ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

ディー・ウォーズ

2008-12-07 23:08:52 | 映画[た]
『D-WARS ディー・ウォーズ』

 韓流化け物映画。韓国映画なのにロサンゼルスでバケモンが暴れまわる。伝説の爬虫類であらせられるドラゴンが出てくる《ネバーエンディングストーリー》みたいなファンタジーっぽくもあり、ゴジラの代わりに大蛇が暴れまわるパニック映画っぽくもあり、なんとかうぉーずっぽくもありで、いろいろ詰め合わせたお歳暮映画。もちろんヨンサマは出てこない。まあ、《グエムル 漢江の怪物》と同じ程度に楽しめたと思う。《クローバーフィールド》もOKな人なら大丈夫。

 日曜日の夕方、844席もあるだだっぴろい館内になんと20人足らずの押すな押すなと言っても押せない押せない状態で見たので、リラックスしすぎてリラックマになってもた。
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TOKYO!

2008-08-31 21:38:23 | 映画[た]
『TOKYO!』

 ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ボン・ジュノという3監督による東京を舞台にしたオムニバス映画。

 ミシェル・ゴンドリー 「インテリア・デザイン」・・・友達にも、恋人(加瀬亮)にも、なんとなく置いてけぼりにされているような女(藤谷文子)の、”私は何のために生きているの?” という魂の叫びが、とんでもない方向へ流れてゆく。現実なのか夢の続きなのか、救われているのか救いようがないのか、なんとも不可思議な、お・は・な・し。

 レオス・カラックス 「メルド」・・・これは糞映画である。映画が糞だというわけではなく、「糞映画」という映画である。メルドというのがフランス語でクソのことだとか言ってた。マンホールの怪人がキモさたっぷり。人を食ったというか、ブラックユーモアに満ち溢れた、けっこう胸クソ悪くてクソ面白い映画である。

 ボン・ジュノ 「シェイキング東京」・・・引きこもり香川照之のワンマンショー的な、妙な雰囲気のラブストーリー。蒼井優の出番は友情出演並みなんだけど、ものすごく重要な役柄でインパクト強烈。

 結局3つとも、どこか腑に落ちない点もある、不条理映画の範疇に加えてもいいかなと思えるような、不思議な東京のできごとである。そっち系が好みの人には、軽くツボかも。
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ダークナイト

2008-08-17 21:27:00 | 映画[た]
『ダークナイト』 オフィシャルサイト

 主役のクリスチャン・ベールがDVで捕まったとか、イギリスで映画に苦情殺到とか、いろいろダークなオマケで賑わっているが、2時間半の見ごたえある映画になっている。確かに、子供にはどうかと思えるような残酷なシーンもある。アメコミだから子供向けだなんて思ったら大間違い、子供に夢など与えない、ただただ暗く沈むだけ、もはや大人の映画、英国紳士もビックリである。ゴッサム・シティに現れる極悪非道のジョーカーと、暗黒の騎士バットマンとの戦いに、光の騎士も加わって、複雑怪奇な人間模様を描いてゆく。スーパーヒーロー映画というよりも、凶悪犯罪映画とでも言ったほうがいいかもしれない。

 自分の存在そのものに苦悩するバットマン。よく考えてみると、こういうスーパーヒーローは判で押したように、みんな悩んでいるのだなぁ。いつも悪者をやってけて、ニコニコ能天気に飛び回っているだけのスーパーヒーローっているのだろうか。精神的にはそれがいちばん理想的なんだけど、映画的にはNGだな。

 ハンコックって悩むのかな(゜_。)?(。_゜) 

 アンパンマンって悩むのかな(゜_。)?(。_゜)

 カビパンマンは悩むだろうなぁ・・・
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ドラゴン・キングダム

