🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/7/4

2019-07-10 |  ├びわこ学園

七月に入ってすぐの、あと数日で七夕という日に、びわこ学園での活動を行いました。
各病棟では、七夕にちなんだ絵本やクラフトを加えました

すべての病棟で「たなばたさま」を唄いました。
♪ささの葉さらさら ♪ のきばにゆれる♪ お星さまきらきら‥‥♪
優しいフレーズ心地の良いリズム びわこ学園ととてもマッチしていると感じました


今回第3病棟では、一人の利用者さんの“還暦のお祝いの会”に参加させて頂くことができました。
還暦を迎えられたのが、活動でも何度も関わらせて頂いている方だったので、感慨深いものがありました

会の内容は、職員さんたちの「おめでとう」「よかったねという気持ちを、幾重にも尽くされたものでした
お一人お一人をどんなに大切にされているかが、ひしひしと伝わってくる時間を過ごさせて頂きました。
心から感謝感謝です。




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人に関わらせて頂きました。

【活動の内容と様子】Kさん
今回は、以前にも関わらせて頂いたことのある、クリスチャンの方と過ごさせて頂きました。
以前は、ご家族と教会へ行ったりされていたそうで、聖書や賛美歌がお好きだそうです。
前回関わらせて頂いた時も、聖書を読むと目を開けられて、読むのを止められないと感じるくらい聞いておられました。

今日も、聖書を読ませて頂きました。
聖書をどう読んだらいいか分からないので、絵本の時と同じように、心を込めて読みました。
途中で、他の絵本を読もうかとも思いましたが、今日は、聖書だけを読みました。
身体を動かすことができない方ですが、耳では聞いて頂いているように感じました

切りがいいところで読み終わり「もうすぐ七夕ですね〜」等とお話したりしました。
するともう一人の担当が唄う「たなばたさま」が聞こえたので、私もそれに合わせて口ずさみました


【活動の内容と様子】Mさん
今回、初めてMさんと関わらせて頂きました。
Mさんは、目が見えない方で、伺った時には眠っておられるようでした。
暫く手を握らせて頂いて、Mさんがどんな方なのか自分なりに感じてみようと静かに過ごしました
途中で手に浮腫があることに気づき、握るのは良くないかと思い、私の手の上にMさんの手をのせさせて頂きました。

そして「星につたえて」という絵本を読みました。
とても素敵な内容の絵本なので、聞いて頂いていたらいいなと思い、ゆっくりと落ち着いた気持ちで読みました

「たなばたさま」を何回か唄わせて頂きました
静かな曲調にのせてを感じて頂けたらいいなと思って今回は唄わせて頂こうと思っていた曲です
そして、雨の季節らしい絵本の「おじさんの傘」と「あめのひのただいま」を読みました。
それから「うみ」「しゃぼんだま」も何回か唄わせて頂きました。

開始の時よりも、瞼が開いてこられたようだったので、もしかしたら起きて聞いてくださったのかなと思いました
今日は、静かに心地良く過ごしてくださるといいなという気持ちで、進めさせていただきました。



【活動の感想】
・Kさんは、常に上を向いておられ、身体も顔も横に動かすことはできない方です。
でも、目は開いておられて、耳も聞こえていると、職員さんが教えてくださいました。
今度お会いする時には、お好きな聖書に書かれている一文一文を、もっと心地良く聞いて頂けるようにしたいと思いました。
そのために、聖書でなくても、絵本や色々な文章を、心で感じながら、ゆっくりと読む練習を続けたいと思います。
・Mさんは、眠っておられるようでも、眠っておられない時があると、職員さんからお聞きしました。
また、目は見えなくても、で、ちゃんと聞いて感じておられるのだそうです。
職員さんは、Mさんが常に出しておられる舌のわずかな動きで、Mさんの反応を見ておられるそうです。

