昨日は大学に帰ってきて初のケースカンファレンスの担当でした。毎週水曜日の医局会前に、2名の担当者が教育的な症例を選んで、学生~研修医~若手向けに症例提示を行うカンファレンスです。
若手も、自分の勉強のためにスライドを作って発表していきます。
今回僕の提示した症例は、両側副腎腫大の症例。CTではその他の部位に病変が無く、少し鑑別に迷ったのですが、MRIでは、その疾患として比較的典型的な所見を呈していました。
画像自体は副腎という部位に特異的な所見を呈するわけではありません。
結論から言うと悪性リンパ腫の症例です。
MRI画像(特に拡散強調画像)も典型的なのですが、臨床症状(副腎不全、血液所見の異常)を知っておくことが有用なので、提示しました。
参考文献は下記です。
サブタイトルは、「副腎のすべて」。病理から臨床から、画像からIVRまで広くまとめてあります。
簡単にまとめると
・副腎原発の悪性リンパ腫は稀である。
・副腎へのリンパ腫浸潤は比較的多く見られる。
・病理学的には、Diffuse large B cell typeが多い。
・画像所見は、他部位の悪性リンパ腫と同様である。
・副腎転移と比較して、副腎不全兆候を伴うことが多い。
・肝機能異常、高LDH血症、汎血球減少などの血液所見の異常を伴うことが多い。
このようなところでしょうか。
もう1症例は、irie先生のファイルからで、漿液性嚢胞腫瘍の症例でした。機会があれば、ご紹介します。
来週は遅い夏休み
若手も、自分の勉強のためにスライドを作って発表していきます。
今回僕の提示した症例は、両側副腎腫大の症例。CTではその他の部位に病変が無く、少し鑑別に迷ったのですが、MRIでは、その疾患として比較的典型的な所見を呈していました。
画像自体は副腎という部位に特異的な所見を呈するわけではありません。
結論から言うと悪性リンパ腫の症例です。
MRI画像(特に拡散強調画像)も典型的なのですが、臨床症状(副腎不全、血液所見の異常)を知っておくことが有用なので、提示しました。
参考文献は下記です。
画像診断 (Vol.26No.10)秀潤社このアイテムの詳細を見る |
サブタイトルは、「副腎のすべて」。病理から臨床から、画像からIVRまで広くまとめてあります。
簡単にまとめると
・副腎原発の悪性リンパ腫は稀である。
・副腎へのリンパ腫浸潤は比較的多く見られる。
・病理学的には、Diffuse large B cell typeが多い。
・画像所見は、他部位の悪性リンパ腫と同様である。
・副腎転移と比較して、副腎不全兆候を伴うことが多い。
・肝機能異常、高LDH血症、汎血球減少などの血液所見の異常を伴うことが多い。
このようなところでしょうか。
もう1症例は、irie先生のファイルからで、漿液性嚢胞腫瘍の症例でした。機会があれば、ご紹介します。
来週は遅い夏休み
