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短編:想いのメモリ<20>堀穴に落ちた友だち

2021-10-30 13:13:24 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


短編:想いのメモリ第二部<20>堀穴に落ちた友だち

小雨の時毎回、一緒に遊んでいたわけではなく、たまたま別の場所で遊んでいた時、一人の友達が一人で基地に向かって他の友達を探していてタヌキでも捕ろうかと獣道に深い穴を開け、上には木の枝や葉をのせておいた罠に落ちてしまったのです。
確か、あの時は、断面てなメモリしかない。
どこで遊んでたかは覚えてないのですが、その友達がいないことに気づき、皆で色々な場所へ行って探し回った。
どうしても見つからず・・・
「基地だ!」と友達の一人が叫び基地へと向かった。
セキソン山には、木を登り高い場所に秘密基地を作っていた。
しかし秘密基地にはおらず、ボクらは防空壕跡に向かっていたが防空壕跡にはいなかった。
その周辺を探していると大きな声で泣き声が聞こえた。
まさかと思い、みんなで獣道に入ると穴が開いていた。
覗くと一人の友達がその穴の中でしゃがみこみ泣いていた。
ボクらは、ホッとしたのと笑わずにはいられなかった。
覗き込み、皆で笑いはじめると泣いてた友達も泣きながらでも笑いながらも安心感があった。
深さは約 二メートルの穴で、まだ低学年の頃だったので自力では上がってこれなかったんだと思う。
穴に入っている友達を見てボクらはもう笑うしかなかった。
午前中から遊んでいて確か昼頃だったか一人いないことに気づいて夕方まで探し回ってたメモリはある。
その子は泥だらけで、お昼前から夕方まで、その穴の中で登りあがろうと頑張ってたみたいで、でも、その時からその子はかわったと思う。
そんな事から一緒に遊ぶ時は皆に確認してい。
どこで遊ぶのかってね・・・失敗した体験が人を変えるってことだよね。
たまたま「あうん」の呼吸から外れてしまったんだよね。
その友達は家に帰ると、すごく叱られたみたいだった。
泥だらけだもんね。
今思えば失敗は成功の基ってことってことかもしれないね。


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