短歌エッセイ〜桃色の夢の底〜

気づいてしまう幸せな日々、恋する私と花たちのささやきをつづります

淡墨桜〜桜⑦〜

2019-03-31 19:32:14 | 日記

魂が

抜け出してゆく

淡墨の

桜のように

月に抱かれて


時は止まることを知らない。

あなたは月夜に浮かび上がる桜のように

美しく、儚く、幻想的で・・・・

。。。。

岐阜県の根尾谷に1500余年の歳月を生きる「淡墨桜」があります。
幽玄の世界、妖気さえ感じます。
月の魔力と1500歳の桜が、見えないはずの一瞬の命、永遠の命、不変の魂を垣間見せるよう。

齢を重ねてなお美しく咲く桜。

美しき加齢、お手本です。

。。。。

昨日ニュースで人口知能を搭載した兵士(兵器)について取り上げられていました。

魂のない人口知能に地球を明け渡す時代

ではなく

すべての存在が豊かな共存が可能なプレシャスな時代になりますように。

今日で夢見月も平成も終わり。

時を戻すことは出来ないけれど

初めてのとき・始まりのときの気持ち……

もう一度

 


夢の入り口

2019-03-30 21:08:55 | 日記

花咲きの

夢の入り口

あの日から

寂という字を

抱きしめたまま


花咲月(3月)ももう終わり

何度生まれ変わったとしても「私」という人生は一度だけ

そしてもう「私」は還りの命

更年期は男性もあるそうですが、『更』は新しいものと入れかわる。
「更改・更新」とか、よみがえる「更生」とかいう意味です。

「行のいのちと、還りのいのち」

いのちを道のりに例えた時
更年期は、還りのいのちのスタート地点だそう。

新学期、新元号、、、

この時期FBでも断捨離の記事を見かけます。

抱きしめてきたものでほんとうは要らないものは。。。。

花曇りの朝、早々に散った桜を眺め……

還りのいのち、抱きしめるのは愛だけでいいわよね……と独り言

人生はシンプルイズベストがベスト!
散ることを恐れずに私咲いてるし……

と桜が言ったような言わないような。

 


美しい時

2019-03-28 09:15:10 | 日記

花びらを

重ねるように

恋をして

心に咲いた

美しい時間(とき)

 

桜が私たちの心をピンク色に染める前に、3月はちょっぴり寂しい別れの季節でもありますね。

 

永遠の別れでもないのに、いつもいる場所にいつもいる人がいなくなるのはやっぱり寂しい・・・・

 

景色が変わるのはちゃんと前に進んでる証拠だから「別れ」は悲しいものではないはずなのに。

 

「すべての人間の一生は、神の手によって書かれたおとぎばなしにすぎない」

 

アンデルセンの言葉ですが、中学生の時に出会って以来、折りに触れ思い出します。

 

私の人生は神の手によって書かれたおとぎばなしだと思うと、なんだかすべての出来事を余裕を持って受け止めることが出来るような気がします。

 

私にとっては「あなたの人生を花びらを重ねるように大切に」ってささやいてくれる魔法の言葉です。

 

「別れ」と「出会い」の季節、おとぎばなしのページをめくる季節。



君は運命

2019-03-26 09:54:14 | 日記

永遠の

流れの中で

立ち止まる

君は運命

僕の宿命


永遠の流れの中でフリーズしたあなたと私。

どんなに永い時をさまよっても

それは一瞬でわかる。

運命だから・・・・

宿命だから・・・・

。。。。

人でも、物でも、場所でも

ひと目見て“わかる”時があります。

“予感”ていうのでしょうか。

その予感は、運命になり、かけがえのないものになります。

桜前線が素敵な“予感”を乗せて日本を包んでいます。

素敵な季節がやってきました。

なんだかドキドキしてます。


主人公〜⑥〜

2019-03-25 12:19:48 | 日記

主人公…

ソメイヨシノの

足音に

あきらめかけた

明日の咲くらん

 

禅の世界では

「主人公」とは本心本性の自己

「真実の自分」「本来の自分」のこと

 

