作業の進め方がアジャイルであれ、ウォーターフォールであれ、ゴールは同じだ。
ゴールは、顧客価値の実現である。
だから、アジャイルで進めることが目的化しているケースがあるが、これは本当は間違いである。
顧客の状況も踏まえて、最適なアプローチを選ぼう。
アジャイルは変化に強く、顧客価値を創造しやすいアプローチだが、滝モデルで進めたら、必ず失敗するとは限らない。
アジャイルは顧客の関与を前提とする進め方だ。顧客のニーズを取り込むことを重要視しているから、顧客の関与は長く深い。
そして、顧客との会話を前提としているから、物理的に顧客が近いことも重要だ。
だが、クライアントによっては、プロジェクトの初期段階しか関与できないケースもある。そして、ニーズの変更リスクを受け入れられるケースもある。
そのようなケースでは、3~4ヶ月の滝モデルで進めることもある。
そして、クライアントは十分に満足してくれる。
クライアントの変化への許容度、そしてクライアントがコミットできる関与率も踏まえて、最適なアプローチを選ぶ。
目的は、アジャイルではない。
ゴールは顧客価値を実現すること。これに尽きる。