2008-08-10 22:13:58 | 映画[た]
『ドラゴン・キングダム』 オフィシャルサイト

 カンフー好きなのにヘタレで悪い奴らにいつも痛めつけられているマイケル・アンガラーノは、ふとしたはずみにへんてこりんな世界に放り出される。そこに現れる酔っ払いと糞坊主、若いころの川島なお美みたいな白髪ロングヘアーのリー・ビンビンが。なんだかわからず逃げ回るうちに冒険の旅に引きずりこまれてしまう。如意棒と孫悟空が出てくるようなファンタジー、おとぎ話という感じ。でもパッチリお目目の白いドラゴンは出てこない。意外に笑いは少ないが見ていて飽きない。お好みの結末も用意されている。なんといっても、ジャッキー・チェンとジェット・リーのカンフー対決はなかなかゴージャス。カンフー好きには見逃せない映画かな。
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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

2008-05-18 01:01:12 | 映画[た]
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー オフィシャルサイト

 トム・ハンクス@下院議員チャーリーがアフガニスタンの現状を見るに見かねて、ジュリア・ロバーツ@大富豪ジョアン、CIA捜査官ガスト@フィリップ・シーモア・ホフマンと一緒に支援に乗り出すという実話をもとにした映画。冷戦下のソ連をやっつけるという、アメリカ人が好きそうな話。その結果、後々どうかったかなどということは置いといて、コメディ色が濃くて普通に笑えた。内容は笑ってる場合ではないが。今回のトム・ハンクスは痩せていた。それからチャーリー・ウィルソンズ・オフィスはチャラチャラしていて色気たっぷりでいいねぇまったく。
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つぐない

2008-04-12 21:29:35 | 映画[た]
つぐない オフィシャルサイト

 小さな嘘によって引き離された愛。それが大きな嘘だったことに気づいた時から、つぐないは始まった。そのつぐないを、戦争という壁が阻む。それでもつぐなわなければならない罪を背負った女の物語。まゆげぼーん!な美女キーラ・ナイトレイ主演、いや、主演なのだろうか。主演は13歳の妹ブライオニーなのではないか。などと思いながら見た。ちょっとホロリとするいい映画だった。でも他人の人生をひっくり返すような嘘はついてはいけない。
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茶々 天涯の貴妃

2007-12-22 23:46:36 | 映画[た]
CHACHA 茶々 天涯の貴妃(おんな) オフィシャルサイト

 舞台挨拶があって、橋本一監督と和央ようかが来ていた。織田信長の妹、お市の方と浅井長政の娘である茶々姫の生涯を描いた映画。茶々を演じたのは元宝塚の和央ようか。キリリとした面立ちで、騎乗シーンなんぞは、ゾクゾクするほどかっこいい。でも声が太い・・・。それから、茶々の侍女役のメイサツキが味のある役どころを演じていた。
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椿三十郎

2007-12-02 00:00:52 | 映画[た]
椿三十郎 オフィシャルサイト

 映画の日。織田裕二主演。黒澤明監督の名作が復活、といっても別に旧作に思い入れはないので、単なる時代劇として見た。若侍たちのコントみたいなやりとりや、とぼけた役者たちの軽妙な笑いが散りばめられていて面白いが、いつもニヤニヤ笑っている織田三十郎がちょっとワザとらしい。
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ダーウィン・アワード

2007-12-01 23:59:42 | 映画[た]
ダーウィン・アワード オフィシャルサイト

 映画の日。美人万引き女優ウィノナ・ライダーが出てくる。ネットで予告を見たら、なんとなく面白そうだったので見た。もっとも愚かな死に方をした人に、バカな遺伝子を減らしたことへの感謝をこめて贈られる「ダーウィン賞」というだけあって、バカばっかり出て来て笑える。なかなか隅に置けない映画だ。欲を言えばもっともっとバカをたくさん見たかった。え? 鏡を見ろってか? さっき見た。
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デス・プルーフ

2007-09-02 00:34:47 | 映画[た]

