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短編:想いのメモリ<17>自由な感性と個性

2021-04-11 11:53:24 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


自分の自画像に手を入れてみた。鉛筆でなぞり明暗をつけて、まだ完成してるようには思えない。
正直に言えば、もし自分が死んだ時、その絵も一緒に添えてもらえればと思っての事だ。
まだまだ、ボクの精神は管理することが出来ない。
絵画といえば、小学一年生の時、図画工作という授業があって、真っ白な紙を渡され絵を描いた。
終わったら先生に渡すのだが、ほとんどの子たちが先生に渡しに行った。
でも、ボクは持って行くことができなかった。
なぜかというと机の平面にまでクレヨンで絵を描いていまい持って行くとすると机ごとでなければ意味のないことだった。
ボクは黙って先生をみつめていると先生が来た。
クラスの生徒達もボクを囲んだ。
どうして良いかわからなかったので、ずっと黙っているとクラスの生徒達がクスクスと笑いはじめた。

ボクは恥ずかしくてしょうがなかった
先生も笑って教室を出て行きカメラを持ってきて机に描いた絵の写真を撮っていた。

その後は、真っ白な紙に生徒達と同じようにスケッチしたものを先生に渡しに持っていった。
机いっぱい描いたことについて何を言われたかはメモリにないが、雑巾を持ってきた子がいて拭きはじめたのは良いがクレヨンって油性でなかなか落ちなかった。
確か、左官屋(さかんや)の子の生徒が定規を持ってきてボクの机を綺麗にしてくれた。
あっという間で早かったな~と思った。ボクは驚いていたと思う。

どうして?聞いたら「お父さんの仕事見てるから」と言ったのです。
父母を見て子供は育つんだって今では思うようになった。

こんな事があったから成人を迎えると多趣味となり、いろんな人と会い技術を学ぶようになってたのかな?。
東京にいるときには工事現場でアルバイトしたり、らーめん屋、スーパー、パチンコ屋、陶芸家、画家さんとの様々な出会いがあった。
色々な事を話し合って、様々な技術を学ぶことができた。
ハーブガーデンデザイン制作でも平面図、立体図をデザインし模型を作ったりもしてた。

工事現場のバイトでは重機なども操作方法を教えてくれた。
クレーン車での操作やシャベルカー操作やフォークリフトの操作やブルドーザーの操作等の様々な重機の操作も出来るようになった。

資格はないけど工事現場の敷地では資格は必要ないとの事だったが資格は取っておけば良かったと今では後悔してる。
しかし、一軒家の自宅の建設地では重機を使って敷地整備をしていたボクだった。


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