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バンドをやってると、ライブのオファーをいただく事があります。
いやもう、それは本当にありがたい事でして、人前で演奏出来る機会なんてのは、チャンスそのものです。
自分たちの音楽を密閉されたスタジオ以外の空間で解き放てるのですから、その矢は上手くすればどこまでも飛んでいって、思わぬ道を拓いてくれる事もあります。
実際に何度もありました。
ライブと書いてチャンスと読んでも良いかと思っております。
まあ、たまーーーに完全に穴埋め、ノルマ払えば誰でも良い、適当に声かけちゃえっていう1ミリも愛を感じないオファーもありますけどね。
ちなみに今までで最も愛を感じなかったのは、行ったこともない都内某ライブハウスからの突然のNDNQへのオファーでビートルズ コピバンイベントに出演しませんか?でしたね。
さすがにどうなってんだ?と思いましたね笑
さて、ともあれライブのオファーをいただくというのは、こんなちっぽけな我々なんかを、それだけの事が出来ると信頼信用されて任されるということですので、それなら地の果てまで行ってでも、全身全霊で応えるべきです。じゃないと何しに生きてんだ?って感じです。人生での数少ない自分の出番なんですよ。その時に命くらいかけれねーなら、人生何回あったって仕方ねーだろって思ってるんです。
スーパースター剣崎順だってそう言ってましたし。
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しかし、最近では世の中はコスパ、タイパが求められる時代です。
その波がひっそりと、じわじわと、メンバーの足並みにも変化を及ぼしていきます。
無駄を恐れるようになる。
実際、そりゃそうなんですよね。
上手く何かを変えていかないと、同じところをグルグルグルグル廻っているような感覚になります。
どこを見ても、それはいつか通った道だったりします。
精神がバターになりかねません。
幸いうちのバンドなんかは丁度良いタイミングで海外LIVEの道が拓けたりして、そんなにグルグルしなくて済んでると思うんですが、それでもやっぱり同じように時間も手間もかかってしまいますからね。
同じように熱くなれなくなってしまう人も居ます。
そんな人はきっと、
それが何になるんだろう?
無駄かもしれない。
どうせまた同じだ。
きっと無駄だ。
人間なので、そんな考えに囚われてしまうのは仕方ない事だと思います。
人それぞれ事情もありますしね。
本当に仕方ないんです。
うーん、しかし。
しかしですね。
無駄の何が悪いんだって事も思うんです。
また同じかもしれないけど、同じじゃないかもしれない。
あの角を曲がった景色は、角を曲がってみないと見れないんです。
あの坂を登った向こうの景色は、坂を登りきらないと見れないんです。
うん?あ!Google mapで見れる?なるほど、こりゃ便利!!ってバカヤロウっ!!そういう事じゃないんだぜ!!
昨年末より、もしかして自分が悪かったかと立ち止まって、自分の内面をなめくじみたいに這い回ってましたが、私はもうそれには飽きました。
無駄を恐れて上手く回避出来る奴なんて、実は何もしない奴なんじゃないか。
もし同じところをグルグルと廻ることになってしまったとしても、2周目は、3周目は、4周目は?やっぱり少し変わってるんじゃないでしょうか?
全く変わらないならば、それは絶対こちらの問題な気がします。
これからも、最後まで燃えていられる方向へ、私は向かいたいと思います。
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