貧乏父さん奮戦記

早く「金持ち父さん」へ改名したいのですが・・・。

大人の遊び。

2011年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の二者面談はトップバッター。各学年ごとに集まってくる保護者に挨拶する。校内は冷房もないのにひんやりしている。でも、僅か15分ぐらいの話でポロシャツには汗の斑点が浮かび上がる。通知表と健康診断の結果をもらって帰ってくる。

家の長男は将来は農業をやりたいらしいと担任の先生から聞いた。前日の夜に、将来何をやりたいのかと聞いても、「う~~ん」と唸るだけでらちが明かない。

「家は農家じゃないいですが・・・・。借りている畑で両親が家庭菜園程度です」とここまで書いたら、友人の夢屋さんからケータイにメールが入る。

「えっっっっ!?」

コメントに早くも気がついた? ってことは休み?・・・・・。

「今日はお仕事ですか?」

「休みです」と返信したら、即電話が鳴った。

「遊びにおいでよ」と言うので、「何かあるなぁ~」と思いながらも車に乗り込む。

妻に頼まれた買い物をする為に、マイバックも忘れないようにしよう。

畑の草刈の途中であった彼は、第2サティアンに鎌を持って現れた。

「水を持ってくるのを忘れた」とすぐに自宅へ引き返した彼は、自慢のナス漬けの瓶を携えて戻ってきた。

「ナス漬けにコーヒーはないわなぁ~。お茶だよな~」と封を切る。

お茶飲んで世間話をする。さりげなくチェーンソーが使えない事を織りませながら・・・・・。100円ショップで買ってきた工具まで披露する。

今時、こんなものまで100均で揃うのか?と驚く。

買い物のあるので帰ろうとしたら、「遊びにちょっと付き合え」というので、大人の遊びの始まり、始まり。

機械科卒業ということで、多少の事なら分かるだろうとのだが、2サイクルエンジンはバラしたことがない。

「あまり期待しないでくれ。昔の話だ・・・・」

「遊びだよ~」

と、2人のオヤジは工具を片手にチェーンソーの素人解体ショーを始める。取り説もないのに、「これか?」と思いつくままにネジを外していく。

ああでもない、こうでもないと言いながら、やっと確信部分に辿りついた。ガソリンで洗浄して後は組み立てるだけ。

「あぁぁぁああ!!ワッシャーが落っこちた!」

取ろうと逆さまにして振り落とそうとするが、落ちてこない。

「大丈夫だろう? 無くても・・・・・」

組上げたらチョークレバーが効かない。重要な1枚だ。

「代替品を探してくる」と夢屋さんが第2サティアンの中へ。

「あった!! 引っかかってるよ」

その後も悪戦苦闘する。バラすよりも組み立てが難しい。これは一般論です。ビスが余る事もなく組上げてから、手を洗って一服する。不気味な雨雲が西の空に浮かんでいる。遠くに雷鳴も聞こえてくる。

「これで大丈夫だべぇ~」とスターターの紐を引っ張る夢屋さん。

エンジンが掛かったと思ったらすぐに止まった。

「今迄、ウンともスンとも言わなかったから、それから見れば進歩だ」

それは分かるが、エンジンが掛からなけば意味が無い。選手交代して紐を懸命に引っ張る。

「かぶったか?」

「ほら、プラグの工具」と受け取り、プラグを外してライターであぶる。

再びトライする。もう一息なんだけどなぁ~。チョークを引いたり戻したりして、紐を引き続ける。

すると、ようやくエンジンに火が入った。しかし、すぐに止まる。アイドリングが落ち着かない。

何とか吹かしても回るようになったので、夢屋さんが試し切りしようとしたら、刃と木が擦れて火花だ散る。

「刃を逆に付けてしまった・・・・」

2人のオヤジは力なく笑うしかなかったのです。

今朝も6時30分起床、大人の遊びなんてこんなもんだよ~・・・・・。

コメント
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