お詫びと訂正

昨日のブログの一文に
”「ノリピー釈放」”と載せましたが
この６文字の中に、なんと２つも間違いが！！！

さて、どこでしょう？？？？



















まず、釈放ではなく保釈ですね。



そして、もうひとつ。。。













「ノリピー」ではなく
「のりピー」ですね・・・

つまり、「ノリピー釈放」の中で
「ピー」しか合っていない訳です。
お詫びして訂正いたしますｍ(＿ ＿;)ｍ


今日は、「藤沢会」のお手伝い。
今回の名人戦挑戦手合は
注目度が高いようで、
第２局の解説をしてきました。


明日は、第５回大和証券杯
ネット囲碁オープン戦、
張豊猷七段との対局。
もちろん幽玄の間で生中継。
午後８時～となります。

皆様に楽しんでいただけるよう
いい碁が打ちたいですね。

名人戦第２局２日目

名人戦第二局は、井山八段が勝って
一勝一敗のタイに。

手合のない暇人は、棋院へ行って
勉強する予定でしたが、
昨日の夜から突然の腹痛(~_~;)。。。

今日は、横になりながら
「ノリピー釈放」のニュースを見ていました。
咽頭炎がようやく治ったのに
また体調を悪くして情けない限り。

夜には、身体が回復したので
名人戦第２局を並べてみました。






黒Ａと打った局面。
白Ｂがアタリですが・・・







実戦は、白１，３と細工をして
白５と一目ツナギましたが、
黒は、６から白３子を取り
黒12で、ＡとＢが見合いとなり
黒がはっきり優勢になったようです。
張名人に誤算があったのでしょうか？







一目を捨てて、白１，３なら
どうだったのでしょうか？

なんとなく、黒がやれそうですが
まだまだ、難しい碁では？

あるいは、ここで黒に
決定打があるのでしょうか？
腹痛の人間には、ワカリマセン
（と、逃げ道を作っておきます^_^;)



この碁は、井山八段の快勝と言ってよいでしょう。
これで、名人戦がますます面白くなってきました。

名人戦第２局

注目の名人戦第２局。
井山八段の先番で、ナダレが
２か所出来る珍しい布石。
張名人は、最近ナダレが多いですね。








さて、封じ手の場面です。
次の手（79手目）を井山八段が封じました。

次に白からＡと押さえられては不満なので、
常識的には、黒Ｂでしょうね。
第２候補ならば・・・黒Ｃでしょうか？


明日は、長～い一日になりそうです。
幽玄の間や、
ＮＨＫ衛星第２で生中継。
是非、ご覧ください。

お習字

久しぶりだったので
苦戦を覚悟しましたが、
自分でもビックリするぐらい
上手く書けました(^O^)

伝言

日本棋院　出版部　Ｓ藤様へ


今日、「基本定石事典」の
原稿を郵送しました。

「小目」は２度目の校正にもかかわらず、
訂正箇所が多く、申し訳ございません。

特に小ナダレは、私の不注意により
かなり多くの訂正があります。
何卒、よろしくお願いします。
Ｋさんにも、よろしくお伝え下さい。


Ｐ．Ｓ．
今年中の出版は、さすがに無理では？
遅くても、来年の４月ぐらいには
出版できるよう、ガンバリマス。

ルールは難しい・・・

昨日のブログの続きです。

石の生死で問題が起こった場合は、
死活確認なるものが行われます。
（初めて知った・・・・）

死活確認とは、問題の部分だけで解決します。
大きな特徴は、コウダテが立てられません。
しかし、（コウに対して）パスができ、
その時、相手がコウを解消しないと
コウを取り返す事ができます。
例えば・・・・







この図は、誰が見ても白死ですね。
白さんが、「コウダテが多い」
「両コウセキがある」など主張してもダメ。







「死活確認」では、部分の世界。
黒１に、白はパスするしかなく
黒３にも、コウダテが出来ないのでパス。
よって、黒５と取れば、白死が確認できます。

これは、あくまで「死活確認」ですから、
もちろん、実戦で黒１，３，５は必要ありません。






さてさて、本題。
「死活確認」で、黒１で白が死ななければ、
白からの手入れは不要。








黒１に白２だと、黒３に白はパスしかなく、
黒５にも、白はパスしかできず、黒７で白死。
だが、白２で・・・・






黒１に白２（！）があるようです。
黒は、次にＡしかなく、
続いて白Ｂと取った形が下図。







黒１、白２に黒は（コウについて）パス
続いて、白がＡやパスならコウを取り返せますが、






黒のパスに白１で、あら不思議。
２つ前の図に戻り、ひたすら循環します。

ただ、この循環をよく見ると、
黒のアゲハマ３子、白のアゲハマ２子。
循環するたびに、白が１目損なのです。


日本囲碁規約の死活例23に似た形が。
その死活例23の冒頭に、
「第七条第１、２項及び第一条の碁の目的により」
とあります。
第一条の碁の目的は「地の多少を争う」ですから
この循環は、認められないということ。


