たかお日記

高尾紳路九段オフィシャルブログです

大村益次郎

2022-01-26 22:02:03 | 囲碁

コロナの勢いが増したので、

読書の時間が増えました。

 

最近、読んだ本で印象に残ったのは、

司馬遼太郎の「花神」。

 

囲碁の話しも、ちょくちょく出てきて

明治の大棋士、巌崎健造の名前も出てきます。

 

 

巌崎健造 - Wikipedia

 

 

 

 

 

その中でも、面白かったエピソードは、

主人公の大村益次郎が、江戸城で

囲碁を打っていたこと。

 

膨大な仕事を、夜に終わらせて

お昼は、ひたすら打っていたらしい。

 

相手が現れると、黙って黒石を引き寄せ

パチリと打ち出す。

謙遜でも何でもなく、猛烈に下手だったらしい。

 

 

囲碁の相手をしていた人々が、陰口に

「あのような弱さで、戦に勝てるのか?」

 

あるいは、正直な人(?)が

「なぜ、そのようにお弱くて碁をお打ちになります?」

大村益次郎は、

「左様。心気を休めんがためです。」

 

維新十傑にも数えられ、医者、学者、政治家、軍人。

蘭学にも精通し、「軍神」とまで言われた天才が、

囲碁がひたすら好きだったのに、

ものすごぐ下手だったのが、とても面白いです。

 

日本棋院の近く、靖国神社に

大村益次郎の銅像があるので

仕事のついでに、拝みました。

 

 

明日は、全く違う種類の本を

紹介しようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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