”今までと違う選択って、意外に出来ないものだよね。やはり、そうは言っても、どういうわけか自由になれないよ。”
『いかにも、習慣から自由になるのは容易ではないことが解っただろう。
それは執着とか薫習とか言われていて.誰にとっても.なかなか厄介なものなんじゃ。
そうじゃな、まず、意図することじゃ。そのうちに無意識が導いてくれる。
じわじわと、無意識の自分に忍び寄るんじゃ。
こう在りたいと思う方向に、さりげなく意図する..。思いを投げかけるって感じかな。
余りに今までの自己イメージに反した選択には、意志力を働かせると、抵抗が起きる。
だから、さりげなくがコツなんじゃよ。そのうちに、いけるんじゃないかという気がしてくるものじゃ。』
”さりげなくか、、それなら出来そうだな”
時が経つに従って、見えなかった心のエリアが少しずつ拡がって見えてきた。
インナースペースの世界は見ようとすればどこまでも在るらしい。
世界そのものというのは、本当は自分の内にこそ存在するということがいよいよ、実感として解ってきたようにピッコロは思った。
”そうだ!多分宇宙はそこから広がっているんだ。”
いつしかピッコロそのものが移り変わって違う次元のピッコロになっていた。
自分というものがホログラフィーの連なりとして見えるようになってきた。
一瞬一瞬の自分が、眼には見えないぐらいのスピードで点滅している。それが’私’というものの有り様なんだなと。
『現実と思っている見えている世界と言うのは、自分とみんなで、創っている限定された構築物なんだ。』
体験するという事は、そういう事に於いてでしか成り立たないんだ。
...だとすると?ピッコロは考えた。
”だとすると、どう生きるべきなんだ?どう転んでも、絶対の世界なんて体験出来ないわけだし、
いやいや、絶対の世界なんて、そら恐ろしいことだ。そこはもう自分ではいられないに違いない。
そこは決して味わうべきところでは無いはずだ。そこはきっと、不可知なんだ。
だから僕達は、構築物の中でいろんな体験を味わう..?
そうだよ、自分という独自のエネルギーを生きることが自分を楽しませる事!なんだね?”
『そういうことじゃ、だからこそ自分を知る必要があるんじゃ。
自分のエネルギーの傾向を知らなければ、それを使う事で楽しむという事すら、行き当たりばったりになってしまうだろう?
あるときは上手くハマるが、ある時には的を外していたり、またそれを上手に使えば良いが、使い過ぎると反作用が起きる。
エネルギーとは力だから、知ってコントロールが出来なければ災いにもなる。
盲滅法に使えば.いずれは、流行りのストレス障害じゃ。
お前のエネルギーの元型が分かれば、それは自己への使命として使う程に、自分自身を喜ばせ、宇宙の役に立つんじゃ..歓びを伝えるだけでも奉仕が起こるんじゃから!そうだろう?』
お前はそのとき宇宙の一員として、大手を振って自分と言う存在に満足するだろう。
これでこの大宇宙のICカードが得られたと実感するはずだよ。』
”僕はどんなエネルギーなんだろう?どんな時に楽しいんだろう?”
ピッコロはそのヴィジョンを得た時、それがピッコロの飛翔の時となるだろうと思った。
ピッコロは何かが心の中で蠢き醸されつつあるのを感じていた。
その無意識的エネルギーは、今はまだ、言葉として浮上してはいないが、
大きくうねって今にも手に握れそうな予感にぶるっと身震いした。
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