ご自分の感覚で感じようとされているMさんも、Mさんを常に察しようとされている職員さんも、すごいと思いました
・これから「どうぞよろしくお願いします」と伝えさせて頂きましたが、伝わっているならいいなと思いました。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
体調が優れない方がおられるそうで、いつもより少ない6名の利用者さんが待っていてくださいました。
職員さん2名と、職場体験されている2名の中学生さんもおられました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「たなばたさま」
*〔紙芝居〕「天の川にかかるはし」
*〔触れる感じる〕 画用紙に七夕飾りを貼る
 画用紙(A3)に“彦星”と“織姫”と“星”を付けて頂く。
 様子を見ながら何度か回らせて頂く。
*〔触れる感じる〕 布遊び 〜夜空に輝く星を見上げる
 ブルーの布(夜空のイメージ)に、星(金色の折紙)を付けたものを使用。
 「きらきらぼし」♪を唄いながら、布を頭上に広げ、ゆらゆら揺らしたりして感じて頂く。一人ずつ回る。
*〔触れる感じる〕 “笹”の七夕飾り
 七夕飾り:シャツ(男性)・ワンピース(女性)・星やひし形の飾り等
 飾りを選んで頂き、笹に飾って頂く。一人一回。

最後に完成した“画用紙”“笹”七夕飾りを見て頂きました。
ある利用者さんは、指をさして「これ〜これ〜」と言われながら、笑っておられました

職員さんだけではなく、中学生の方にもお手伝いして頂きました


【活動の様子】
〔歌を唄う〕
・唄っていると、目を薄く開けられる方や、両手や顔を左右に動かされる方もおられました。
・ある方は、最初は優れないご様子でしたが、次第に表情が出てきて手拍子もされていました。
〔触れる感じる〕 画用紙に七夕飾りを貼る
・担当の一人が、画用紙を持ち、もう一人が星を選んでもらい、貼って頂きました。
利用者さんの手に、職員さんが、上手に手を添えてくださり、貼ってくださいました
ある方は、星をゆっくりつかみ画用紙に貼り、それを手で押さえてくださいました。
続けて星を3個貼ってくださり、そして織姫を見つけ笑顔になられ、それも取り貼ってくださいました

・ある方は、手にミトンをされていたのですが、職員さんが「せっかくだから」と外して、手を添えられていました。
嬉しそうにされているように、感じました
ベッドで寝ておられる方も、星を指先ではさんで、職員さんに手を添えてもらって貼っておられました。
・飾りとして準備した、星&彦星&織姫などの、ほとんどを貼って頂くことができました
〔触れる感じる〕 布遊び
ある方は、いつもよりも手を高く上げられ、布に貼った星をつかもうとされていました。
・手を、パタパタされる方もおられました。
・ベッドに寝たままの方は、目線の先のあたりに持って行き、ゆらゆらしました。
・今回、少し調子を崩して寝ておられた方も、職員さん促されて、目を開けてじっと見てくださっていました。
〔触れる感じる〕 “笹”の七夕飾り
・職員さんが、笹を持ってくださって、お一人お一人に飾りを付けて頂きました。
・皆さんが意思表示をされて、お好きな色を選ばれていました


【活動の感想】
職員さんは、物をつかめない利用者さんの手の上で、折紙(七夕飾り)をゆっくり押さえたり、摩ったりされていました
ゆっくりと時間をかけて利用者さんに寄り添い、丁寧に感じてもらっておられる様子に、心打たれました。
『触れて感じて頂く』時に必要な、真摯な姿勢を教えて頂いたと思います
・つかんだり、つまんだり、それを貼ったり等、少しでもご自分で行われると、とても生き生きされるように感じました。
・初めて行った布遊びの、布のゆらゆらが利用者さんに親しみやすかったように感じ、また行いたいと思った。
・最近は、当日の準備の時から、楽しく過ごさせて頂いている。
今回も、利用者さんお一人お一人のことを思い浮かべながら、楽しみながら相談して進めることができた。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、第3病棟さん全員で、ラッコグループのUさんの還暦をお祝いされる会が催され、私たちも参加させて頂きました。
利用者さん約40名、職員さん約20名、Uさんのお母様と妹さん、職場体験の中学生さん2名)

お祝いの会は、前半30分は第3病棟さんがお祝いの企画を行われ、後半30分は私達の活動をさせて頂きました。

私たちは、事前に連絡を頂いていて、始まる前にも、司会をされる職員さんと打合せをさせて頂きました。
七夕にちなんだ、紙芝居や絵本などを準備していきました
多人数ということで、紙芝居はスライドでも同時に映して頂くことができました


