ある時から、電信柱の上によじ登って「あーあー」と叫ぶ男が出現したのだ。黒ずくめの扮装から、近所の人々は「きっとカラスの真似でもしているのだろう」と噂していた。
そんなある日、その男がなに食わぬ顔をして歩いているので、常々うるさいと思っていた近所の人間が「ちょっとあなた、カラスの物真似止めてくれる?うるさいんだけど」すると男は超然と答えた。
「それは只のため息ですから…」 完
~saito sekaiの解説~
つまり、奥さんが買っても当たらないというお告げだったんですね・・・。
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