桜は日本人にとっては特別な花

純粋な自分が咲いていく

ソメイヨシノの足音と共に……

。。。。

若い時は「あきらめる」という言葉はあまり関係のなかった気がしますが最近はある意味どんどんあきらめてシンプルになってます。

 

あきらめる(諦める)って明らかに見極めていくって意味、本当はとても前向きな言葉なんですね。


迷い桜〜⑤〜

2019-03-25 11:45:58 | 日記


春の雪

夢のあとさき

音もなく

迷い桜が

不意に色づく


楽しい事は待ってるうちが花
終わったあとは虚しいものだって
わかっているから……

不意打ちの雪に心がふるえた

ほどけるさくら・・・・

花言葉「あなたに微笑む」「優美な女性」

。。。。

人生でぶつかるいろんな出来事をそのまま書いてもつまらないし、場合によっては深刻になるし。

で、花に語らせることにしたら、花が昇華させてくれました。

だから、華短歌です。

通すフィルター変えると色が変わる

乾かない傷さえもエロスになる。

 


枝垂れ桜〜桜④〜

2019-03-24 08:26:46 | 日記
擾乱(じょうらん)の
しだれ桜よ
月夜には
花の重みに
抗(あらが)えないの

愛する人の命ずるままに何人もの人間を殺す山賊、その首でおままごとをする美しい女。

死んだ女に触れようとすると、愛する女はただの花びらだけになっていた。
そして花びらを掻き分けようとする山賊自身の手も身体も、延した時にはもはや消えていた。あとには花びらと、冷めたい虚空がはりつめているばかりだった。

朝からまた読んでしまいました、坂口安吾の「桜の森の満開の下」

ザワザワと美しくも恐ろしい世界に浸ってるいると「ピーピー」と洗濯機の止まる音。

青空の下洗濯物を干し、安吾とは別世界に安堵し。

横浜は良い天気

桜の蕾もだいぶ膨らみそうです

今日も感謝の一日を。



マグノリア〜木蓮〜

2019-03-24 06:56:40 | 日記
マグノリア
遠い過去へと
誘(いざな)えど
運命はただ
二人を偲(しの)ぶ

あの時選んだ運命は決してクロスすることのない道・・・・

マグノリアは木蓮・辛夷(コブシ)・タイサンボクなどモクレン科の植物のことです。

木蓮は地球上で最古の花木と言われています(なんと1億年以上も前から)


ケルトの詩が浮かびました。

樹木は教えてくれます
あなた自身を生きることを
あなたの魂を信じることを
何が起ころうと大丈夫なように
あなたの魂が
力強い命の光を自ら放てるように



桜トンネル〜桜③〜

2019-03-20 11:29:24 | 日記
すれ違う
あの日の私
忘れえね
空埋めつくす
桜トンネル

すれ違ったのは希望に胸ふくらませた私、もう二度と会うこともないあの人を永遠に愛せると思った私、子供の手を引いて幸せを抱きしめる私・・・・
桜のトンネルは過去から未来へ

。。。。

12年前の今日3月20日にブログにアップした歌です。

桜って人生を重ねやすい花。

あの日から12年後の今日、子供達は成人。


12年後はどんな私かしら。

「枯れ木に花を咲かせましょう」なんて木に登ってるかな。

花咲じいさんならぬ、花咲ばあさんのみたいに。

木登り得意だったし。

古い友人から「いくつになった?」と聞かれ
「5月で57カラット✨」と答えたら感動されました。

削られて、削られて、その傷が輝きを増してくれる。
年を重ねるってそういうこと。

どんな時も微笑んでみる。

深刻な顔してのぞいても
深刻な顔しか映らない
人生は先に笑う。

夢のつづき〜桜②〜

2019-03-18 09:03:50 | 日記
花冷えの
春待坂で
君を待つ
夢のつづきを
始めるために

地元に「春待坂」という美しい名前の坂があります。
「坂」ってドラマを感じます。
坂の向こうはどうなっているんだろう……って。

桜の花が咲く頃の冷え込みを花冷えといいます。
暖かさへの期待を裏切られた感情を伴う反面、この頃は陽気が変わりやすい自然の摂理を雅語で納得しようという気持ちも隠されているようです。

