🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/2/21

2019-02-26 |  ├びわこ学園

二月の2回目の活動を行いました。
もうすぐ、ひな祭りということで、2病棟と3病棟では、それにちなんだ内容の活動を考えました。

また、全病棟で季節の香りを試して頂きたいと思って、菜の花・桃の花・花紙のお花を準備しました
花紙のお花は、精油(ブレンド)で香りを付けたものと、香りを付けないものも持参しました。

生花などを持ち込ませて頂くことは、事前に許可を取って行いました。



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、全体としての活動はなく、担当二人はそれぞれ、最初からお一人に関わらせて頂きました。

【活動の内容と様子】Kさん
Kさんは、以前にも関わらせて頂いた方です。
呼吸器を付けられていて、大きく動かれることもない方で、この日も、寝ておられました。
始めに、桃の花や菜の花、また花紙のお花を、お鼻に近づけてみましたが、同じように寝ておられました。
それから、持参した絵本を一冊、読ませて頂きました。
途中で来られた職員さんが、起こそうとされても寝ておられました。

それで、Kさんのお部屋にあった、聖書を読ませて頂くことにしました
クリスチャンで洗礼を受けておられることは、以前に、職員の方からお聞きしていました。
賛美歌の本もありましたが、唄える歌がなく、聖書は、簡単に書いてあるもので、読みやすいものでした。
暫く読んでいると、Kさんが、目を開けておられました

最初は、普通に起きられたのか、聖書を読んだことで起きられたのか分かりませんでしたが、
終わりには、読むのを止めるのを申し訳ないと感じるくらい、聞いておられるようでした


【活動の内容と様子】Aさん
Aさんは、以前に一度、関わらせて頂いた方でした。
先ずは、持参したお花に触れて頂こうと思って、ご挨拶をして、手を触らせて頂きながら、
「もうすぐお雛祭りですね。春を感じる、お花を持ってきました。」と、伝えさせてもらいました。
そして、お花を鼻に近づけたり、手に”ちょんちょん”と触れて頂いたりしました。
そんな中、眉間にシワを寄せられたりしたので、香りは好まれないのかもと思い、絵本を、読むことにしました。

前回お会いした時に、”楽しい絵本”を喜ばれた印象だったので、先ずは、雛祭りの絵本を読みました。
次の絵本では、表紙から、喜んでおられるような声(笑い声?)を出され、目の輝きも違ったので、
”この絵本はお好きかもしれない”と思って、1ページ毎に、隅々まで説明しながら読み進めました。
この絵本には「そろそろじゅんびはいいかい〜」という言葉が、繰り返し出てくるのですが、
この言葉が出てくる度に、大きな声で笑われていました

途中で「うれしいひなまつり」「小鳥の歌」を、唄いました。
”ピピピピピッピチクリピッ”のところで、またとても笑われていました

最後は、静かに「ありがとうございました。また来ます。」と、手を握らせてもらって挨拶しました。
Aさんも、静かにそれを聞いてくださってるように感じました



【活動の感想】
・今回、「現場に行って、一つ一つ、考えていこう」という、スッキリした気負いのない気持ちで行けたように感じる。
そのお陰で、今までよりも余裕のある落ち着いた気持ちで、利用者さんの様子を見ながら対応できたと感じる。
・今日、私が感じたことは、本当にそうなのかどうかは、分からないが、、、、
とてもたくさん笑って頂いたことで、私も、良かったと感じることができ、元気を頂くことができたと思う。
・利用者さん、お一人お一人で、好まれるものも、表現も、大きく違っておられると改めて実感した。
お一人お一人と、お知り合いになることを楽しみながら、丁寧に対応できるようになりたいと思う。



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回の第2病棟は、ぼのぼのグループさんの、9名の利用者さん(初めての方1名)と関わらせて頂きました。
職員さん3名とスタッフさん1名で、7名の実習生さんが見学されていました。

前回から始めた、〔紙芝居〕〔絵本読み〕〔触れる感じる〕の、カードを使いながら進めていきました。
カードをお見せする時には、も鳴らして、お知らせしました


【活動の内容】

*ご挨拶 自己紹介しながらご挨拶した後に『切手のないおくりもの』を唄う
*雛祭りの説明 お内裏様・お雛様・三人官女・五人囃子、五人囃子の持ち物(写真)をお見せしながら
*歌を唄う 『うれしいひなまつり』の歌
*〔紙芝居〕 『おひなさまのないしょばなし』
*〔触れる感じる〕 桃の花・菜の花・花紙で作ったお花(香り付き)
*〔絵本を読む〕 大型絵本『もこもこもこ』
最後にもう一度、職員の方も一緒に『うれしいひなまつり』を唄って、終了しました。

お内裏様・お雛様・三人官女・五人囃子は、すべて担当が、折紙で作って持参しました
カードにも、今回の活動の内容にちなんだ”飾り”を、折紙で作り取り付けました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・紙芝居の一枚が不明となるハプニングがあったが、落ち着いた後は、耳を傾けてくださっているように感じた。
〔触れる感じる〕
・担当二人分かれて、桃の花と菜の花を一種類ずつ持って、両端から利用者さんの所を回りました。
・菜の花の香りは、きつい感じだったので、お顔から随分離した所で、左右にゆっくり動かすと目で追っておられました。
・菜の花の鮮やかな黄色を、じ〜っと見つめておられる方もおられました。
・シャイとお聞きしている利用者さんが、菜の花を見つめた後に、ぱ〜っと笑顔なられました。初めて見させて頂いた笑顔でした。
・桃の花の蕾を近づけて、香って頂いたり、また、花びらが5枚あることや、枝から花が咲くこと等を説明しました。
目線を上げて、聞いてくださっている利用者さんが何人かおられました。
・花紙で作ったお花を、耳に近づけて、シャカシャカの音を聞いて頂き、こんな八重の桃の花があることを説明したりもしました。
〔絵本を読む〕
・耳を傾けてくださっているなと感じた。
〈その他〉
・皆さんが、歌がお好きのように感じる。職員の方々が手拍子を取ってくださり、さらに、全体で唄っているような感があった。
・折紙のお雛様関係のものや写真等を、お一人お一人にお見せしながら説明したが、興味を持たれていると感じる方もおられた。


