大切な人を亡くしました。グラスゴーに来てから、私が大変な時に支えてくれた人の一人です。ある時は、私の母親代わりに、ある時は、息子のおばあちゃん代わりに、ある時は、まるで女子高生のように笑い合い、私の手を握って、温めながら、「この小さな手があんな美しい音を出す。」と、私のピアノをいつも褒めてくださいました。彼女の所には、いつも音楽があった。笑顔の絶えない人だった。
「私はグラスゴーにいながら、世界中に孫がいてね。」
どこの国の人とでも、すぐ仲良くなっちゃうから、世界中に友達がいて、その子どもたちをみんな、孫のようにかわいがって。人望のある人。
歳をとるって、そういうことなんだってわかってるけど、悲しい。
この20年間、彼女が私の人生の中にいてくれて、感謝です。私の心の支えになり、陰でいつも見守ってくれて、決して表に出ることはなく、常に愛を与え続けてくれました。
もう、あの笑顔が見れないんだね。パンデミックで、ずっと会えなかったから。
12月は毎年、身近な人が亡くなる。今年も例外ではなかった。でも私はまだ生きてる。きっと、まだやらなくちゃいけないことが残ってるんだよね。でも終わったら、はやく逝きたい。