デス・プルーフ in グラインドハウス オフィシャルサイト

 クエンティン・タランティーノ監督作品「デスプルーフ」:耐死仕様:なんじゃらほい? ロバート・ロドリゲスの「プラネット・テラー」と抱き合わせで、グラインドハウスというB級映画劇場を再現する企画。ノイズの入ったスクリーンや、フィルムの繋ぎ目の不手際な雰囲気が時代を感じさせている。女たちのとりとめもない無駄話はちょっとかったるい感じだが、ここぞという見せ場は見せすぎなほど糞ったれですごい。そして、やりっぱなしで責任感のないまま終わっちゃうような筋立ては笑うしかない。あの娘はどうなったんだよぉ。俺は「キルビル1」が好きなので、ところどころでニヤッとさせられて満足した。やっぱりタラちゃんは猟奇変態エロオヤジである。アメリカでは企画どおりに2本立てにして、間にCMもどきを差し挟んでの上映だったらしいが、そのために無理やりカットしまくりで観客もカッとしたかどうかは定かでない。でもカットするくらいなら、日本公開のように別々に上映してくれたほうがいいや。関係者を儲けさせているだけかもしれんが。パンフも2作品抱き合わせだった。だから「プラネット・テラー」を見るときはもう買わなくて済む。そのかわりけっこうペラッペラだけど。というわけで耐死仕様とは、見た観客が馬鹿馬鹿しくて死なないように多少面白く作った映画のことであった。←○○○○○
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トランスフォーマー

2007-08-04 23:58:09 | 映画[た]

トランスフォーマー オフィシャルサイト

 マイケル・ベイ&スピルバーグの合体作品。すんごい期待して前売りかってボールペンまでゲットしてしまったくらいだから、なにはともあれ初日に見てしまった。いろんな機械に変身するVFXの面白さはじゅうぶん楽しめる。でもスピード感がありすぎて、じっくり見るにはコマ送りでもしないと追いつかない。いや、じっくり見せないための策略なのかも。でかいエンジンをドロドロ鳴らして走る年代物のカマロはかっこええな。

 もちろんトランスフォーマーのおもちゃも持ってないし、アニメも見てないので、それほど、のめり込む事もないし、スピルバーグが子供たちの味方だってことを忘れていた。ルーツが玩具やアニメで、その世界がそのまま実写化されたような雰囲気の映画で、笑い所も用意されている。変身する機械はもちろん「ありえない」映像であるが、民家の庭を巨大ロボットが右往左往するのも、もっと「ありえない」不思議な映像である。5人そろってゴレンジャイ!
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憑神

2007-07-13 22:53:22 | 映画[た]

憑神 オフィシャルサイト

 まったく運のない下級武士の妻夫木聡が貧乏神、疫病神、死神に取り憑かれる、恐怖のサイコホラー、じゃなくてユルイ喜劇。西田敏行演じる貧乏神のあたりはけっこう馬鹿馬鹿しくて面白かったが、だんだん押し付けがましくなってきて、どーかなーって感じだった。なぜか日本語が聞き取りにくいところがいくつかあったが、俺だけか? んで、前にこの映画のチラシを見ていたときには、夏木マリは絶対に幽霊の役だと思っていた。んが。

 帰りに「トランスフォーマー」の前売りを買ったら、おまけのボールペンをくれた。黒いボタンを押すと、シャキッと2つに開いて長いボールペンに変身する。こんなもんもらって喜んでいていいのか。
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ダイ・ハード4.0

2007-06-23 23:30:48 | 映画[た]

