけね...
という認めることができましたね。もちろん自分の中にもね。
思うに、平和というのは、ダイレクトな反応としては争いより、
ずっと自然的ではないってことかもしれないですね。
”護る”という軸から起きる反応なんですね。
平和とは、強固な意図と、高貴で健気な努力の上に、
やっとなんとか..造り上げていくものなんですね。
この本能との葛藤をかろうじてコントロールしようとするのは前頭葉の発達の
おかげでしょうか。
しかし、
宇宙的調和というのも、創造と破壊を一組にしているし..。
人間の営みの範囲での勝手な幸福というのも、
宇宙や、地球レヴェルから見たら,なかなか難しいですね。
「エデンの恐竜」はピューリツア賞を受賞、
その後、テレビシリーズにもなった『コスモス』日本でも大々的に放映され、
まさに科学の伝道師として面目躍如でした。
このシリーズはユーチュブで見ることができます。
また、SF小説『コンタクト』は映画化されて、
主演をジョディ フォスターが演じていましたね。
下の映像は『Pale Blue Dot』 宇宙に浮かぶほのかな青い点、
それが、それがかけがえのない地球である..という..
感慨深い、写真です
ここに、カールセーガンの感動的なメッセージを!
Pale Blue Dot - Japanese sub (カール・セーガン、日本語字幕)
私たちの遺伝子中の窒素も、歯の中のカルシウムも、
血液中の鉄も、かつて収縮した恒星の内部で作られた。
私たちの体は、すべて星の物質でできている。
私たちは、きわめて深い意味において“星の子”なのである
カール・セーガン
カールセーガンのそのパーソナリテイゆえの素晴らしい働き、輝かしい業績は、
前ページにウィキペディアのサイトを書き込みましたが、
ここにもうひとつあげておきます。
http://www.planetary.or.jp/Sagan/