【活動の感想】
・今回は実習生さんが見学しておられて、部屋に入ると、いつもより多い人数で少し緊張してしまいました。
これから、このような状況を、楽しめるくらい大らかな気持ちで臨みたいと思う。
・今回の紙芝居で1枚のページが抜けていて、中断したことは、利用者さんはどう感じられただろうか?!
すぐに対応できたし、その後は集中して聞いて頂けたと感じているが、中断がなかったらもっと楽しんで頂けたと思う。
紙芝居の読み方などは、さらにメンバー全員と意見交換をしながら、さらに良いものにしていきたい。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、クレヨングループさんに入らせて頂きました。
8名の利用者さんが待っておられて、職員さん達のほか、今回は、数名の実習生の方が見学されていました。

今回は、もうすぐやってくるお雛様のお節句を、いっぱい楽しんで頂きたいと思いながら、準備しました
先ず、皆さんに自己紹介をかねてご挨拶をさせて頂いて始めました。


【活動の内容】
*紙芝居 『ポンコちゃんのおひなさま』『なぜ、おひなさまをかざるの?』
*触れて&香って 桃の花・菜の花・花紙で作ったお花(香り付き)
*台紙に貼る お内裏様とお雛様を、台紙に貼って頂く
*歌を唄う 『うれしいひなまつり』『はるがきた』の歌
*絵本を読む 『ぼんぼらみん』〜絵がはっきりしていて楽しい絵本

お内裏様とお雛様は、はっきり見分けられるような、色の折紙を選んで作りました
台紙には、華やかさが出るよう金屏風を付け、飾りやすいようにも取り付けました


【活動の様子】
〈触れて&香って〉
・担当二人で一緒に、お一人ずつ順番に回って、触れて頂きました。
・桃の花を、目の不自由な利用者さんの顔の前に持っていくと、お顔が緩んだように感じました。
・菜の花の香りには、顔をしかめたり、背けられる方が多く、好まれないようだった。
・精油の香りがキツクないよう、花紙の花を顔から離してフワフワ動かした。反応は様々で、香りは嫌ではないように感じた。
( 笑顔になられたり、「ん〜?」という顔をされたり、少し興奮されたり )
・職員さんと一緒に握った手をゆっくり開かせて頂くと、菜の花を、持ってくださる方もおられた
自分の順番が待ちきれないご様子の利用者さんがおられ、足をバタバタされたり、体を前後に揺らされたりしていた。
ご自分の順番が来ると、とても美しい笑顔をされていて、職員の方も「今日は本当に笑顔が良く出ますね〜」と言われていた。
職員さんも笑っておられて、部屋中が暖かい幸せな空気に包まれたように感じた
〈台紙に貼る〉
・折紙で作ったお内裏様とお雛様を、お一人ずつ、準備してきた台紙に貼って頂き、それをプレゼントしました。
お一人お一人に手を添えさせて頂きました
・パーンと、手で、力強く貼ってくださった方もおられました。
・表情をあまり出されない方が、チラッチラッと、私たちや台紙の方を見てくださっていました
・硬く握った手や肘を緩めて、少しでも折紙に触れられると、職員さんが「すごい、すごい」と、手を叩いて喜んでおられました。
〈歌を唄う〉
・いつも指揮をしてくださる方が、今回も嬉しそうに指揮をしてくださいました
・ご機嫌が優れない様子だった方も、動きを止められて、少し柔らかい表情になられていました。
・歌の時は、皆さんが、表情が柔らかくなられるように感じた


【活動の感想】
好まれない香りの時は、皆さんが似たような反応をされたが、好まれる香りの時の表情や様子は、お一人お一人違うと感じた。
・今回、皆さん表情が豊かだな〜と思いました。
なんとなくですが、ワクワクした気持ちを持っていてくださったように感じました
・職員さんが「歌が好きなので、歌の時、落ち着きましたよ〜」と、終わってから教えてくださいました。
本当に皆さんが歌がお好きだと感じたので、歌が多い活動や楽器を使った活動を、考えていきたいと思った。






今回、季節の”生花”を使った活動をさせて頂き、いくつか気づくことがありました。
特に、利用者さん達は、”香り”を、私たちよりも、クリアーに感じられていると思った点は、心に留めたいと思います。

”香り”にも、お花だけではなく、土や木々の香り、生の食べ物や調理された料理など色々あります。
これから、利用者さんそれぞれが、”好まれる香り””元気が出る香り”を、知っていけたら嬉しいと思いました


また今回、忙しい生活の中で、多種多様な刺激を受けている私たちは、
感覚を鈍らせることで平穏(普通)を保っている部分も、あるのではないかと感じました

そう感じたのは、びわこ学園に流れる、ゆったりとした心地良い空気感のお陰だと思います。

改めて、びわこ学園へは、日頃の雑多なものを脱いでいくような気持ちで、入らせて頂こうと思いました。
そして、”香り””色”も、”利用者さんが感じておられること”も、繊細に感じられるようになっていきたいと思います