【前半の様子】
還暦を迎えられた、Uさんの幼い頃から現在までの写真が、スライドで紹介されていました
また、Uさんに関わられている方々からのメッセージの冊子色紙が、贈られていました。
病棟の課長さんや、お母様からのご挨拶もありました。
また、Uさんと幼い頃から、びわこ学園で一緒に過ごされている、利用者さんもお祝いの言葉を伝えておられました


【活動の内容】
私たちの自己紹介をした後、Uさんへのお祝いの言葉を伝えさせて頂き、皆さんへご挨拶して始めました。

*七夕飾りを楽しむ  “笹の七夕飾り”
 利用者さんお一人お一人の所まで、持って行って見て頂く。
*紙芝居 「こねこの七夕まつり」
 同時にスライドに映して頂きながら〜
*歌を唄う 「たなばたさま」
*絵本を読む 「ころころころ」 (大型絵本)
*絵本を読む 「こけしがこけて」

スライドに映し出される紙芝居を、たくさんの利用者さんが見ておられましたよかったです

以前から読ませて頂きたいと思っていた「ころころころ」を、特別な日に読むことができました


【活動の様子】
〈七夕飾りを楽しむ〉
・当初は、七夕飾りを選んで、笹に付けて頂くことを考えていたが、多人数だったので、見て頂くことにした。
・近くまで持って行くと、揺れる飾りを見ておられる方、パァ〜っと笑顔になられた方と、楽しんで頂けた
・目がご不自由な方は、笹のサラサラという音を聞いておられるようだった。
キラキラとした飾りを、目で追って見てくださっている方が何人もおられた
・職員さんが「あちらの方が、見ておられるから行って下さい」と、促してくださりして、動きやすかった。
〈紙芝居〉
・後ろにおられる方にも聞こえる様に、いつもより大きな声滑舌よくを心がけて読みました。
〈絵本を読む〉 「ころころころ」
・とても絵が美しい絵本なので、皆さんに見て頂けるように、1ページずつ、ゆっくりと三方向に向けながら読みました。
・絵本の「間」のようなものを味わって頂きたいと思い、一文字ずつ「間」を取って読みました。
大勢おられる部屋は静かで、皆さんがとても絵本に集中しておられるのを感じた
〈絵本を読む〉 「こけしがこけて」
・絵本を持って移動しながら、読ませて頂きました。


【活動の感想】
* 前半 *
・Uさんの幼い頃から今までのスライド写真には、Uさんのニコニコの笑顔と、職員さん達の笑顔がいっぱい映っていた
どの笑顔も、とても素晴らしいかった 今まで何度も関わらせて頂いてきたUさんの、幼い頃からの姿は心に響いた
・Uさんは、5才からびわこ学園で過ごされていて、学園の皆さんは本当に家族同様なんだなと思いました。
お母様が、びわこ学園の職員さんに伝えられていた「今まで何一つ心配した事はありません」という、感謝の言葉が心に響いた
・お母様も妹さんも、穏やかな表情でUさんを見守っておられました。
Uさんとずっと一緒に過ごされてきた利用者さんに、職員さんがマイクを向けられると、何度も「おおーおおー」と言われていた
職員さんが「今までの思いが詰まってますね〜」と言わていたが、本当にそうなんだろうなと胸が熱くなった。
* 後半 *
・あんなに大勢の皆さんの前で、紙芝居や絵本を読ませて頂いたのは初めてで、とても緊張してしまった。
でも、それ以上に、とても温かく幸せな時間を過ごさせて頂き、心からありがたいと思った
・初めての経験ということで、担当二人で相談しながら、試行錯誤して準備することができた。
そういう意味でも、とても得難い機会を頂いたと思う。この経験をまた次に繋げていきたい。





活動を継続させて頂いていると、色々な機会に得難い経験させて頂くことができます。
今年は、ボランティア交流会があり、そして今回、第3病棟さんでは還暦のお祝いの会に参加させて頂きました。

そこで出会う人たちと交流させて頂く時間は、とても充実した楽しい時間です
これからどんな機会に出会わせて頂けるのでしょうか〜楽しみです


(活動の準備風景です