「茶いっぺ」と認知症患者さんの運転

今日の空。

あさ空は雲多し。

今日も日の出からの時間経過でようやく光が。

昨日、かごしま茶について少し書かせていただきました。

まだ、追記したいことはあるので、今後も書く気満々です(笑)

今日は、鹿児島弁の「茶いっぺ」について。

鹿児島では、急いでお暇しようとすると、「ま、待っちゃんせ。

茶いっぺ、飲んでいっきゃんせ」(「まあ、待ちなさい。お茶一杯、

飲んでから行きなさいよ」)などと言って、引き留めることがあります。

「急いで行くと事故などを起こすので、お茶、一杯を飲んで気を

落ち着けてから行きなさい」という意味があり、昔からよく

使われて来たことばです。もちろん、しっかり、お茶を出すことも

ありますが、忙しなく行動するのではなく、気持ちとして、余裕を

持って生きて行きましょうという意味でのいましめ的な意味合いで、

日常的に「茶いっぺ」としてよく使われています。

シチュエーションとしては、車の運転への警告という意味合いが多いので、

鹿児島県警察では、「ちゃいっぺ心で補償運転」という高齢者の運転に

ついての交通事故予防対策をかかげています。

「補償運転」とは危険を避けるため、運転する時と場所を選択し、

運転能力が発揮できるよう心身及び環境を整え、加齢に伴う運転技能の

低下を補うような運転方法をとることを言うのだそうです。

私も車の運転をしますので、日々、「気を付けて運転しなければ」と

いう思いが強いので、「なるほどなあ」と思います。

東京で暮らしているときは、車の必要性を感じたことはありませんが、

鹿児島での暮らしには車は必要不可欠で、公共交通機関の利用は

なかなか難しいと感じます。

通勤に車を使っているので、雪のときや台風のときやと、車の運転は

危険を伴うことも多いものの、公共交通機関では、始業には間に合わず。

大変な時間がかかってしまいます。

東京など、他拠点から出張して来る人たちは全員がタクシー利用。

繁忙期のアルバイトの方たちにもタクシー代が支給されるというくらい

ですから、いかに、車がないと通勤が難しい立地かと思います。

会社には100台くらいが停められる駐車場がありますが、繁忙期は

そこだけでも足りず、離れた駐車場も準備されているほど。

高齢になって、自分では運転はしたくないなと思っても、運転が

できないと、仕事もままならないことが多いのはなんだかなと。

そういえば、運転が抜群にうまくて、車を傷つけたことがなかった

母が認知症の症状がどんどん悪化するに従って、車をこすってしまい、

傷つけることが多くなったので、私は大きな事故を起こしてはいけないと

運転をしないようにすすめたことがありますが、母は逆上。

「車の運転をしなかったから、どうやって暮らしていけばいいのよっ。

私に生活をするなってことなのっ！」

怒鳴りつけられて、運転を止められなくて、本当に胃が痛い毎日でした。

おそらく、認知症の初期の方たちは母同様に、ご自分での自覚なしに

認知力が衰えているのに車を運転なさっていることが十分に考えられます。

認知症の方は前日はきちんと運転できていても、翌日は急に認知ができなく

なってしまうことがあり、安全が確認できなくなってしまうことがあるので、

ご家族の方のサポートが必要だと思います。

私の場合は、私の車が古くなって廃車にしたので、仕事に乗っていく

車がないから母の車を借りているということにして(当時は母も私も別々に

2台の車を所有していました)、母に運転をさせないようにしましたが、

母がなぜか私が新しい車を買うという妄想に陥って、ディーラーさんに

車の見積もりを発注していて、とても焦った覚えがあります。

自分の自己啓発？のために、県警の「ちゃいっぺ心で補償運転」 を

メモしておきます。

ち～調子を確認しましょう！ 

体調が悪いときは運転を控えましょう。 

車の調子も最良の状態に整備しましょう。

 や～夜間の運転は控えましょう！ 

明るい時間に用件を済ませて、危険が増す夜間の運転を控えましょう。

い～今、出掛ける必要があるか考えましょう！ 

悪天候時や渋滞が予想される時期や時間の運転は控えましょう。

 つ～常日頃，通り慣れた道を運転しましょう！ 

運転するコースや駐車場を事前に決めておきましょう。 

ぺ～ペースを守って運転しましょう！

慌てず、一息ついてから出発しましょう。

 若い頃よりスピードを出さない運転に心掛けましょう。

ひる空。雨になりました。

車の運転が必要なのは、やはり、山が多く、平地が少ないのが

問題なんだろうと思います。

昨日、ごみ出しに出かけたら、びっくりするくらい、車が渋滞中。

いつもなら、その時間はすいている時間だったのに、おかしいなと

思って、そういえば、このずっと先の道路が大規模工事を行って

いることを思い出しました。年末の風物詩のように道路工事が多い。

車も多い。気を付けて運転したいと思います。