CAVALIER WORD ~無頓着な言葉~

日常のどうでもいいこと・ささいなことを適当に無頓着に綴ります

千載一遇の「載」

2010-10-07 23:14:59 | 歴史
 小ネタです。雑学の域を出ませんので史学を専門にされている方はご覧にならない方がいいかと…

 現在1年の区切りは「年」という漢字が用いられますが、古代中国の王朝殷(商)の時代には「載」という漢字が用いられていました。またとないチャンスのことを「千載一遇」と言いますが、この「載」は現在の「年」と同じ意味で、千「載=年」に一度という表現でこの意味を喩えていました。もっともこの四字熟語が当時から存在したか定かではありませんが。
 因みに殷の次の王朝である周では「歳」という漢字が用いられました。この漢字は今も年齢を表すものとして現在も残っています。

 余談ですが殷や周の頃の中国は統一国家ではなく、日本の江戸時代のように徳川家が全国の武士の盟主として幕府を開いたような殷や周が周辺の小国家の盟主といった状況でした。秦が初めて「統一国家」と呼ばれるのはそのせいでしょうね。

 余談の余談になりますが日本で「全国」という表現が使われるのは江戸時代以前の名残です。今の東京都・埼玉県を中心とした地域がかつて「武蔵国」と呼ばれたように日本全体が多数の「○○国」に分かれていました。このためその「○○国」の全体をさして「全国」という表現が生まれたものと思われます。

小6教科書に10年ぶりに「縄文時代」が復活

2010-06-06 11:00:46 | 歴史
ちょっとびっくりしました…

私たちの小学校卒業直後に縄文時代は教科書から削除されていたんですね…

歴史の勉強をする上で人類の初期に触れないのはいかがなものかと思います。

そもそも旧石器時代に関する話が小学校の歴史で全くされないのも個人的には納得がいきません。

これって

ご飯ってどうやって作るの?

ってきかれて

ご飯はお米屋さんで買うんだよ

って説明するのとさして変わらないですよね…

日本の歴史は?

昔は狩りを暮らしていたんだよ

…いやその前は?

後年「日本」となる場所に人類はどうやってたどり着いた?

縄文時代は土器の発明によって食糧の保存が始まるなど人類において大きな転換点がありました。

ただ単純に縄文時代があって次に弥生時代があってといった事項の列挙をしていくのではなく、

どのような過程で現在まで至っているのか

そうした観点が歴史の学習範囲を決めることが必要ではないかと思います。

膨大な量の範囲から絞り込みをするのが容易なことではないことはわかりますが

あまり機械的な判断はして欲しくないものですね。