倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

ひふみの意味

2021-11-24 09:35:51 | 日々記
 弓前文書行番号3201から3205にかけてひふみ数詞の文章がある。その意味を明らかにしよう。

・・ユ【結yo】例によって
一・ピ【霊゜piu】力は
ニ・プ【震゜pu】発動し
三・ミ【実miu】実体となり
四・ヨ【因you】定めの通り
五・ツ【積tu】積み上がり
六・ム【醸mu】どんどん変わりつつ
七・ナ【成na】一つの型が出来た
八・ヤ【因゛yau】それは更に
九・コ【凝kou】形も
十・ト【充tou】はっきりして
・・タ【垂ta】霊力は溢れ出る
・・エ【重yai】それは次々と
百・モマ【萌増mou mau】形を変えながらも、どんどんと(百:もも)
千・チ【育tiu】力は流される
万・ヨヂュミ【因集゛実you jiu miu】その結果定めの通り、跡形もなく(万;よろず)
・・ペ【放゜pai】力は失せた

 これらを「弥生の言葉と思想が伝承された家」「日本曙史話」「祓い言葉の謎を解く」からの訳文解説を抜粋すると次のようになる。
①天から与えられた生命、すなわちエネルギーは、まずその生態をつくり、余分はその維持に費やされる。しかし、ついには無秩序な物質の塊となって生命エネルギーはなくなってしまう。
②エネルギーは物質に替わり、物質の秩序を維持して行くエネルギーの消耗と同時に、無秩序が破壊される。
③事、物、は天から生命力を与えられ、まず定められた形を作るために費やされる。続いてそれを維持して行くために費やされる。然し生命力の減少とともに形は崩れ、単なる物質のかたまりとして、その生命力は失われる。
④現代の知識からいうと、エネルギー恒存、エントロピー拡大、この自然科学の二大法則を説いた言葉が、日本数詞として整えられていった。
⑤大自然変化の道、いかに自然の意志と力に順応して行くか。大自然の意志の順番が日本の数詞。だから数を勘定するのに用いられ、また呪文となった。さらにそれを庶民のために分かり易くしたのがヒトフタミーヨー、庶民向けの流行り歌であった。

 自分なりの言葉で述べてみよう。「人は生まれ、育ち、成熟し、衰え、死ぬ。そして生まれ変わることを繰り返す。」「種が芽吹き、育ち、花を咲かせ、実をつけ、枯れ、種を残す。翌春また種から育ち花を咲かす。」「春夏秋冬。また春が来る」「生きている間はいろいろがんばれ。結局は死ぬけど、生まれ変わって、また頑張んなさい。」「どんなに健康に気を使っても、最後は必ず衰え、死ぬ。だから、死ぬことは当たり前の定めである。だから、死んでしまったら、早く生まれ変わって未来で生きなさい」。
 弓前文書は「自然に順応して生きろという哲学」らしい。宗教的解釈はさておき、自分なりの理解では、「生きている間は何度でもやり直せばいい。エネルギーが無くなってしまうのは当たり前のこと。無くなったら休憩して、エネルギーをためて、再度頑張れ」ということだ、と思っている。

 弓前文書は、言葉を変え、エピソードを変えて、「輪廻」を繰り返し説いている。そのことを端的に表す言葉がタカマパル【垂威真晴゜活ta ka ma pa ru】(3301.3401.4201.4401.4413参照)
 タカマパルの意味は「威大な力が輪廻する。」直訳すると「溢れる力が回る。」

 古事記では、タカは「高」、マは「天」、パルは「原」の字が当て字された。その結果「高天原(たかまのはら)」は天上界のこととなってしまった。

 

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