ホンクベーシスト 新井健太の雑記

日々起こったこと、感じたこと、音楽のこと、家族のこと、友達のこと、自分のこと。

なぜか泣けちゃう春なのだ

2011-05-10 04:03:10 | Weblog
5月1日からホンクでツアーでした。
浜松エスケリータ68、京都拾得、大阪春一番コンサート、
静岡フリーキーショー、吉祥寺マンダラ2と楽しくやらせていただきました。
共演させていただいたエンジン、薄花葉っぱ、友部正人さん、黒木裕太さん、
タマコウォルズ、春一の出演者、そしてスタッフの方々お疲れさまでした!
観に来てくださったお客様、なにより東京からずっとついてきてくれた
アナタ達!ありがとうございます!
あと石塚君いつもありがとう!

と、ココまで書いたのですが俺個人としてのツアーファイナルは夕べ(8日)
でした。
下川大輔追悼ライブ。
下川さんはストラトを弾かせたら天下一品のギタリスト。

下川さんとは、俺が20代の頃よく通っていたスタジオのオーナーから紹介された
バイト先で初めて知り合いました。
そのバイト先というのは大阪出身のブルースシンガーS川さんが立ち上げたブロック屋さんなのですが、当時そこで働く人間はほとんどがミュージシャンというとても妖しい会社でした。みんなミュージシャンとしては素晴らしいのに世間的には不器チョな人が多かったように思います。
俺も含め他の連中も20代から30代がメインで体力も気力もバリバリでエネルギーが有り余ってた頃。(下川さんは30代だったのかな?)とはいえブロック屋は言うまでもなくガテン系のキツい仕事です。夏は猛暑の中、冬は極寒の中、ボロボロになりながら、
でもみんな助け合い笑いながら一生懸命働いたのを思い出します。
今もその流れで別会社を立ち上げ頑張っている人間も何人かはいますが、ほとんどがバラバラになってしまいました。
今回下川さんが亡くなってしまったということで、やはりブルースギタリストの庄司厚人さんの声かけで当時の仲間達が四ツ谷ブルーヒートに集まりました。残念ながら今回来れなかった人もいたけど最高の時間を過ごしました。たくさん飲んで、たくさん演奏して、たくさん笑って、みんなこっそり泣いて。 20年近く前のその集合体は間違いなくスゴいエネルギーを放っていたし、俺が今でも音楽を続けていられる大きな根源となっています。なかなか会う機会もなかったりするけど手放しで信用出来る大好きな人達の集まりなのでした。

春一ではNIMAさんと坂田明さんのパフォーマンスで泣いちゃったし、
今年の春はいろいろなことが胸に去来したりしてちょっと泣けちゃう春なのでした。