ダイ・ハード4.0 オフィシャルサイト

 ドコモ2.0なんて言ってる場合じゃない。ダイハードは4.0である。「超高層ビル占拠Ver.1.0」 → 「空港パニックVer.2.0」 → 「マンハッタン爆破Ver.3.0」 → 「全米機能停止Ver.4.0」ということで、Ver.1.0は1988年なので、19年も前だったのだなぁ。19年前はウインドウズでさえVer.2.0だった頃である。そんなたいして役にも立たない実験君みたいなOSだったものが、今は、サイバーテロなんて言っちゃって、世界を恐怖のズンドコに陥れる可能性も秘めているのだ。そういうハイテクなサイバーテロリストと、死なないだけがとりえのローテクなブルースおやじが全米の運命をかけて大バトルを繰り広げるのが4.0である。毛がないから死なないのではなく、アンブレイカブルだから死なないのでもなく、単に運がいいから死なないだけで ←すごいやん! でも運が悪いから毎回えらい事に巻き込まれる ←だめやん! 畳み掛けるように襲い掛かる危機に、果敢にチャレンジするダイハードおやじ。そのあまりの「ダイハード」ぶりに、ついついうすら笑いを浮かべてしまうくらい大ハードである。
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大日本人

2007-06-03 23:10:19 | 映画[た]

大日本人 オフィシャルサイト

 まっちゃん監督作品。最初から、感動しようという気で見に行ったわけではなく、いったいどういうモノを出してくるのかと言う興味本位で見たので、まあこんなもんかなと、それなりに納得。「ごっつええ感じ」を楽しみにして見ていた松本ファンなら、同じノリで、それなりに楽しめるだろう。シロウト的な間の悪さをつなぎ合わせて、ごっつ間の悪い雰囲気が出来上がっている。そして「大日本人」のしょうもなさも相まって、「珠玉のすべる話」にまとまっている。というかまとまっていない。というかまとまってなくてもいい。この、わざとらしいしょうもなさも、「ごっつええ感じ」っぽい。劇場のあちこちでヒソヒソ笑いが聞こえた。←ヒソヒソかよ。つっこみ所も満載だが、ええやん、コントだし。この映画は、お笑い松本人志ファンに贈る

「松本人志プレゼンツ・ごっつ金かかった感じ・パンツはウンコまみれ!2時間スペシャル」

だと思う。とはいえカンヌに出品するような名作とは違いすぎる。いずれにしても見ないで済ませるわけにはいかなかった。どうせお笑いファンはどっちも見たいのだ。なぜか「監督・ばんざい!」と似たような感想になってしまったぞ。
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007-04-15 23:22:12 | 映画[た]

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン オフィシャルサイト

 本を読んで、テレビドラマを見て、連ドラを見ておきながら、映画を見ないわけには行かないってんで、見てきた。中身もほとんどわかっているのにまた泣けた。もうしょうがないな。これで3作の比較ができる。

 映画では、オカンが抗癌剤治療で苦しむシーンが泣けた。息をひきとるシーンはテレビドラマがいちばん泣けた。そこだけは大泉テンネンパーマ洋にしてやられた感じ。でもやっぱりいちばん長く泣けてしまったのは原作本を読んでいたときだったけど。

 オダギリジョーのマー君はなかなかいい感じだった。やたらピンクピンクした変なファッションも、うざったそうなロン毛も雰囲気出てる。大泉テンネンパーマ洋も変なネズミ男な感じがよかった。モコミティはちょっとバリバリの池麺すぎたかも。オダギリだって池麺だが、むさい雰囲気が似合っている。

 若いときのオカン内田也哉子がすごく似ていると思ったら、樹木希林の実の娘だとあとで知り納得。将来はやっぱり、ああゆう顔になるんだろうなぁ。その若いオカンがマー君の大学生活4年の後に、いきなり樹木希林に変貌を遂げていたのにはちょっと笑った。インターバルが短いじゃん。でもオカンはやっぱり田中裕子がいい。

 オトンは蟹江敬三でも小林薫でもいいかな。泉谷しげるはちょっとあれだな。

 ついでに勝地涼って俺にとっては「亡国のイージス」のワイルドなイメージしかなかったので、この映画の役柄にびっくらこいた。

 連ドラ見て、なんか冗長な感じがしていたので、切り捨てるところはスパっと捨てる映画のスピーディな場面展開は心地よい。主題歌は、福山雅治もコブクロもいいけど、BEGINが歌っていた古い曲「東京」がやはり身に沁みる。
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