短歌エッセイ〜桃色の夢の底〜

気づいてしまう幸せな日々、恋する私と花たちのささやきをつづります

2019-10-22 09:53:25 | 日記
花びらの
栞(しおり)はさんで
読みかけの
文庫みたいに
私を忘れ


読書の秋、私は古い本の中から忘れてたしおりが出てくる瞬間が好きです。
古いしおりが出てきたときって、一瞬セピアなあの頃に引き戻されて、いろんな気持ちがよみがえります。
過去になってしまうと、たいてい幸せな思い出です。

その反面、もう一度開いてくれるのを、ただ静かに待っていたしおりと自分を重ねて考えてしまうこともあります。

いつからか「待つ」という時間を、自分を熟成させる時間にすりかえられるようになった私。

成長?成熟?たんに年を重ねて気が長くなっただけかもしれません。


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