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冒頭の写真は挽き立て、入れたてのコーヒーを飲む被災者の皆さんです
私も以前はかなりお酒が強かったんですが、去年、食道潰瘍で入院してからもう1年以上、一回もアルコールを飲んでいません。ま、私の場合、飲んでいないというより怖くて飲めないんだけど(汗)。
それにしても、ほんと、お酒を飲むのが習慣になっているときには、そうは思えなかったのですが、今のようにお酒がなくてもなんてことはないんですよ。お酒は生活の必需品じゃあ全然ありません。
むしろ、あまりにも大きな苦痛、悩みがあるときに、お酒を飲んだらかえってうつ状態になるのではないでしょうか。アルコールという薬物の副作用に鬱があることはよく知られています。別に飲み過ぎて自己嫌悪で落ち込んでいるだけじゃなかったんですね。
国立がん研究センターによれば、毎日3合以上お酒を飲むと、年間2000ミリシーベルトの放射線を浴びるのと同じ発がんリスク・・・(この際、このデマの恐怖を使ってお酒を控えましょう)
父が食道ガンで入院してわかったのですが、実際、アルコールを分解してできるアセトアルデヒドは発がん物質です。父のように酒とタバコを併用するとガンの発生率は27倍!だそうです。
悲しみや苦しみはお酒で消えることもないし、誤魔化すことさえできないことはないですか。
できれば、避難所にいらっしゃる方々、みなさんの深い悲しみを真に共有することはできませんが、でも、この際、健康のために、節酒、禁酒を。
そして、苦しい避難生活を送っておられる方々にお酒を送ることは、放射性物質に「匹敵」する発がん物質アルコールという毒を送ることだとわきまえ、絶対やめましょう!
クリックよろしくお願いします
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平成7年の阪神淡路大震災の際、全国から避難所に届けられた救援物資のなかには、相当量のアルコール飲料が含まれていたといわれています。確かに日本人の感覚では、お見舞いのための「一升瓶」は、ごく自然な発想かもしれません。しかしその結果、震災後1ヶ月以降より、避難所の被災者のあいだでは、酩酊での口論や暴力といった人間関係のトラブルが目立つようになり、さらに時間が経過すると、アルコール性の内科疾患やアルコール依存症が増えていきました。また、震災後、孤独死した高齢者の多くが、生前、避難所で増えた飲酒量が減らないまま、仮設住宅にこもってアルコールで寂しさを紛らわせていた方であったといわれています。私たちは、阪神淡路大震災の教訓を無駄にしてはならないと思います。現在、避難所にいる被災者の方々もまた、まちがいなく、不安と喪失感を抱えながら我慢の多い生活を強いられているはずです。疲労も限界に達していることでしょう。このような状況での飲酒はとても危険です。ふだんよりも飲酒量が多くなりがちですし、比較的少量でも悪酔いし、人間関係のトラブルを引き起すことがあります。避難所は静かで落ち着いているように見えたとしても、それぞれの方がストレスをかかえて過ごしている場所です。そのような環境では、アルコールが思わぬ「爆発」を引き起しかねない危険物となりうることを忘れてはなりません。私たちは決して、「被災者はアルコールを飲むな」といっているのではありません。ただ、これから支援に行かれる方にお願いしたいのです。「避難所への支援物資にアルコールを入れないで下さい」。
避難所などで医療支援にあたられている医療者の方へ
提供:#311care_被災者向け医療情報まとめサイト
1.阪神大震災のときに、避難所を禁酒で運営しなかったため、無用なトラブルが増え、長期的にはアルコール依存症者が増え、それまで断酒していたアルコール依存症者がスリップ(再飲酒)してトラブルの元になることが頻発した。
阪神大震災の轍を踏まないように、避難所では禁酒を徹底すること。
悲しみ紛らす飲酒は必要か 避難所を悩ます飲酒問題
東日本大震災の津波で被害を受けた岩手、宮城、福島3県の沿岸部で、避難所からの救急搬送が少なくとも2816人に上ることが17日、各消防本部への取材で分かった。ストレスの多い避難所生活が続いていることも一因とみられる。こうした中、避難所での飲酒問題に関係者が頭を悩ませている。健康の悪化やけんかなどのトラブルを懸念し、禁止すべきだと指摘する専門家もいるが、避難所をまとめる自治体職員は「法的根拠もなく、絶対駄目とは言えない」と漏らす。
「ここでは食うか、寝るか、飲むしかない」。宮城県女川町の避難所で元漁師の50代男性は、バスで町に出た際に買った焼酎を、昼間から1人で飲むことがある。知人を失った悲しみを紛らすためでもあるという。
避難所を担当する町職員は、自暴自棄になりがちな男性に飲酒を控えるよう、医療チームとともに何度も伝えてきた。この避難所で心のケアを担当した医師は「難しい問題だと思う」と指摘。眠れずに酒量が増えた人は注意が必要だとして「いきなり飲むなと言うより、なぜ眠れないかを聞くべきだ」と話す。
確かに、避難生活のストレスから逃れるため、酒くらい飲みたいと思うのは人情。支援物資にも酒やたばこが含まれていることがある。
専門家は「原則禁止」
だが、アルコール依存症の治療で知られる国立病院機構久里浜アルコール症センター(神奈川県横須賀市)は「避難所での酒盛りは原則禁止」と打ち出している。
被災者向けのパンフレットで「お酒を飲むと気が大きくなって、話し声も大きくなりがちです。避難所には、震災のショックで音に敏感になっている方や、眠れなくて困っている人がおおぜいいます。避難所での飲酒はやめましょう。またお酒を持ち込むこともやめましょう」と呼びかける。
国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の自殺予防総合対策センターによると、阪神大震災では支援物資にアルコールが含まれ、飲酒した被災者の間で口論や暴力ざたが起きたこともあった。
被災者は不安と喪失感を抱え、避難生活で疲労も蓄積している。自殺予防総合対策センターは「(飲酒が)トラブルなどの思わぬ『爆発』を引き起こしかねない危険物となり得ることを忘れないでほしい」とし、「支援物資に入れないで」と訴えている。
依存症は治療を
阪神大震災の際に精神科救護所で活動した垂水病院(神戸市)の麻生克郎医師も「集団生活の場である避難所では禁止されるべきではないか」と話す。
麻生医師によると、避難所には被災前からアルコール依存症の人も一定程度いるが、生活の激変で飲酒量が減る人もおり、被災によって依存症の人が急増するわけではないという。
しかし、麻生医師は「避難生活が長引けば、飲酒をめぐる問題は目立ってくるだろう。依存度の高い人は医療につなげ、治療してもらうことが重要」としている。(SANKEI EXPRESS)