プロジェクトファイナンスに内部収益率という考え方があります。
内部収益率は英語でIRRといいます。Internal Rate of Returnの略です。
IRRはコストと収入が等しくなる利率です。コスト=収入なので、NPV(Net Present Value)が1になる時のレートを表します(コストも収入も実際には現在価値に割り戻します)。
IRRはBCRと同じく、数字が高い方が好ましいです。数字が高ければ高いほどリターンが大きいことを意味します。
例えば、IRRが5%の場合、その案件に投資した結果、毎年5%のリターンが得られることを意味します。
プロジェクトは先行投資です。そして投資にかかる金利(ハードルレート)が5パーセント未満ならメリットがあります。5%ならトントン。5%超の金利ならやめた方がいいことになります。IRRが10%、20%と大きくなればなるほど、その資金調達の金利が高くなっても耐えられること(利益を確保できること)を意味します。