。。。。

あなたを待つドキドキと期待にあふれた今の気持ちを大切に……

「花冷え」なんて雅(みやび)な言葉を使わせないで。


東京は21日開花だそうです。

でも、今日はとってもいい天気。

待ちきれずに咲き始めるかも。

最後の恋〜菜の花〜

2019-03-18 09:01:19 | 日記
肩越しに
菜の花揺れて
ゆっくりと
最後の恋に
別れを告げる


決断しなければ前に進めないってわかっていても、

なかなかすっぱり、すっきりいかないこともあります。

「魂は急がないから」

ずいぶん前、友達がなにげなく口にした言葉。

自分のペースでゆっくり行きます。

ゆるり(瑠璃)、ゆるり(瑠璃)です。

*菜の花の花言葉は「脱皮」、希望を象徴する黄色を見ていると新しい自分に出会いたくなります。

心機一転にはぴったりの春ですね。


吐息と輪舞曲(ロンド)

2019-03-15 19:00:33 | 日記
くるくると
吐息と輪舞曲(ロンド)
ピンク色
耳に残りし
好き好き好きと


後戻りが出来ない感じ……

そんな感じがするとき、その出来事や出会いは赤い糸で結ばれているのでしょう。

不安も後悔も吹き飛ばすほどの存在。

そんな存在を見つけたときの怖いもの知らず。

この先あと何回出会うかしら。

。。。。

「後戻りが出来ない感じ……」

ピンと来た時は行き先見ないで飛び乗って

いつもそんな感じ……

でも、耳元でささやく声はいつもピンク色

「それいい!大丈夫!いける!」

今日も誰かがささやく

「好き(それいい!)好き(大丈夫!) 好き(いける!)

花暦(はなごよみ)〜桜①〜

2019-03-15 18:57:12 | 日記
花暦(はなごよみ)
すべて忘れて
青空に
ピンクふくらむ
私も解禁


「紅しだれ桜たちの花むらが、たちまち、人を春にする」
川端康成の小説「古都」の一文です。
「人を春にする」なんて本当に素敵な表現ですね。

~蕾七日、咲いて七日、散って七日で、花二十日~

東京の開花予想21日、いよいよ20日間のドラマが始まります。

今年の桜はどんな思い出に変わるかしら?今から楽しみです

今年は年号も変わります。

ほころび始める桜にみんなで解禁ですね。

花言葉「あなたに微笑む」「純潔」「優美な女性」

花暦・・・・種々の美しい花が咲く時節を四季の順に並べたもの

神々のくちづけ

2019-03-11 18:36:07 | 日記
神々が
くちづけるたび
青くなる
アザミの青と
二人の絆


信じることしかできない。

切なく、苦しい想いを乗り越えるたび深くなる“絆”

著書「ホ・オポノポノ」の中でヒューレン博士は「日本人は、世界を救う特別な役割を担っている」と書いています。

アインシュタインは日本に来たときに「神が日本という国を創っておいてくれたことに感謝する」と言っています。

東日本大震災から8年経ちました。

「もっと私を知ってください」と咲いているアザミたちの声に胸が詰まります。

*キリストの十字架から抜いたクギを埋めた地面から咲き出したと伝えられているアザミ。

花言葉は「私をもっと知ってください」

関東は今日は春の嵐だそうです。

朝一番のラジオから流れて来た曲……

笑って 輝き続けましょう
いつでも頼れる事を覚えていて
友達ってそういうもの
いい時も 悪い時も
私はずっとそばにいる
友達ってそういうものよ

That's What Friends Are For -Dionne Warwick


ミモザの下で

2019-03-08 18:33:44 | 日記
マリアージュ
愛しき人よ
ときめいて
迎えてあげる
ミモザの下で


*マリアージュ・・・仏語で結婚、結婚式の意味

15年前に、20年来の親友が結婚した時ミモザとこの歌を贈りました。
40過ぎての結婚でしたので親友だからこそこんな言葉を添えて

「結婚は果物とちがって、季節はずれになることはない」
~トルストイ~

本当にまさに旬の彼女はとってもきれいでした。

恋をした女性はいつでも今が旬ですね。

今日は「ミモザの日」
男性から女性にミモザを贈る日。

「今日も愛してるわ」って伝えられる人がいるって幸せですね。