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短編:想いのメモリ<21>風林火山:忍者ゴッコ

2021-11-26 10:01:37 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


第2校舎のグランドから急斜面のセキソン山を登り遊ぶ時は杉の木(間伐材)の密集しているところでは忍者ゴッコになります。
結構、山で遊ぶのが好きでイタチやタヌキを地面に穴をあけワナにかけようとはじまり全くイタチやタヌキはワナに入る事はなかった。
残念と思いながら忍者ゴッコをするようになったのです。
どういう遊びかというと、一人の子が数人の子を探すこと、探し終わらなければ終わりはない。
一人の子はバクチクとビー玉が武器になり、それを使って脅かして、数人の子達を見つけだすんです。
結構段差のある山で、杉の木も密集して隠れるところはたくさんあったんです。
最初のうちは、谷になってる場所とか、へこんだ場所に隠れていたのです。
ボクは、バクチクで嫌な思いをしていて投げられるとすぐに見つかってしまっていて、あることを考えたんです。

杉の木を見上げると絶対にバクチクはとどかないだろうと、この発想が大当たりで木登りをして、その場にとどまるのではなく少しずつ移動ができるんです。
となりの杉の木へとね、中間辺りからは枝も出てて、その上辺りで杉の木を風が揺らしてくれて移動するんです。
この木登りができたのは、ボクともう一人の友達だけでした。
でも、バクチクはよかったんだけど、野球の上手い子が見つけ役になるとビー玉が「ガ~ン」で上に向かって投げるんです。
揺らすとばれるし、風が吹くのを待つしかないし結構寒いんですよね。
ボクは、見つけ役の子が来たら、雨を降らしてからみつかるようにしました。
雨って何かと言うと「おしっこ」を上空からかけてやるんです。
そしたら、その子はボクを最後に探すようになったんですよ。
ボクが登ってる木を知っていてもね。
ひどいことしてたんだなって今は思います。
ごめんなさい。


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