上演前に駅近くの目黒川に立ち寄った。日本気象協会の開花情報では、昨日
(2010-3-31)の夕方時点で、七分咲きと出ていた。空は曇りでぱっとしなかったが、確かに七分咲きであろう。以下がその写真だ。やはり晴れていないと良い写真は撮れない。
演劇のほうは、半月ほど前に読売の文化欄で紹介されていたものだ。昨日が最終日で かもねぎショット公演・「舞踏会へ向かう三人の農夫の妻」であった。「ウッディシアター中目黒」というは、下北沢にあるような小劇場で、いかにも演劇ファンの集まるムード溢れる会場で、小規模なコンサートにも利用されそうだ。
限られた小さな舞台空間なのに、役者やダンサーが効果的に観客に訴えられるように、見事な構成になっていた。制作者の手腕が覗える。開演後の舞台転換とラストに利用されたカントリー風のバックミュージックは、パンチが効いて実に効果的耳に残った。役者たちも生き生きと演じていた。
帰りの電車の中で、彼らの生活はどのように支えられているのであろうかと、思いを馳せた。私の高校時代の同期生・金井君(故人で、元・劇団青年座社長)のように、それで食べて行けて、しかも、演劇界に名を残す者は、ほんの一握りであろう。現実の生活と生き甲斐追求というのは、生易しいものではないはずだ。そういう世界にいる者の永遠の課題かも知れない。