ところが、数日経って見上げてみると、また葉の色が変わっている。まったく、切っても切っても、あとを絶たない。
この暑いのに、梯子を持ち出し、細い枝に顔を突っつかれ、目指す高みの枝を探し当て、鋸で切り落とす作業は汗だくだ。切り取った枝に古い灯油をかけ燃やす。
ところが、炎が登りだすと、何処にそんなにいたかと思うほど、(中原中也の詩『正午』ではないが)ちっこいのが、我先に「ぞろぞろ 出てくるわ 出てくるわ」
こんなちっこい毛虫でも死ぬのは怖いらしい。彼らにも生存本能があるのだ。
ところが、数日経って見上げてみると、また葉の色が変わっている。まったく、切っても切っても、あとを絶たない。
この暑いのに、梯子を持ち出し、細い枝に顔を突っつかれ、目指す高みの枝を探し当て、鋸で切り落とす作業は汗だくだ。切り取った枝に古い灯油をかけ燃やす。
ところが、炎が登りだすと、何処にそんなにいたかと思うほど、(中原中也の詩『正午』ではないが)ちっこいのが、我先に「ぞろぞろ 出てくるわ 出てくるわ」
こんなちっこい毛虫でも死ぬのは怖いらしい。彼らにも生存本能があるのだ。