熱心な化学科の学生

ある時、実験を失敗した学生が居ました。
劇薬の被曝による火傷で、搬送されました。全治３週間だそうです。

実験を一緒にしていた班員は、彼を頼りにしていました。彼は賢くて、班員に気配りが出来て、何より熱心だったのですから(^o.)

ある日、班員は予定していた実験操作が終えられず、試薬を残したままで実験室を離れました。
班員の一人は、ドラフト(試薬を仕舞う設備)のガラスに、残念そうな表情を浮かべた彼を見たそう。

その日の晩、その班員が実験室に忘れ物を取りに向かうと、なんとドラフトの前に座る彼がΣ(°□．;)
熱心に操作を進めています。班員は彼を手伝い、無事に操作を終えました。直後、実験中に彼が来ていた白衣は寝巻に変わり、彼は満面の笑みでスッと消えて行きました。

彼は、予定通り３週間後に退院してきたそうです。
きっと彼の実験に対する熱心さが、生霊になって現れたのでしょうo(^-.)o