NHK大河ドラマ「龍馬伝」が始まって約一カ月。初回23・2%(ビデオリサーチ調べ)と上々の視聴率で滑り出し、民放ドラマを尻目に20%台をキープ、毎週の視聴率ランキングでも首位をひた走っている。そういえば、大河以外でも「坂本竜馬」がやけに目につく。CMなどで竜馬を“起用”した意図や効果について、担当者たちに聞いてみた。
大河ドラマが主人公らに縁のある地方でまちおこしに活用されたり、関連本が人気を集めたりするのは毎度のこと。テレビ界でも、例えば「篤姫」が話題になった一昨年は、その視聴率の上昇とともに、人気にあやかろうと民放のバラエティー番組などで実在の篤姫を扱う例が続いた。
「龍馬伝」の場合は開始前の昨年末から、竜馬に扮(ふん)したキャラクターが登場するCMや特集がちらほら露出していた。その一つが、ソフトバンクモバイルのCM。白戸家のお父さん犬と兄が、高知県の桂浜を訪れる。坂本竜馬風の後ろ姿を見たお父さん犬と兄が「竜馬!?」と近寄ると、竜馬に扮した武田鉄矢が「え?私?」と振り返り、お父さん犬が「なんだ、竜馬かぶれか」という内容だ。
このCMは、CM総合研究所が行った一月度前期の好感度ランキングで、調査期間中に放送された二千五百二十八銘柄中一位になった。
竜馬は「革新」「新時代を切り開く」など前向きなイメージが強く、昔からCMモチーフにされてきた。過去には、同じく武田鉄矢が竜馬に扮した「赤いきつね」などのCMもあったが「竜馬をモチーフとしたCMが好感度一位になるのは初めて」(同総研)だという。
ソフトバンクモバイル広報室によると、このCMは、海援隊の旗をモチーフに会社の企業イメージ確立戦略(CI)ロゴを製作するほど「孫社長が坂本竜馬の大ファン」であることから生まれたとか。
今回のCMでは、白戸家のお父さんが同社のルーツともいえる竜馬の足跡を辿(たど)るという意図で企画。ちなみに孫社長は「毎週『龍馬伝』を楽しみに見ている」(同広報室)という。
また、SMAPの香取慎吾が竜馬に扮しているのがダイハツ「タント エグゼ」のCM。こちらは「保守的な世を革新していった幕末の志士をモチーフにすることで、今までの軽自動車の概念を変えるというメッセージを伝えていきたい」(ダイハツ広報部)というのが企画意図で「大河ドラマを意識してのものではございません」。ちなみに同CMは、CM総研による同時期の調査で、車部門の好感度二位だった。
CSでは、ヒストリーチャンネルが昨年十二月から「幕末・坂本竜馬特集」を組み、その一つ「竜馬がゆく」が、今月中旬まで放送されている。「幕末ブームでもあるので特集を組んだ」と、同局編成部。大河ドラマが始まる前に、バックグラウンドとして竜馬を知ってもらおうという意図もあったとか。
同じくCSの時代劇専門チャンネルでは一月に「特集坂本竜馬~時代が求めた風雲児~」と題し、映画作品の「幕末」(1970年、中村錦之助主演)と「維新の曲」(42年、阪東妻三郎主演)を放送。同局広報宣伝部では「今後、大河ドラマの注目が高まるなどして視聴者の方から要望があれば、また特集を考えたい」と話す。
各所で竜馬が取り上げられていることについて、「龍馬伝」の鈴木圭チーフプロデューサーは「番組に心強い追い風を受け、うれしい。この竜馬ブームが一過性ではなく、私たちの生き方を深く見つめる本物のブームになるよう、内容を磨いていきたい」と話している。
2/2 東京新聞
よければ下記をクリックしてください。
人気ブログランキングへ
一日一回クリックしてもらえたらうれしいです。
NHKドラマスタッフブログはこちらです
龍馬伝のHPはこちら
大河ドラマが主人公らに縁のある地方でまちおこしに活用されたり、関連本が人気を集めたりするのは毎度のこと。テレビ界でも、例えば「篤姫」が話題になった一昨年は、その視聴率の上昇とともに、人気にあやかろうと民放のバラエティー番組などで実在の篤姫を扱う例が続いた。
「龍馬伝」の場合は開始前の昨年末から、竜馬に扮(ふん)したキャラクターが登場するCMや特集がちらほら露出していた。その一つが、ソフトバンクモバイルのCM。白戸家のお父さん犬と兄が、高知県の桂浜を訪れる。坂本竜馬風の後ろ姿を見たお父さん犬と兄が「竜馬!?」と近寄ると、竜馬に扮した武田鉄矢が「え?私?」と振り返り、お父さん犬が「なんだ、竜馬かぶれか」という内容だ。
このCMは、CM総合研究所が行った一月度前期の好感度ランキングで、調査期間中に放送された二千五百二十八銘柄中一位になった。
竜馬は「革新」「新時代を切り開く」など前向きなイメージが強く、昔からCMモチーフにされてきた。過去には、同じく武田鉄矢が竜馬に扮した「赤いきつね」などのCMもあったが「竜馬をモチーフとしたCMが好感度一位になるのは初めて」(同総研)だという。
ソフトバンクモバイル広報室によると、このCMは、海援隊の旗をモチーフに会社の企業イメージ確立戦略(CI)ロゴを製作するほど「孫社長が坂本竜馬の大ファン」であることから生まれたとか。
今回のCMでは、白戸家のお父さんが同社のルーツともいえる竜馬の足跡を辿(たど)るという意図で企画。ちなみに孫社長は「毎週『龍馬伝』を楽しみに見ている」(同広報室)という。
また、SMAPの香取慎吾が竜馬に扮しているのがダイハツ「タント エグゼ」のCM。こちらは「保守的な世を革新していった幕末の志士をモチーフにすることで、今までの軽自動車の概念を変えるというメッセージを伝えていきたい」(ダイハツ広報部)というのが企画意図で「大河ドラマを意識してのものではございません」。ちなみに同CMは、CM総研による同時期の調査で、車部門の好感度二位だった。
CSでは、ヒストリーチャンネルが昨年十二月から「幕末・坂本竜馬特集」を組み、その一つ「竜馬がゆく」が、今月中旬まで放送されている。「幕末ブームでもあるので特集を組んだ」と、同局編成部。大河ドラマが始まる前に、バックグラウンドとして竜馬を知ってもらおうという意図もあったとか。
同じくCSの時代劇専門チャンネルでは一月に「特集坂本竜馬~時代が求めた風雲児~」と題し、映画作品の「幕末」(1970年、中村錦之助主演)と「維新の曲」(42年、阪東妻三郎主演)を放送。同局広報宣伝部では「今後、大河ドラマの注目が高まるなどして視聴者の方から要望があれば、また特集を考えたい」と話す。
各所で竜馬が取り上げられていることについて、「龍馬伝」の鈴木圭チーフプロデューサーは「番組に心強い追い風を受け、うれしい。この竜馬ブームが一過性ではなく、私たちの生き方を深く見つめる本物のブームになるよう、内容を磨いていきたい」と話している。
2/2 東京新聞
よければ下記をクリックしてください。
人気ブログランキングへ
一日一回クリックしてもらえたらうれしいです。
NHKドラマスタッフブログはこちらです
龍馬伝のHPはこちら
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます