4月8日は、お釈迦様の日。
だから、忘れないのだろうが、この日にお線香をあげに行くのを主人は忘れたことがない。
主人が中学生の頃、受験の勉強を見てくれた近所の大学生のお兄さん。
その方の命日なのだ。
未亡人となられたR子さんとは、今でも仲良く家族ぐるみのお付き合いだ。
小さなお菓子を携えて、昨日も、主人は仏壇の前に額ずく。
R子さんは、普段は一人暮らしの方だ。
何日もお喋りしないから、言葉が出てこなくて…と、主人を相手に、堰を切ったように
話されたそうだ。
杉並区は、旧地主が多い街だ。
R子さんの家も、その地主の家系の家だ。
もっとも、分家のまた分家。
親戚づきあいも微妙に難しい地位だそうで、古くからの付き合いのある主人には
愚痴話も聞いてほしいところだ。
老女とはいえ、お一人暮らしの家に、長時間、上がり込んで話すのもなんだが、
それ程、R子さんは話し相手に飢えている。
帰りには、必ず、高価なお土産(クッキーやらチョコレート)を用意していて、
持たされて帰宅する。

あぁ~、今回も、「海老鯛」になってしまった…。😄😊