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今回のヨーガ哲学は、カルマ・ヨーガでした。
ここでのカルマとは、働きを指しているようです。
人が富みや快楽を幸せだと思うのは、間違いであるという教えから始まります。
その解説に使われていたあるお話がありました。
ある男が、たくさんの富みや快楽を手に入れたくて、仙人にお願いしたところ、
アラジンの魔法のランプに出てくる魔人の居場所を教えてくれた。
ただし、全ての望みをすぐ叶えるかわりに、魔人に何も望みを伝えられない場合は、逆に命をとられるという約束をしなくてはいけなかったそうです。
男は、そんなの全然問題ない。手にいれたいものはたくさんあるから、何も望みを伝えられない状態にはなりません。と承諾したそうです。
魔人は、男の要求を数秒で叶えことができる凄い能力の持ち主で、たちまち、大きな家、財宝、恋人、服、ありとあらゆるものが、数秒で手に入れられたそうです。
魔人は、望みを叶えると、すぐ次は何が欲しい!次は?と、迫ってきて、とうとう数日もしない間に、男は何も欲しいものはなくなってしまったそうです。
・・・自分の外にある欲しいものは、限りがあり、それを得たからといって幸せを感じれるか?は別だという例えなのでしょう。
自分の外にあるものに幸せを感じていたら、お釈迦様はお城を捨てて、出家しなかったはずですしね。ということも今日の授業で話が出ました。
お釈迦さまは、物質的に物凄く満たされた方だったそうですものね。
本当の幸せは自分の中にしかない。
それだけは、確かだと思えます。
自分が日常行う事、自分に与えられた働きを、どんな気持ちで向かい合い行うのか?が、内側の幸せに近づくポイントですね。
当たり前のことを、幸せな気分で当たり前にできる。
そんな自分を日々目指しています。