日本囲碁規約の創始者、酒井猛九段は
この形に気づいていました（これには脱帽）。

委員会の多数決でこの循環を
認めないと決めたそうです。
（碁の本質から外れる為でしょう）

酒井九段曰く、
「きちんと図を出せば、わかりやすいけど
いちいち図を出すと、日本囲碁規約の本が
重くなってしまうので・・・」とのこと。


結論としては、







このままでは、上の死活確認で白死。
よって白から１（黒Ａにさらに白１）
と手をいれなければならない。

潘善七段（黒）対大橋拓文四段戦は
黒１目半勝ちが結論。
僕も知らないルールが沢山あるんですね・・・

ひま。。。。

来週、再来週と手合が無し。
（９月１９日に大和証券杯がありますが）
負けすぎて、暇人になったもよう(-.-)
しかも、特に用事もありません。


ヒマなので、ドラクエⅨ・・・
いや何でもないです。
「基本定石事典」の校正に励みます！！！


一昨日の、対局終了後
棋士控え室での話題をいくつか。

先日の名人戦第１局ですが
最終盤、井山八段にワンチャンスあったようです。

解説の河野臨九段に教えてもらいました。
かなり難解とはいえ、僕もイイカゲンですね・・・
詳しくは、朝日新聞の観戦記でどうぞ。


そして、なんと言ってもルール問題。
ひろふみのブログで盛り上がって（？）いるあの形。





潘善七段(黒)対大橋拓文四段戦
左下の形です。
（実戦とは、多少違いますが、同じことです）

問題を整理すると・・・・

ここで、黒Ａと打てばコウですが
コウダテは、白のほうが多いので、やれません。







白から、手を入れる（黒Ａを防ぐ）と白１ですが
黒Ｂにも、さらに白１と手入れが必要。
アゲハマを３目取られてしまい、
黒１目半勝ちになります。







黒から手を入れると１，３ですが
これなら、アゲハマが１目なので白半目勝ち。
つまり、勝敗が入れ替わるので、
大問題となったわけです。



プロでも、見解が分かれたこの形ですが、
棋士控え室に現在の日本囲碁規約の創始者、
酒井猛九段がいらっしゃったので
詳しく教えていただきました。

僕も、何度か繰り返し聞いて、
ようやく理解する事が出来たこの形、
続きは、また明日のブログで・・・

昨日の対局

十段戦本戦・李沂修七段との対局（黒）





黒Ａと打った局面。
布石で白が遅れた感じがあり、
”やや打ちやすいかな？”
と思っていました。

一方、相手の李七段は、
相当苦しいと思っていた様子。

白１は、勝負手。
黒は、２と打つよりありません。
ここで、白Ｂなら黒Ｃで
何事もありませんが・・・





白１，３が手筋。
ここで、黒Ａは、白Ｂで最悪。





実戦は、勢い黒１～７と変化。
まずは、左辺の白地を荒らし、
白８には、黒９で
この石さえシノげば、
なかなか負けない形勢。


この後、順調に打ち進め、
最後少しバタバタしましたが、なんとか勝ち。


十段戦は、敗者復活方式なので
少々複雑ですが、
挑戦権まで、とりあえずＭ２。
少し楽しみです。。。

明日対局

明日は、十段戦本戦
李沂修七段との対局です。


また、幽玄の間では
第57期王座戦挑戦者決定戦
依田紀基九段 VS山田規三生九段の
生中継があります。

他にも、棋聖リーグ等の重要対局も多く
明日の棋院は、熱く長い一日でしょう。。。

＠おめでとうございます＠

今日は、嬉しいニュースが(^０^)
昨日に引き続き映画の話題ですが・・・

モントリオール映画祭で、
根岸吉太郎監督の「ヴィヨンの妻」が
最優秀監督賞を受賞！！！

どの新聞社の記事を貼ればいいのか
わからないので・・・こちらを

いつもは、飄々とした根岸監督ですが、
さすがに、やや石が重たい感じ・・・
（ネクタイしているのを初めて見た）

しかし、キチタロウ・ネギシのどこが
フランス語っぽいんでしょうか？？？
ともかく、おめでとうございます。