昨年3月にコンピューター囲碁ソフト
「アルファ碁」が登場し、棋士に衝撃が走りました。
最近は、日本の「Zen」や中国の「絶芸」という
強いソフトが出てきて、人間の碁も大きく変わりつつある。
まず驚いたのが、イ・セドル九段との対局で
黒1と打っておいて、黒3と手を抜く戦法。
下辺をひらかないとは、ビックリ!!!
人間には、まず気がつかない発想ですが、
打たれてみると、右下の黒3子は軽く、咎めるのは大変。
そして昨年末、「アルファ碁」の進化版「master」が
60局の棋譜を残してくれました。
そのおかげで、従来では考えられない打ち方が
見られるようになりました。
こちらは、人間同士の対局ですが、
世界最強の棋士、中国の柯潔九段が
「master」の手を採用し、
白6と異常な早さの三々入り。
個人的には、こんな時期に三々に入っても、
良くなるとも思えないのですが、結果は白の中押し勝ち。
プロ棋士みんなが、大なり小なり
コンピューター囲碁ソフトの影響を
受けていると思います。
とらえ方は、人それぞれでしょうが。
コンピューター囲碁ソフトのおかげで、
革命期に入っているような気がします。
これは、呉清源先生と木谷実先生が起こした
昭和初期の「新布石」の時期と似ているかも。
そして皆が、試行錯誤している
最中ではないでしょうか?
5月23日から、アルファ碁が再び
対局を見せてくれます。
今度は、どんな手が飛び出すか、
今からワクワクしています!!!