この本に、「花の窟(いわや)神社」の写真が載っていることを知ったからだ。
死んだ妻に会いに黄泉国(ヨミノクニ)へ行った伊邪那岐(イザナギ)が、恐ろしい姿の妻に追われて黄泉比良坂(ヨミノヒラサカ)まで逃げ帰ったという。その妻・伊邪那美(イザナミ)が葬られたという窟(いわや)だ。
2012年秋、熊野古道の中辺路を歩いた→熊野古道中辺路から本宮/新宮を歩く--(前編)
そのときの帰りに、この花の窟と鬼ケ城に寄る予定であった。だが、台風接近のため、途中で断念して、急遽帰郷してしまった。
先のブログに書いたように、「野中の清水」でお世話になったSさんの「是非、また熊野へ来てください。伊勢へ七たび、熊野へ三度という言葉もありますから」が耳に残った。
それで、来年の田植え時期にでも、中辺路の最後の部分・発心門王子以降をを歩き、帰りに、先の日程で行きそびれた花の窟を訪れることを考え出した。
そんなときに、この本に出合った。amazonで売価を見たら一円とある。送料は別として、試しに買ってみようという気になった。こうして、実際に我家に届いてみると、本当なので驚いた。何しろ、一円で本を購入した経験がなかったものだから。