
朝から雪が降る寒い日。
午後になっても一向に雪は止みそうにない。
買い物に出かけたいが迷っている。
決断をせねばならないが、優柔不断なワタシ。
きょうは成人の日。
希望が持てる世の中に
政治を変える
二十歳の若者に、一つだけ言いたいことがある。安心の足場は政治がつくるものである以上、政治を変えることによって強くすることができる。選挙権を持つ意味をかみしめてほしい。
オバマ次期大統領の誕生には、米国の若者が大きな力を発揮した。選挙制度も文化も違うけれど、行動が世の中を変えるという事実は確認しておく必要がある。
詩人の谷川俊太郎さんの新刊(佼成出版社)を紹介したい。写真家の田淵章三さんが撮った子どもたちの写真に、谷川さんが詩を寄せている。若い世代の気持ちになって書いたという珠玉の詩集である。「幸せ」と題した一節―
わたしは幸せです/でもわたしが幸せなだけでは/世界は良くならないと思うのです/違いますか?
後書きに谷川さんは、「年取るにつれて、子どもの身になって詩を書くほうが書きやすいと思うことが多くなった」と記している。
新成人を迎える大人社会の一員として、作品の言葉とともに心に刻みたいと思う。
―S新聞社説より抜粋―