佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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2011.07.01

2011年07月03日 23時04分52秒 | 研究会・学会
佐賀CT・MRI研究会へ出席してきました。
遅ればせながら、感想を。

ショートレクチャーは中園貴彦先生の凱旋公演「HIV感染に関連した心血管病変のCT,MRI所見」でした。

最新鋭の機器で撮像されたきれいな画像を見ることができました。
タイトルの中身も興味深かったのですが、留学中の楽しそうな雰囲気が伝わる写真も良かったです。なかなか海外留学の話を聞く機会がないので、刺激になりました(予定はありませんが…)。
それにしても、バックトゥーザフューチャーのような自家用車の写真には笑ってしまいました。
ブロックとジャッキでは、タイヤ4本とは釣り合わないですよね。

特別講演はあの、東京大学准教授 赤羽正章先生「失敗に学ぼう」。

期待以上の内容でした。読影に関するエラーを認知科学的にアプローチする方法というのは以前から興味があったのですが、読影を行い結果を返すまで(というより主治医に伝わるまで)のステップを多段階に分けて、それぞれについて実例と科学的根拠を非常に明確に示していただきました。
どういったミスを起こしやすいのか、を自ら把握するのは非常に難しいことです。他者から教えてもらえる環境作りをすることは非常に重要だということを再確認しました。
運転免許講習のときのように、認知心理学を応用して「どのようなエラーを起こしやすいのか」という適性検査のようなものが開発できると面白そうです(すでにあれば教えてください!)。
また、単に読影を行う技術だけでなく、どのように伝えるのかを文体に踏み込んで語っていただいた点は、伝統的な教育を受けてこられた先生はとって大いに共感されていたようです。

大満足の研究会でした!

ちなみに、僕のよくするミスは…
左右間違い。忙しいときに頻発します。右と思いながら、左と打ったり、完全に左右を失認していることすらあります…自分でもよく分かっているので気をつけるのですが、気をつけて読んでいる時点で間違っていることも。
ダブルチェックで教えてもらえる時は良いのですが、そうでない時はどうなっていることか…
何か良い対策方法をご存知の方は教えてください。

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