前回頭蓋底解剖 頭蓋底の主な経路に引き続き、3Dで確認できる構造を眼窩から見てみました。
左眼窩です。前回上手く描出できなかった、視神経管を正面視できるように少し角度をつけてあります。上眼窩裂と視神経管は、optic structにより分けられています。

更に右方に角度を付けて、眼窩外側をカットし、下眼窩裂から翼口蓋窩の連続を示しています。

各経路の内容物と、交通は前回記事を参照してください。
ここでは、眼窩を構成する骨を書きます。
<眼窩の構成骨>
・上壁前方:前頭骨
後方:蝶形骨小翼
・外側壁前方:頬骨
後方:蝶形骨大翼
・下壁大部分:上顎骨眼窩面
後方の一部:口蓋骨眼窩突起
・内側壁:篩骨眼窩板、涙骨、蝶形骨
上眼窩裂および、翼口蓋窩については多数の重要な内容物が含まれているので、もう少し書き込んで行ければいいなと思っています。それぞれの構造事態も複雑で面白いので、その辺りが伝わるような絵が出来るように頑張ってみます。
参考図書も前回同様、高橋昭喜編 脳MRI1.正常解剖 です。
左眼窩です。前回上手く描出できなかった、視神経管を正面視できるように少し角度をつけてあります。上眼窩裂と視神経管は、optic structにより分けられています。

更に右方に角度を付けて、眼窩外側をカットし、下眼窩裂から翼口蓋窩の連続を示しています。

各経路の内容物と、交通は前回記事を参照してください。
ここでは、眼窩を構成する骨を書きます。
<眼窩の構成骨>
・上壁前方:前頭骨
後方:蝶形骨小翼
・外側壁前方:頬骨
後方:蝶形骨大翼
・下壁大部分:上顎骨眼窩面
後方の一部:口蓋骨眼窩突起
・内側壁:篩骨眼窩板、涙骨、蝶形骨
上眼窩裂および、翼口蓋窩については多数の重要な内容物が含まれているので、もう少し書き込んで行ければいいなと思っています。それぞれの構造事態も複雑で面白いので、その辺りが伝わるような絵が出来るように頑張ってみます。
参考図書も前回同様、高橋昭喜編 脳MRI1.正常解剖 です。
頭蓋骨については少しだけ勉強した覚えがありますが、恥ずかしながら名称と位置くらいしか解らないので少し質問させてください。
眼窩のCTでは薄い骨は透き通ってしまうのですか?内壁の骨の描出ってこういう感じなのでしょうか?
記事で出しているCTは、コンピュータで、ボリュームレンダリングという処理をしています。いろいろな出し方があるのですが、今回使った処理では、眼窩内側壁や、篩板といった薄い骨が透けて見えてしまいます。透き通って見えない処理もあるのですが、そうすると、ちょっとウルサい絵になっていしまうので、こうしてみました。
ただし、人によっては眼窩内側壁が一部欠損しているという変異もあるので、手術の予定があれば、読影レポートにコメントする場合もあります。
もう少ししたら、アトラスの続きを作っていこうかなと思っています。
また、遊びに来てください!
お忙しい中お返事ありがとうございました。
もう少しお教え頂きたいのですが、眼窩内側壁や、篩板が透けて見えるこの処理方法でも、一部欠損などの異変がある場合、先生方には解りやすいでしょうか?
ちょっと気になっているもので、すみません。
菜の花、可愛いですね~♪
ちょっと説明不足でした。ごめんなさい
今回出している、3D画像は通常の診断にはあまり用いていません。普段は、輪切り(水平断、あるいは再構成した冠状断)の画像で診断をしています。やっぱり、ボリュームレンダリングなどは元の情報を大分加工するので、微妙な病変は消えてしまいますので。
この辺りは、カテゴリー「再構成画像について」にありますので、よろしければご覧下さい。
佐賀では先週あたりが、菜の花満開!でした。河川敷が綺麗でしたよ。
貴重な情報がたくさんあって、とても参考になりました。
河川敷に満開ですか~、暖かな風を感じますね。
孔子の言葉、なるほどと思いました。
奥が深いですね…