日刊ゲンダイ化する夕刊フジ。

　今回の選挙で一番恥をかいたのは夕刊フジだと思う。

左翼とリベラリズムでは国を守れない　衆院東京１５区補選、新しい「保守主義」を体現する戦い　聴衆の心つかむ飯山氏の弁舌

　で、蓋を開けてみれば何の事は無い、現在５番手。この記事を書いている時点では開票作業は途中だが乙武よりも下。決して泡沫候補とまでは言えないけれども当選は遠い結果になった。まあできたばかりの日本保守党という政党としては大健闘、という事にしたいのだろうが、むしろ大負けしなかった事で敗戦の反省点の洗い出しも難しくなったのではなかろうか。どうやったら勝てるのか？中途半端な結果で党としての方向性を再確認する事さえできないケースは珍しい。とはいえ選挙期間中、この政党を応援するような記事を書いていた夕刊フジの立場なんかあったもんじゃない。勝てなくても野党を応援する日刊ゲンダイと違って与党を応援して勝ってきた新聞社が勝ち馬に乗れなかった時の惨めさはきついだろうなあ。夕刊フジはこの選挙をどう総括するのやら。

大健闘。

　この結果に驚いている有権者は多いはず。

衆院補選　「須藤元気」がトレンド入り　東京15区経過に驚きの声「意外」「びっくり」

　まだ開票作業は終わっていないがこのまま２位だったら立派。立憲民主党の候補に勝てないのは仕方無いにせよ、後ろで政党の支援が無いままここまで票を伸ばせたのだから凄いと思う。逆に維新の会の候補は須藤元気にすら負けたという事の大きさ、これは深刻だと思う。しかも認識がこれだし。

維新・音喜多駿氏が敗戦の弁「候補者はよく頑張りました。敗因は東京維新の会の力不足」

　力不足というより完全に足を引っ張ってました。党首自ら「立憲共産党」と誹謗中傷したぐらいだから、あれで嫌悪感を抱いた有権者は少なくないはず。維新の会は江東区という場所を理解していなかったんじゃなかろうか？ここ数年高層マンションが増えて新たに入居してきたファミリー層からすればああいう喧嘩腰の政治家は如何にも田舎者、って感じで候補者は決して悪く無くてもあの政党には入れたくないと思ったんじゃないかねえ？他の候補については次の記事で書くか。

総理に見捨てられた場所。

　というか行政の方も酷いんだけどね。

岸田文雄首相、大型連休期間中は外遊へ… 「能登半島はほったらかし」「被災地で現況を視察しろよ」非難の声

　フランスは判るが南米はイマイチ理由が判らない。しかし能登半島の復興は酷いなあ。２００４年に起きた中越地震の時は津波は無かったとはいえ復興に向けた取り組みはもっと早かったしがれきの撤去も今回の地震とは比べ物にならない程早く行われていた。そもそも首相の初動が早かった。知事もまだ就任前の知事が一日前倒しで県庁に入って動いていたのに対して能登地震では知事が県庁にすらいないし首相もなかなか動かない始末。しかもボランティアに来なくていいと言っちゃったんだから収拾がつかなくなっている。何をやっているのやら。

お家騒動？

　こういうのも珍しいなあ。

「私たちを敵とみていて不誠実。政治家失格」 自民党苫小牧支部が"怒りの決定"…堀井学衆議院議員を次期衆院選の候補者として認めず 北海道

　なんか北海道の自民党議員って、長谷川の件にしろこの件にしても問題の多い政治家がいっぱいいるなあ。前に酩酊状態で辞職した議員とか、不倫騒動を起こした議員とか、自民党でも北海道はそういうのが多い気がする。とはいえ今回の件を見ていると自民党内でも党員たちが議員の横暴に耐えかねて、とうとう切れた感じでこういう空気は多分自民党内に蔓延していると思う。これ、対応を間違えると他の支部も同じような事になるかも。

第二のベ平連。

　まるでベトナム反戦運動を見ているようだ。

「私は教授です」デモ現場で教員を警察官2人が地面に押さえつける動画が拡散　アメリカ

　これ逮捕した方もタダで済まないと思う。別にデモに参加したわけでも無い教員を無理矢理逮捕したわけだから訴訟社会のアメリカでこれをやって警察官が無事で済むとは思えない。弁護士が付いたら警察官がどうなるか？という話であって逮捕した方の警察官の学歴とか思想面とか徹底的に調べて私怨での逮捕を主張されたら相当ヤバいんじゃないのかねえ？しかしパレスチナ問題はアメリカの教育現場において第三の波になるかもしれない。ベトナム反戦運動やリーマンショック後のデモ活動に続く大規模なデモ活動が、資金力を背景に政治の世界で大きな力を持つユダヤ人の扱いを巡る新たな波を起こすかもしれない。ただ終着点については未知数でできる限り穏便かつ平和裏な場所に落ち着いてくれる事を願うところだ。微妙だけど。