普通はどの国も学んでグレードアップするんだがなあ。
戦争と歴史の関係を見ていくと面白いのはどの国も直前の戦争で得た経験を次の戦争に活かしているところで、第一次世界大戦で戦車を開発できなかったドイツは第二次世界大戦では戦車による電撃戦をやっていたり中東戦争ではイスラエルのオールタンクドクトリンで負けたエジプトは対戦車ミサイルを強化したりと負けた原因に対する回答を用意するケースが少なくないわけで日本だって戦後は第二次世界大戦中貧弱だった戦車が強化されたわけで、弱いところの強化という文化は何処の国にもある。ところがロシアは過去の経験をあんまり活かしているとは思えない。ウクライナでの戦争でも結局上手く行かなかったのは「プラハの春」で(最後は勝ったものの)失敗したのと同じようなミスをしているし前線の窮状なんか戦艦ポチョムキンの頃と大して変わっていないんじゃなかろうか?しかも国防大臣も経済畑の人間を連れてくるとかベトナム戦争のマクナマラを思い出すのだが。もっともロシアの場合、戦争を経済的に管理しなければならない程、ロシア経済は言われている以上に疲弊しているのかもしれない。その意味では戦場の破産管財人ともいえる。この戦争がどうなるのかねえ?