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関羽曰く、そんなものはない。
事故は起こる物、と言い換えた方がいいかもしれません。人間は間違いを起こす物ですし、機械は誤動作を起こす物。自分がパーフェクトな安全運転をしているつもりでも、前を走っている車、横断する歩行者、すれ違う車はパーフェクトとは限らないですし、地面も崩れる時もあれば、上から落石もあるかもしれません。
もっと極端な事を言えば、車が止まっている状態でも事故は起こりますし、あなたが寝ている間に駐車場で大人しくしている愛車が事故に巻き込まれる事すらありますよね(;^-^)。
危機管理の理論に、ハインリッヒの法則という物があります。(←クリックでWikipediaに飛びます)
簡単に申しますと、あなたが小さな失敗をしたとします。例えば視界の良くない交差点で、自転車が飛び出してきて急ブレーキを踏んだ。ヒヤリとしたり、はっとしますよね。そんな、所謂『ヒヤリ・ハット』は重大事故が発生する芽であるという理論が、ハインリッヒの法則なのです。
数字で示しますと、
重大な事故・災害 : 軽微な事故・災害 : ヒヤリ・ハット
1件 : 29件 : 300件
という事になります。ブラウザによってはレイアウト崩れてますかね?^^;
つまり、ヒヤリとした、はっとした、それを約11回繰り返す間に1度は事故が起こるだろう、小さい事故を30回起こす間に重大な事故が1度起こってしまうであろう、つまりヒヤリ・ハットを330回起こす人は重大な事故を……という事です。
ただしその330分の1は、330回目に起こるわけではありませんよね? 最初の1回で重大事故に発展する可能性だって十分あります。確率の話ですから、人間が330人居れば、1人は1回目に重大事故になる。それは、あなたかもしれない、という警鐘です。
自分に過失がない様でも事故は起こる、という動画をいくつか貼ってみますので、御覧になるとよ~く分かると思います。
ほとんどはほんの短い動画ですので、お気軽にクリックしてみて下さい。
相手が予想通りの位置に居るとは限らない
ちゃんと前を見ている人ばかりとは限らない
居眠り運転・脳や心臓の発作を起こすかもしれない
人間以外の行動は交通ルールに縛られない
突然目の前に壁が現れるかもしれない
様々な要素に巻き込まれる例。3:00のトラックをあなたは避けられるだろうか
警察官は、様々な事故に立ち会って見えます。
昔、私が事故を起こした時に処理を手掛けて下さった警察官は
「不慮じゃない事故なんてないんですよ。わざと事故起こすような人はいない。
わざと起こしたらそれは、事故じゃなくて事件だ」
と仰いました。事故とは、起こると思わない事が起こってしまう物ですから、こうすれば安全だと油断するべきではない、という事なのでしょう。
様々な悲劇を見てきた警察官が、去り際にしみじみと呟いたのを私はいつまでも忘れない。
「事故なんて起こしても、いい事はひとつも無いんだ――――――」
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